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2-30.

先端だけを押し当てては腰を引いて、また押し当てる。 なんで、と見上げるといい顔と笑った穂高さんと目が合う。 「今やるから、そんな顔しなくていい」 「へ?ッ、、あっん!」 「っ、」 「うあっ、ああっ!あっ、もぉっ、いああっ」 焦らしたくせに、今度は一気に奥まで入ってきたものにひんひん鳴く。出したい欲望がまた体の中に溜まってきてるのが分かる。 「っ、誠」 「あっ、んう、な、ぁに?」 「これ、触れ」 「ひぁっ!むりいぃっ、やあっ」 これ、と穂高さんが俺の手を案内したのはおちんちんに刺さったおもちゃ。正常位じゃ穂高さんが触りづらいのは分かるけど、こんなの俺が触ったら抜いちゃう。精液が出るよりもゆっくり駆け上がってくる快感を、あのまま出せたらどんだけ気持ちいいだろう。 快感で溶けた頭はそんなことを考える。 「ほら、自分でも触ってみ?」 「ぁっ、やあっ、ぁっ、ちがぁっ」 「違うくねえよ?こうやんの」 「ああっあ!っ、んぅっ、アッ」 「簡単だろ?」 「ひぁっ、あっ、入って、くるうぅっ」 おちんちんのおもちゃを触ってるから、穂高さんのものは奥まで貫かれたままで、気持ち良くて体をよじる度にその大きなものを感じた。 「やだあぁ、も、頭、バカになるぅっ」 「大丈夫」 「ふぇっ、ぁ」 「もう手遅れだろ?」 甘ったるい顔して、優しいちゅーをしながらそんなことを言う。 「ぁん、ひど、いぃ、」 「ほら、誠はこっち。俺がいくまでは抜くなよ」 鬼!悪魔! そんな声は俺の喘ぐ声に掻き消され、俺はおかしくなりそうな快感を得るために自らの性器に手を伸ばした。 ずるんと、ゆっくり抜けていく感覚はゆっくりと精液が駆け上がる。それをまたゆっくりと押し戻すと、泣きそうなくらい気持ちいい。 俺が奥に戻すタイミングで穂高さんが奥を突いて来ると、もうたまんない。 「あぁっ、ンッ、ぁっ、ふぅ、あっ」 「ほんと、何度やってもキッツ」 「ぁっ、穂高、さんのがっ、おっきすぎ、あンッ」 「あっ、もぉっ、むりぃ」 穂高さんのものがまた少し膨らんで、穂高さんも気持ち良いことが分かる。そんなことを感じていた余裕も、前からも後ろからもやって来る刺激にあっという間に掻き消されて、俺はいってるのか泣いてるのかよくわかんないまま何度も吐き出せない絶頂を感じた。 そうした何度目かに穂高さんもいったみたいで、ゆさゆさ俺に体を打ち付けた。 「ちゅー、してぇっ」 「はいはい」 俺を抱き込むみたいに体を倒して、そっとキスをしてくれる。最初はただ触れるだけで、少しずつ舌を絡めた深いものになる。ゆっくり絡む舌がくれる柔らかい気持ちよさにすごく安心して、穂高さんの背中にぎゅうっと腕を回して抱きしめた。 そうすると体に挟まれ、中に入ったおもちゃが動いてぎゅっと力を入れてしまい、穂高さんのものまで締め付けて呆れたように笑われた。 「ほら、抜くから離せ」 「んぅ、もおちょっと」 もう少しこの満足感をちょうだい。 そう思っていたけど、ずんと奥を突かれてるとそれどころじゃなくなって抜いてと叫んだ俺がいた。

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