「ふぁ、ぁっ、」 ぐちゅうぅ って、聞こえて来そうなくらい俺の下半身はぐちゃぐちゃだと思う。 穂高さんに抑えつけられて、いってても好きなように動かれることならある。けど、そんな無茶はされてない。 後ろからしっかり抱きしめられて、ゆっくり、打ち付けると言うより擦り付けるくらいの優しい動き方のはずなのに俺の体はその度にとろとろと蜜を溢しまくる。 「怖くない？」 「ぁ、へー、き」 緩やかな絶頂が続くこれは怖いけど。 後ろから絶え間なく聞こえてくる俺を呼ぶ声や、大丈夫と慰めるように撫でてくれるその手のおかげでなんとか平気だ。 顔が見えないのってあんまり好きじゃなかったはずなのに、いつも以上に密着したこの体勢は、好きかも知れない。 お腹に回された手がするすると滑って、俺のおちんちんに触れた。穂高さんにはそこが見えてなかったから、触った瞬間驚いて息を飲んだのを感じた。 「あっ、触っちゃ、あンッ！」 「なにこれ、先走り？精液？」 「っ、やっ」 いや、とふるふる首を振る。 絶対分かってて聞いてんじゃん！ 「誠？」 「ぅ、、やあっ、」 「どっち？」 「っ、うぅっ、せー、えきっ、」 答えた俺に、少し体を動かして深く入ったものを押し込むと俺のおちんちんはまたとろりと白濁混じりのものを流していく。 「んな、気持ちぃ？」 「ひあっ！ぁっ、はぅっ、出ちゃうぅっ」 そう叫ぶ俺に笑って、抱きしめたいまままたゆっくりと俺に体を打ち付けてくる穂高さん。 緩い絶頂が引いていくことはなく、ゆっくりと打ち付けられるたびにとろとろと溢れた精液は最後の方には出なくなった。 それを何度も繰り返して、ようやく穂高さんが深く腰を押しつけて、いったことを俺に教えるみたいに体を揺すった時には涙で顔までぐちゃぐちゃだった。 「ふっ、ぅっ」 ずるっと穂高さんのものが抜けていっても、俺はそれに震えて声を漏らすだけで精一杯で、まだ抜かないでともいえなかった。 穂高さんは俺をころんと転がして、向かい合った体勢でぎゅうっと抱きしめてくれる。俺がもぞもぞと両手を動かすと、言いたいことを分かってくれてしゅるっとネクタイも外してくれた。 「ね、」 「どうした？」 「なんで、その、今日……あんなっ」 「誠、やってる時抱きつくの好きだろ」 「？うん」 「けど腕それじゃ無理だから、その分抱きしめてやろうかなと」 「？？？」 「正常位じゃお前潰す」 いや、そんなに弱くないよ。 「あれ動きにくいから、誠気持ちぃか気になったけど心配なかったな」 「っ！！！」 だからか！ だからか俺のおちんちん触って来たんだ！ 穂高さんの入れてたらお尻だけでも気持ちよくなっちゃうことなんてバレてるから、わざわざおちんちん触ってくることはそう多くない。 「ああいうセックス好き？」 「っ、知らないぃっ」 ふんと布団に潜って顔を隠した俺に噴き出して笑ってる穂高さんは聞かなくても分かってる。だけど、俺はたまににしてと、小さくお願いした。