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「ッ、ぁっ、やっ、もぉ、むりいっ」
「いいよ」
「ふっ、あァッ、あっ、いくうぅ」
シャワーヘッドが亀頭に当てられたまま、精液が溢れ出る。それなのにおにーさんの手が離れてくれず、いったばかりの性器にずっとシャワーが当たっている。
「もっ、はな、してえっ、あんっ」
「ギブ?」
「むいいっ、ゔうっ、、ァッ、むりっ」
いった後も当てられ続けるのは本当に無理で、いやいやと必死に首を振る。するとシャワーの勢いが止まって、俺のおちんちんはようやく水責め?から解放された。
「はぅ、ぁっ、はあっ」
「誠ってほんと色々やってんな」
「はあっ、っ、褒めてるっ!?」
「褒めてる褒めてる」
絶対嘘だあっ!
っていうかこのくらいみんなしない?
だってシャワー当てるくらいお風呂のついでじゃん。
遠くからほんのり程度なら普通に気持ちいいと思うけどなぁ。これでオナニーするのは俺には無理だったけど。
くったりしつつもお風呂に入り、ふうともたれかかるとお尻に硬いものが当たる。
「っ、穂高さんっ!?」
「何?」
「なんで勃ってるのぉ」
「勃たない方が問題だろ」
ううっ、しまった、完全に罠だった。
お風呂は甘い甘い罠だった。
知ってるはずなのにこの罠には何度も引っかかるから俺は本当に懲りない。
「気にすんな。今日中途半端にやるより日曜帰って来てからする方がいい」
「………」
「誠も中途半端にする方が足りないだろ」
「………ぅん」
その通りだ。
精液を出すことと満足することはイコールじゃない。精液は出せたのに満足しないなんてことはおにーさんとエッチしてから知ったことだ。
「帰ってきたらいっぱいエッチしよぉね」
「いっぱいはしない」
「むむぅ、2回!」
「回数決めてやるもんか?」
「それもそうだね」
ああいうのは気分次第。
盛り上がっちゃえばしたいだけすればいいし、1回でも十分に満足したならそれでいい。
おにーさんがしなくていいと言うなら今日は甘えようと決めて、ゆっくりとお風呂を楽しんだ。
アラームの音で目が覚めて、のそのそと起き上がる。
行きたくないなあという気持ちを拗らせて未だにベッドから降りる気にはならない。
「誠、起きてる?」
「………起きてない」
「ああ、そう。今朝オムライス作ったんだけどな。今なら出来立て、チーズ溶けてると思うけど?」
「起きてる!おはよおっ!」
オムライス!朝から豪華!
しかもチーズ入り!めっちゃ元気でるやつ!
ぴょんとベッドから飛び降りてぱたぱたとリビングに向かう。するとふんわり漂ういい匂いにお腹まで元気に挨拶をしていた。
「これで今日が休みなら最高なんだけどなあ」
「まあ楽しんでこいよ」
「………」
渋々頷いて、俺はオムライスを頬張る。
もちろん他にサラダとスープと果物まで並んでいて、どれも相変わらず美味しかった。
お腹いっぱいご飯を食べて、身支度を整えて玄関に立つ。
往生際が悪いけど、熱ない?とおにーさんにおでこを差し出せば手を当ててないと即答された。
「誠」
「なぁに」
呼ばれて見上げるとさらっとキスをされた。
ちゅ、ちゅっと軽いキスをして、ほんのちょっぴり唇を甘噛みして離れていったおにーさん。
「続きは明日な。ちゃんと楽しんでこい」
「うん、分かったから、もっかい」
「はいはい」
そう言って今度は軽いキスを1回だけして離れていった。
よし、元気出た!
明日続きするからねっと言い逃げして、俺は家を出発した。
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