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2-31.
どっちを抜いて欲しかったのかは分かんない。
お尻に入った穂高さんの性器なのか、俺のおちんちんに埋まったおもちゃなのか。
だけど、穂高さんのものが抜けていくと追いかけるように腰が動いて、穂高さんはこらと言葉だけ怒って俺を宥めてゆっくりと抜いていった。
大きく息を吸って、落ち着こうとしているにも関わらず今度は俺のおちんちんに刺さったものまで抜いてくれる穂高さん。そりゃ抜いてって言ったの俺だけど!
「ンッ、ぁ、あんま、ゆっくり、しないでっ」
「適当になんてするわけないだろ」
「ちがあっ、アッ!もっ、ああっ、むりぃ」
適当にしてってことじゃなくて、そんなゆっくりだと体がゾワゾワしてどうしたらいいか分かんない。
泣きそうな声を上げる俺を気にせず、穂高さんはそれをゆっくりと俺の中から抜いた。
全部抜けると、ようやく出ることを許された精液が出てこようとするけど我先にと急ぎすぎて出口が大渋滞してるみたいで、漏れ出るようにしか出てこない。
「ぁっ、あっ、穂高、さんっ、助け、てえっ」
「ほんっと面白い体」
「やっ、ぁっ、ふぅっ、ンッ」
見てる分には楽しいのかも知んないけど俺必死!
俺の性器をゆっくりと擦って、少しずつちゃんと出させてくれる。
「いやぁあ、もぉ、いってうぅ」
「やめる?」
「ぁっ、やだあっ、まだっ」
「いいよ、全部出して」
「ぁっ、ぁ、でちゃ、おしっこも、出ちゃうぅっ」
絶対これ我慢できない、精液出たら絶対おれも!っておしっこまで出しゃばってくる!
むりむりと首を振ってみても体は俺のいうことなんて聞く気がなくて、穂高さんの出していいよに釣られて、ちょろちょろと出したくないものまで出てきていた。
「ッ、、ぁ、見ちゃ、いやっ」
「ちゃんと世話してるだけだろ」
「んんっ、ぁっ、」
「我慢してた分気持ちくねえ?」
「ぁっ、、」
そんなことないとぶんぶんと首を振った俺に、誠?と優しい声をかける穂高さん。
その通りだ。ずっと出せなかった精液に続いて出てきただけだけど、開放感がすごい……すごい
「あぁっ、ぅ、きも、ちぃ」
消え入りそうな声で言ったのに、ちゃんと拾われたその言葉に穂高さんは満足そうに笑った。
無理やり、ひどいことして無理やり言わされた方が楽なのに穂高さんはそれをしない。
ただ甘く優しく言い募って、どんどん俺を落としていく。
それが穂高さん。
これがこの人の愛し方。
「好きだよ、誠」
「ふあぁ!」
「あれ、今度は精液出てきたな?」
「ひゃん!触っ、あンッ」
やっとおしっこが止まってたのに、不意の言葉になんでか精液が飛び出して、面白そうに穂高さんは俺のおちんちんを擦った。
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