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2-46.
「ぁ、やだあ」
「な、今日はやめとけ」
「ちがっ、もっと、おちんちん気持ちぃけどいけないもん」
「………やめとけ、お前どうせ寝るんだろ」
「だいじょおぶ!」
こんな中途半端に熱くなった体をほっとくなんて鬼だ!
でもいくら気持ちいいと感じたところで、ふにゃふにゃのそこをいくら触られてもいける気はしない。
もっと、イイ場所知ってるもん。
「お風呂出たら、続きして……」
「頼むから寝んなよ」
「うんっ!寝ない!起きてる!目ぇぱっちり!」
機嫌よくそう答える俺と違い、穂高さんは深い深いため息をついた。そんなに心配しなくても、こんなの寝るはずない!と思っていた。
思っていた。
そう、思っていた。
目が覚めて、差し込む光にそれなりに寝たのだと知る。
うーんよく寝た!と体を伸ばして現実逃避してみるけど無理だ。
ベッドボードには普段ならちゃんと直されているはずのローションやゴムが出たまんまだし、俺は当然のように裸で寝ている。
昨日何をしていたかの記憶も、残念なことにある。
寝ないと言い切ったのに寝たのは俺だ。
勃たない体がいくにはお尻じゃなきゃ無理で、そうなってくると俺は穂高さんの性器じゃなきゃ無理で、ねだるのに時間はかからなかった。
気持ちいいのにいけない体は、穂高さんのものを奥まで感じ、溜まった快感が一気にハジけた。
そう、俺が覚えてるのはそこまでだ。
そのあとは全く覚えてないことからきっと俺はそこで寝た。
やばいどうしよお、穂高さんいってないじゃん。
自分のやらかしたことに気づいた俺は、どうしたらいいんだろう。いっそ明日の朝まで二度寝するとか?いや、むりむり。さすがにそんなに寝れないっていうか穂高さんもそこまで寝かせてくれない。ご飯食べろって絶対に起こしにくる。
ああダメだ、っていうか今何時?とスマホをゴソゴソと探したのが俺の運の尽きだった。
いつもならスマホしか乗ってないはずのベッドボードにはローションのボトルやゴムが置かれていて、適当にスマホを探した俺の手はその辺りのものに当たって床にゴロンゴロンと落ちていった。
おーまいがぁー
ああ、バレた。
俺が起きてるのがバレた。
それからしばらくして、穂高さんが起きた?と部屋にやって来た。ここで寝たふりをしていい風に転がるとは全く思えない俺はコクリと頷く。
「記憶を飛ばさないことは褒めてやるよ」
「………」
「お仕置き、だな?」
そう言って意地悪く、だけど楽しそうに笑った穂高さんに、ゾクゾクした。さっきまでどうしようとおろおろしてたはずなのに、そんな穂高さんを見て駆け上った快感にそんなの全部吹き飛んだ。
どうしよう、体の中がぞわぞわさる。
そんな俺のそばにやってきた穂高さんはベッドに腰掛けて、俺の体を引く。そのままされたちゅーは少し乱暴なのに気持ち良くって、ぞわぞわが大きくなっていく。
「お仕置き、するの?」
「意味なさそうだけどな」
「?」
「嫌がってないだろ」
………鋭い。
起きた時はハッとして背筋が冷える思いをしたのに、穂高さんのニンマリした笑顔を見たらそれを勝る期待の圧勝だった。
抱きつけない、触らないお仕置きなら嫌だけど、今日はきっと出せないエッチなお仕置きだから、ね。俺の体は穂高さんにされることは気持ちいいと覚えちゃってるからどうしようもないんだよ。
そんな気持ちと一緒にベッドに押し倒されて、穂高さんは覆い被さって俺に深いちゅーをした。
脱がされる前から真っ裸の俺の首元に少しキツく吸い付かれる。そう、これ、これっ。
あれ、ここ最近痛いくらい噛まれたり吸われたりしてないような………?
「……何考えてんの?」
「痛っ!ッ、痛いっ」
「お仕置き、だもんな?」
「ぁっ、うぅ、ちがっ、最近、噛まないなって、思って」
「………気のせいだろ」
あ、今確信に変わった!
絶対気のせいじゃない!あんまり吸わないのも、噛まないのも気のせいじゃない!
変わらず甘やかされてたせいで気づかなかったけど、最近はエッチまで甘いことが多かった。噛むとかそういう、痛いことがほとんどなかった。
「お仕置きだから」
「ッ、ぁっ、え?」
その言葉はまるで自分に言い聞かせているかのようで違和感が募る。
けどそんなの言う前にその歯が乳首に触れてきて、それどころじゃなくなった。久しぶりだと思うと止まんなくて、穂高さんが歯を立てる前に噛んでとねだって、体が揺れた。
「んぅっ、ぁっ、い、たぁい」
「痛いだけ?」
「ち、がぅ」
「いい子」
ご褒美とでも言うように噛んでいたぶった乳首をちゅうって吸って、もう片方の乳首をきゅっと摘んだ。
やばい、気づかなかった時は気にならなかったのに久しぶりに噛まれると堪んない。穂高さんから向けられる独占欲とも嗜虐欲とも表せないこれがイイ。
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