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お風呂上がりのブローまでして貰って、俺の足は迷いなく寝室に向かう。 寝室はほとんど俺が片づけていたから、ダメ出しされたらどうしよう。 「待って、ちゃんと片付けたか自信持てなくなってきた!」 「最悪寝れりゃ文句言わねえよ」 そう言われて、俺は寝室の扉を開ける。 この扉だって、俺がいいなって言った淡い水色のもの。 いろんなところに俺のいいなをちょっとずつ入れてくれているのがよく分かる。 「なんか布団の形すげえな」 「布団にカバーつけるの意外と大変なんだね」 つけた!と思ったら捻れててやり直ししたもん。 そしてようやくつけたはいいものの偏りがひどかったけど、使えば気にならないと見なかったことにしてそのままにしているからダンゴムシ状態の布団達。 もっといえば、シーツだって穂高さんがつけるとピンと張っていて綺麗なのに、俺がやると皺が寄ったし。 「穂高さんとえっちって何回もしたじゃん」 「そうだな」 「でも、こんなに意識して用意したのってすっごい久しぶり」 「ベッドボードにホテルよろしくゴム並べてるとは思わなかった」 「あはは」 なんとなく、雰囲気!と思ったけど笑いが取れるとは思わなかった。 「だめ、だった?」 「いいよ。でも、3つは多いだろ」 やっぱり?って返事は穂高さんの口の中に飲み込まれた。 ちゅ、ちゅと何度も唇を触れ合わせて、穂高さんが俺の体をやんわり押す。俺の後ろはベッドなのに、それでもそこに俺を押し倒す穂高さんの手は俺の頭を守る。 慣れ親しんだ柔らかさに身体が沈み、そんな俺を覆うように穂高さんが乗ってくる。 「今日は優しくしたい」 「いつも優しくしてほしいよ」 「それは無理」 そうして穂高さんの顔が近づいて、俺は目を閉じる。その後にやってきたのは予想通りの柔らかい感触。 どちらからともなく口を開いて、そっと舌を絡ませる。 やばい、なんかすごいドキドキする。 「ふぅ、ンッ」 穂高さんの舌が上顎をなぞるとゾクゾクして、舌を引っ込めると追いかけられる。 いつものことだけど、こうして追い詰めらると堪んない。 「んっ、はぁ、ぁ」 「なんつー顔してんの?」 「か、お?」 「優しくすんの無理かも」 それってどんな顔!?って突っ込みは俺の口から漏れることはなかった。

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