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2-14.
洗面台に両手をついて、穂高さんに向けてお尻を突き出したこの状態はいわゆる立ちバック。
穂高さんは俺の中を奥まで突いたりせず、カリが張り出たところを何度を出し入れしている。出ていくときは抜けそうで、それが嫌で締め付けて。きゅっと締めたところをこじ開けて入って来るのがイイ。
だけど、気持ちいいけど、もう少し奥の前立腺と、そこを擦りながら奥まで打ち付けられる方がもっとイイ。
「な、んでぇ、奥っ、奥まで、ちょおだいっ」
「ははっ、イイ顔」
「ぁっ、ちがっ」
「違わねえよ、奥がイイんだろ?」
「ああっ!あっ、いきたいっ、いかせてっ」
「もう、ちょっとっ」
1度だけ奥までこじ開けて入ってきたものは、まだグチュグチュと入り口をいじめる。
気持ち良くて、だけどいけなくて辛くて。
そんな俺が見たのは、気持ちよさでとろんとした俺だ。その目はもっと焦らしてと言ってるようでもあるし、もっと酷いことしてと言ってるようでもある。
少なくても、やめてと、辛いんだという顔はしていない。
「ほらっ、可愛い顔、してるだろ?」
「ぁっ、あんまし、見ないでっ、ひぁあっ」
入り口を執拗にいじめて、たまにその手が俺の体を撫でて、腰のあたりで止まる。
「ほんと細ぇな」
「ンッ、ああっ、ふぁ、なに?」
俺の体に覆いかぶさって、奥まで貫かれる。
もう焦らさないのか、何度も良いところ目掛けて突かれると焦らされていた俺のおちんちんからは精液が飛び出てくる。
いってるのに止まってくれないせいであちこちに精液を撒き散らしながら嬌声を上げる。
目の前には、気持ちよすぎて辛そうで、だけど感じきってる俺がいた。
「いってうぅっ、まっ、まって、あぁんっ」
「俺も、いきそう」
「はあっ、あっ、あぁぁっ」
ひっきりなしに声を上げる俺の崩れそうな体を支え、奥まで打ち付けて少し揺する。
はあはあと、荒い息遣いだけが響く。
穂高さんは後ろから俺の体を抱きしめて、俺の体にちゅーをする。目についたところにちゅ、ちゅとされるのはくすぐったくて笑うと中のものを締めてしまって少し感じた。
「抜くぞ」
「ンンッ、ぁっ」
いった後の体には抜ける刺激でさえ毒だけど、仕方ない。
俺の中から穂高さんが出て行って、ようやく体が崩れるかと思ったのに膝の上に乗せられ、鏡に向かって足を開かされる。
くたくたで力の入らない体はされるがままだ。
「ほら、やった後。すっげえエロいと思わねえ?」
まだまだ感じすぎるところに指を1本だけ入れて、ぐっと指を上げるとさっきまで大きな太いものを加えていたからか少し開いて見える。
「あっ、やだあっ!いやっ!やめてっ!」
「さっきと違って、擦れて赤くなっててエロいな?」
「っ、もぉ、やめてっ、やだっ」
「ったく、口より体の方が素直だな」
恥ずかしくても気持ちいい。
俺の気持ちとは裏腹に、萎えかけていたはずのおちんちんはむくむくと勃ち上がっていて、さらに穂高さんに辱められることになったのだった。
精液とローションでぐちゃぐちゃな体をシャワーで流してもらい、柔らかいバスタオルで丁寧に拭いてもらった。
先にベッド行ってていいよと言われて、俺はバスルームを出てベッドルームの大きなベッドに寝転がる。
裸のまま寝転がるけど、シーツは滑らかで全然ゴワゴワしないから気持ちがいい。転がりながらその肌触りを堪能していると、一瞬外が眩しくなった。
なに?と窓に歩いていくと窓の端の方に花火が上がる。正面から見れるわけじゃないけど、ちゃんと見える。
その花火に、俺は年が変わったことを知る。
「誠?」
「あっ、穂高さん!見て見て!花火!」
「やっぱこの部屋じゃそんな見えねえな」
「やっぱり?」
「予約するとき、このスイートはほとんど見れないって言われたからな」
「見たかったの?」
「どうせならな。けどそのために上のスイート取るかって聞かれたらこの部屋がいい」
何でこの部屋が良かったのかは、もう聞かない。
身を以て思い知った。
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