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2-45.
2時間もする頃にはミホちゃんは飲むだけ、阿川くんは顔を真っ赤にして上機嫌で、俺は見えないけど一応起きている。ちなみにビールはさっきやっと2杯目に入ったからペースは遅い。ミホちゃんはきっと片手で足りないくらいは飲んでるけど、この前ほど酔ってる感じはしない。
「そろそろ兄貴来るかな」
「お店言ってるの?」
「いつもんとこって言ってる」
そっか、ここいつもの店なんだね。
お酒さえ入ってなかったらそれで伝わるの?って突っ込んでたと思うけど、残念ながらそんな疑問すら感じなかった。
俺ってほんとお酒に弱いなぁ。
1杯でふわふわする、久しぶりのアルコールだからか弱さに磨きがかかっている気がする。
デザートにアイスを食べ終わったタイミングで穂高さんが着いたらしくて、まだ店?とミホちゃんにメッセージが入った。
「兄貴着いたって。誠くん歩ける?」
「だいじょおぶ!」
「不安しかないな」
そういうミホちゃんの前で立ち上がるとおお!と驚かれてちょっとムッとする。
俺は確かにお酒弱いけど、寝るタイプだから!絡む前に落ちるから。千鳥足になる前に寝るから。
お会計は今回はミホちゃんの顔を立てるという方向になったらしく、俺と阿川くんを店から乱暴に追い出す。
でもこれって気遣いなんだよなぁ。俺や阿川くんにお会計を見せない、そんな気遣い。
「あー、空気が冷たい!」
「さむっ」
「酔ってるからちょうどいいよ」
「あれで酔えるってほんとすごいな」
「そぉかな」
そうして外の空気にひんやりしていると穂高さんの車を見つけて俺は駆け寄る。窓をノックするとすぐに窓を開けてくれて、起きてるなと言われた。
「起きてるよぉ」
「飲んだ?」
「1杯とちょっとだけ」
「………」
「だいじょおぶだよ!」
「不安しかねえ」
あれ?なんかそのセリフさっきも聞いた。
そんな俺の後ろにミホちゃんと阿川くんが来て、ミホちゃんは俺を少し押して穂高さんを見る。
「今日はありがと」
「いいよ、別に。穂積は?送るか?」
「いいよ、俺は歩いて帰る。酔い醒まし」
「気を付けろよ」
「はいはい、分かってる」
ふふ、仲良しきょうだい。
ミホちゃんは穂高さんと少し話をしてから、帰ると阿川くんに言って歩き出す。阿川くんはそんなミホちゃんの後ろを嬉しそうについて行ったから、きっとお泊まりするんだろうな。
そんな2人を見送って俺も車に乗り込んで穂高さんと話をしながら家に帰る。そして、家に帰って俺がシャワーを浴びようとして事件(?)は起きた。
「シャワー浴びてくる」
「は?そんなん明日の朝にしろ」
「やだっ、お風呂入る」
「飲んでんだしやめとけ」
「やだ、お風呂入りたいぃ」
「やめとけ、風呂で寝たらどうすんだよ」
「穂高さんも入ればいいじゃん!」
「もう入ってんだけど」
「なら1人で入るもん」
ふんと拗ねると穂高さんはため息をついて、今日だけだぞと言った。
そうしてお風呂に入り、頭も体も洗って貰い、お湯にも浸からせてもらう。2人でお風呂に入る時は穂高さんが後ろから俺を抱き締めるようにしてることが多い。けど、ああダメだ!
「む、」
「む?」
「ムラムラする」
「………アホか」
「あ、悪ぃ。バカだった」
「どっちでもいいし!」
アホでもバカでもどっちでもいいから。そこそんなに重要じゃないから。
「穂高さん、エッチしよ」
「お前飲んだんだろ?」
「うん」
「やめとけ。勃たねえだろ」
「今日はきっといける!」
「………」
「こんなにもムラムラして勃たないなんてあり得ない!」
ほんとかよって言葉のすぐ後、俺の性器を穂高さんの大きな手がそっと包んだ。
ふ、ふにゃふにゃだ!
「これ勃つか?」
「ちょっ、あっ、やぁんッ」
どうせ勃たないなら感じなきゃいいのに、勃たないくせに感じる体のせいで頭がうまく働かない。
硬くならない、柔らかいままのものをふにふに揉まれて、勃った時以上に余った皮で遊ばれて、気持ち良さばかりが体の中に溜まっていった。
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