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穂高さんは性格は悪……歪んでるし、独占欲も歪んでるし、エッチは甘くて意地悪。 だけど、なにより上手いのは人を甘やかすことだと思う。 それも回り回って穂高さん自身のためなんだろうけど、わかっていても俺はそれが好きだ。 美味しいご飯に、穂高さんが休みの日は必ず貰えるおやつ。濡れた髪のままだと乾かしてくれるその手の優しさもすごく好き。 だから結局、嫌な予感がしてもそろりとそこを覗いてしまう。 「穂高、さん」 「なに?」 「痛いこととか、やだよ」 「知ってる」 「………お尻に、変なの入れるのもやだよ」 俺なりにどうしたらいけそうかって考えると、おちんちんをどうこうするよりお尻の方が早い気がした。けど、穂高さんとするのに慣れた俺には自分の指なんか全然足りないし、そもそも自分で触るのさえほとんどしたことがない。 「入れる気ねえよ。それも考えたけど、やっぱ嫌」 「良かったぁ」 「でも指くらいは頑張れ」 「ふあっ!?」 「ほら、服邪魔」 そうして簡単に丸裸にされて、俺はベッドの上に1人裸で座り込む。 穂高さんはパジャマ着てるのにと恨めしげに見たつもりが、穂高さんにはそう見えなかったらしい。 「試しに自分でやってみ」 「………」 自分で……と言われてもちろん下半身に、性器に手が伸びる。穂高さんに出会う前なら、ここ擦ったらいけたもん、と無駄な言い訳を心の中でしている俺の頭に穂高さんの声が響く。 「誠」 「ん、なぁに?」 「そこはまだ。誠は焦らしてる時イイ顔するんだよ」 そういって性器に伸びかけた俺の手を胸元に案内してくれた。何度かさせられたことのあるその行為。 痛くない程度に触ればいいのに、俺の手はそこをきつく摘んでしまう。 「もっと、ゆっくりでいい」 「出せたら、それでいい、からっ」 「そんなつまんねえこと言うなよ」 つまんなくないよ。俺からしたらオナニーするなんてなんの意味もない。そんな気持ち良くもないし、なんなら出せなくて悶々とした日を忘れない。 手っ取り早く出せたらいいのに、そうじゃないと穂高さんは俺の手に自分の手を重ねて、ない胸を揉んでくる。 「ゆっくり。焦らなくていいから、な?」 「ん、ちゅー、ちゅー、して」 分かったから、ちゅーくらいして。 そうねだっても穂高さんは応えてはくれなかった。 出張中はできないだろ、と優しく言い募って、俺の額や目元に唇を落としていくだけで、唇には振ってこなかった。 「いい子」 「うぅっ」 「こっちの手は指でこうやって」 と穂高さんが俺の手を使って、乳首を掠めた。こねこね円を書くように撫でて、たまに押し潰して、少しずつぷっくりしてくるものをあくまで丁寧に触る。 いつも散々なくらい引っ張って、抓って、噛んでくる人とは思えないことを教えてくる。 「いつもと、違うぅ」 「誠の爪は鋭いし、やり過ぎたら痛いだけだから。気持ちいいこと教えてんの」 そうして俺の手を使って何度も同じことを繰り返す穂高さん。ただない胸を揉んでいるだけの手より、優しく乳首をこねて潰す指の方が気持ち良くて、いつの間にか揉むように動いていたはずのでさえ乳首を優しく潰していた。 そんなことしてると少しは気持ちいいけど、じんわりした快感が灯るだけでもどかしさが増すばかりだ。 「誠」 「ん、ふぁ、い」 「どっちかの手、ゆっくり腹の方に下ろして」 「ん、」 言われた通り、乳首から手を離してお腹の方に手を動かすと、皮膚を撫でながらとすかさず注意が入って、それに従って少しずつ手をお腹の、下腹部へと向けていく。 この、ちょっとだけ触れてる感じがぞわぞわする。穂高さんがこういう時に体を撫でる時も、こんなぞわぞわした感じがして、そして、たまに痛い。 そう考えると乳首に残っていた手に力が入っていく。 「そう、思いっきり抓っていいよ」 「んっ、ぁ、ちが、ぅ、ちがぅ」 こんな鈍い痛みじゃなくて、もっと突き抜けるようなそれが足りない。 「全体じゃなくて先だけでいいんだよ、もっかい」 「ん、わかっ、たぁ」 言われたように、ぷっくり立っちゃったところだけをぎゅうっと抓ると、いつものそれに似たものを感じた。

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