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「何してんだ?」 「わひゃっ!!!い、いたの!?」 「ちょっと前から」 うわあ、恥ずかし。 俺が1人悶えてるの見てたの? 「どうかしたのか?」 「ぅ、うぅん、なんでもないっ」 尋ねられて穂高さんを見たけど、ダメだった。 なんか照れてすぐに俯いた俺の頭上でため息が聞こえた。 「俺の方が恥ずかしくね?」 「俺もむり」 「どう考えても俺の方が恥ずいだろ」 参った、と言わんばかりの声にチラッと穂高さんを見ると困った顔して俺を見ていた。 しばらく視線が絡んだままだったけど、やっぱり無理と俺は逸らした。 む、むりだ。顔見たら火ぃ噴いちゃう。 おかしいな、さっき冷ましたはずの顔があつい。 「んな反応されるといじめたくなるな」 「なんで!?」 「そういう質だから?」 そおだった! 穂高さんって、痛いことするより辱める方が好きじゃない?気のせい? 別にどっちだっていいんだけどさ。たぶん俺が痛すぎないように気を付けてくれてるとは思うし。 少し拗ねて穂高さんを見上げてみても、穂高さんには唇を尖らせてねだった顔にしか見えなかったんだろう。ふっと笑って唇に可愛いちゅーが降ってきて、俺はおずおずと穂高さんを抱きしめた。 こんなことしょっちゅうしてるのに、今日は少し、少しだけ恥ずかしい。 穂高さんを見上げて体勢を起こしたはずなのに、気づけばソファに押し倒されていだけど抵抗するつもりは全くない。けど……… 「ベッドがいぃ」 ひとつだけあったお願いを告げると軽く抱えられて、俺は穂高さんの首にぎゅうっと抱きつく。すりすりとその暖かさを感じていると、俺を抱える穂高さんの手が俺のお腹や腰、お尻を撫でる。 「ちょっとはマシか」 「うん」 計ってはないけど、たぶん50キロはある。 仮になかったとしても、今やめるなんて俺には無理だし、きっと穂高さんにも無理。 このひと月エッチが出来なかったからか、付いた火はそう簡単に消えてくれそうにない。 脱衣室をスルーして、寝室のベッドにゆっくりと下ろしてくれる。待てない俺はそのまま穂高さんの腕を引いたから、そのまま俺にのし掛かる態勢になった。 「危ねえだろ」 って俺を叱る唇はちゅってして塞ぐ。 少し驚いたように見えたけど、そのあとすぐに唇を割って入ってきた舌に目を瞑ったから分かんない。 今日は最後までしてくれると分かってるから、ただキスされただけでも期待で大変だ。 穂高さんが抜いてくれるのももちろん気持ちいいし、いっぱい出させてくれるけど。 エッチに関しては量より質だ。 出せればいいんじゃないと思い知った。 「んっ、ほだ、か、さんっ」 「どうした?」 「穂高さんの、好きにして」 意地悪してもいいし、甘やかしてもいい。 この人の、歪んだ欲望だって全部、俺のもの。 「今日は甘やかしてぇから、あんま煽んなよ」 そう言って、噛み付くようなキスをした。

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