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2-10.
穂高さんを跨ぐように膝立ちになって、浴槽の中で不安定な体を支えるためにその体に腕を回す。
そうして俺が体を支えたのを見届けてから、穂高さんの唇は首筋へと下がっていく。キツく吸われたそこにはきっと鬱血痕が残る。
「ッ、」
キツく吸われるだけじゃなくて、噛まれるそこ。
痛いのに、痛いはずなのに穂高さんにされるそれはゾクゾクする。
だって穂高さんは、噛む傍で俺の胸を優しく揉むように触る。たまに乳首を撫でて摘んで、また全体を揉む。
「んんっ、ァッ」
すぐに立っちゃう乳首を指摘されると恥ずかしいけど、仕方ない。それが気持ちいいと教えたのは他でもない穂高さんなんだから責任は取って貰わなきゃ困る。
噛んだ首を労わるように舐めてから、穂高さんは触ってなかった方の乳首を口に含む。
あったかくて、濡れた舌に舐められるのは気持ちいい。
クチュッとやらしい音をわざと立てる穂高さんは俺を辱めるのも好きだと思う。
「音っ、いやっ」
「嫌は聞かない」
「いっッ、痛ぃっ」
ガジガジと、すっかり立って主張する乳首を噛まれる。
痛い、痛い。
そう思うのに、俺と穂高さんの間に挟まれる俺の性器に萎える気配は全くない。そこがお湯に浸かってて良かった。
でなきゃみっともないくらい蜜をこぼしてるのがきっとバレてしまう。
「ひあっ!あっ」
「ぬるぬるしてんな」
「あっ、触っちゃ、やだあっ」
「気持ち良くない?」
「ふぁっ、気持、ちぃッ」
そう答えるといい子と言うようにそっと俺の性器を撫でる。それにさえゾクゾク体を震わせ、穂高さんにしがみついて耐える。そうすると胸を押し付けるみたいになっちゃって、また噛まれて俺の体は跳ねた。
「ッ、ちょっ、まってっ」
「ん?」
「そこは嫌っ、お湯っ、がっ」
「1本なら大丈夫」
「ッ、やっ、ああっ、いやあっ」
そりゃ、そりゃ指1本ならお湯は入ってこないと思うけど……
だけどそれじゃあ………
「それとも1本じゃ足りない?」
「ッ、うぅっ、」
「ほんとイイ顔」
言い当てられて、悔しくて唇を噛んで穂高さんを睨む。
気持ち的には睨んでるけど、穂高さんがイイ顔と言って笑うんだからきっとそれは物足りないと訴える顔に見えているに違いない。
分かっているくせに意地悪っ!と思うけど、そんな言葉は口から出ない。
出てくるのは、喘ぎ声だ。
指1本と言えど、そこは俺の性感帯。
今じゃそこを穂高さんのおちんちんで突かれるだけで精液が出てくる。
「ふぁ、あんっ、ぁっ」
「ぁっ、むりっ、やだあっ」
「なにが?」
「っ、足り、ないっ、やだっ」
「俺に押し付けてくんのに?」
「だっ!だって!」
気持ちいいのは気持ちいいんだもん。
つい揺れる体は決定的な刺激が欲しくて、俺は自分の性器を穂高さんの体に押し付ける。それでいけるとは思ってないけど、俺の意思と関係なく体は揺れる。
「支えててやるから、手ぇ使えば?」
いや、うん、わかってる。
穂高さんの片手は俺のお尻をいじめてるけど、もう片手は俺を支えるように腰に回っていた。
当たり前だけど腕は2本しかないから、塞がってるのも分かる。
だからって俺にさせるのもどうかと思うよ!
それに出したところでお湯の中だしっ。
「お湯、がっ、ぁっ」
「流せばいい」
「ぁっ、んンッ」
「誠」
あ、ずるい。
こんな時に甘ったるく呼ぶなんてずるい。
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