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2-67.

俺の体ってほんと、穂高さんに作り替えられてる気がする。 「真っ赤で可愛い」 「ちょ、あっ!もおむり!痛いっ」 撫でるだけでももう痛い。 執拗にいじめられ過ぎて、これ以上したらおかしくなる。 「もうちょっと訓練は必要だな」 「へ?」 「さっきのもキスないと無理だろ」 「………これやだ、乳首痛い」 「それは別にいい」 よくない!よくないレベル! これは明日に響くこと間違いないレベル! って文句だって、乳首から離れて俺の脇腹をやらしく撫で始めた手のせいで出てこなかった。 脇腹から腰に回って、その手は当然お尻に降りてくる。 「誠、それ取れる?」 「ぅん」 穂高さんがそれと言ったのはローション。 何度しても欠かさず使ってくれるそれのおかげで俺のお尻は守られている。ぷちゅっと容器を押すととろみのある液体が出てくる。今触れば冷たいそれを手に馴染ませてくれるから、ローションでひやっとすることもない。 「痛かったら言えよ」 「うん」 久しぶりだからかな、すごく気遣ってくれてるのが分かる。乳首へのひどいいたぶりは何だったのか分かんなくなるくらいお尻には優しすぎる。 ぷつぅとゆっくり指がそこに入ってくるのも、本当に久しぶりだ。たった1本、それでさえ奥まで入ってないのは分かるのに穂高さんは俺を見て痛くない?と聞いてくれる。俺は頷いて、膝立ちになって穂高さんにしがみ付く。この方がたぶん触りやすいし、痛くないからもっと奥までして欲しい。 「平気だから、もっと」 「………」 「穂高さんって、お尻には痛いことしないね」 「血が出るようなことも好まないって言わなかった?」 「………聞いた気がする」 そういうのが好きな奴もいるだろうけど好まないと言ってたのは覚えてるけど、いつかはよく思い出せない。 思い出そうと考え込んだ俺をどう受け取ったのか、いじめんのは今度なと不吉な言葉を言って指を押し進めた。 「あっ!まっ、ちがあっ」 「ん?」 「ぁっ、ち、がっ、ンッ」 違う、お尻をいじめて欲しいとは思わない。お尻が痛いのは絶対に無理、慣れないお尻の気持ちよさを痛いと思っていた頃だって痛くて無理だと思ったのに、ガチで痛いのはむりっ。 「大丈夫、痛くはしない」 「ちょ、ッ、ぁぁ」 何も大丈夫じゃないっ!と思うのに、入った指がゆっくりといいところを擦ってるもんだからあんまり言葉にならない。 痛くしないけどいじめるってなにするの……と思うと、なぜかずくんと体が震えて、それは恐怖じゃなくて期待からだと、思う。 穂高さんは俺を噛んだり、いじめたりはするけど、本当の意味で俺を傷つけるようなことはしない。それは、体だけじゃなくて心だってそうだ。この人は俺を飼っていたけど、俺の心まで踏みにじるようなことは絶対にしなかった。 「なに考えた?」 「へ?」 「中、きゅうきゅうしてんだけど」 「………」 「広げてんだから締めんなよ」 そんなむちゃくちゃ言いながら、中に入った指を曲げていいところをぐりぐりと抉られて、俺は文句じゃなくて気持ちいいと声を漏らしていた。

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