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三回目のお正月編 6 乱れた浴衣は最高です。
出会った頃の君はすごくすごく細くて、折れてしまいそうはほどだった。
「あっ……ふ……ン、キス……もっと、照葉さ、ン」
今もすごく細いんだけど、あの時みたいな触るのも躊躇うような、身を案じてしまうような細さじゃなくて、触れると……もっと、こう。
「あっ……ンく……ン、ん」
ゾクゾクする感じ。こんなに細い身体の奥まで全部俺で――。
「あ、はぁっ」
不器用って言ってたっけ。着なれていないからすぐに着崩れてしまいそうだって、照れ笑いしてたっけ。
「ン……照葉さん……」
布団の上で向かい合わせに座り、深いキスをしばらく続けていたら。柔らかい唇はいつも以上に柔らかく、艶めいて、ゼリーみたいで。
「ン……く……あ、ふっ……」
また被りつくように口付けながら、浴衣の乱れた裾の隙間から手を忍ばせた。
「っん、ンンっ……は、ふっ……」
腕の中でキスに夢中だった君がキュッと眉の辺りに力を入れて、絡まり合った舌先をピクンと跳ねさせた。触れられたそこがもうすでに熱を溜め込んで、硬くなってることに恥じらうように。
「ン、んっ……」
腕を俺の首にしっかりと巻きつけながら、扱かれたそこから、口づけを交わし合う唇から、濡れた音が部屋の中に響き渡る。
「ん、ン……ン、んんんっ!」
確かに、少し不器用みたいだ。もう浴衣の前は肌蹴けて、可愛い色をした乳首が見えてしまっている。色っぽくて、そそる格好。
「あっ、はっ……あ、あ、あ……ンンっ」
前はやんわり扱きながら、そっとその可愛い色の先端を指先で撫でると、たまらなそうに甘ったるい声をあげてくれた。小さな粒は触れられるときゅんって硬くなってくれる。摘まんで指で押しつぶすと、キスで潤んだ君の唇から可愛い喘ぎが溢れ落ちる。
「あ、やぁ……ぁ、あ、照葉さん、あ、あっ」
細い腰を捕まえて、そのまま持ち上げると、俺の上に乗っけた。跨るような格好になれば、もう浴衣はただ可愛くてやらしい身体に絡みつくだけの代物に変わる。
きっと愛撫に仰け反ってしまうだろうから、受け止めるように背中に手を回しながら、つんと尖って気持ち良さそうにぷっくりと形を変えた乳首の片方を口に含んだ。
「やぁ……ん、あ、あ、照葉さんっ」
舌先で転がすようにすると甘い声がまた。
「はっ……んんんっ」
吸い付くと切なげに眉尻を下げて、ゼリーみたいな唇をキュッと結ぶ。
「ン」
息を詰めたのは君の小さな孔を背中に回していた手で触れたから。指先で撫でると気恥ずかしいと孔がキュッと小さなそこを固結びする。
「あ……待ってて、俺、持ってくる。俺の鞄に入れた、でしょ? あのえっと……ローション……」
可愛いなぁ。何度もしてるのに、何度も君を抱いてるのに、いまだにこういう単語には真っ赤になって、声が尻つぼみに小さくなっていくんだ。
「えっと、確か……ここ辺りに……」
旅行の準備の時も、それを鞄に入れるだけでもう赤くなってたっけ。モテてモテて仕方ない美少年、なのに、いや、見た目からじゃ全然わからないけれど、もう少年って歳じゃないはずなのに、やっぱり美少年っていう感じがする君なのに。
すぐに照れる可愛い人なんだ。
「ここ」
「!」
「ここに入れておいたよ」
四つん這いで布団のすぐ近くに置いてあった鞄の中を手探りしていた君の上に覆い被さるように俺も四つん這いで手を伸ばし、ローションを取り出した。
「あっ…………ン」
浴衣から見えてる肩にキスをして四つん這いの体勢のまま重なって、君のうなじにキスをする。
「あ、ン」
肌がしっとりとしていた。まるでキスされるために仕立てたような極上の感触で。
「ふっぅ……ン、ん」
唇を離すのがもったいないとさえ思える。
「……照葉さん」
ローションを指にまとわりつかせて、四つん這いになっている君の浴衣を捲り上げて、割れ目からとろりとしたそれを垂らすと、小さな声を溢してくれた。
「あ、あ、あ」
指先でくるりと撫でると切なげに短い声を溢して。
「あっ……はぁっ」
感じてヒクつく孔を指で抉じ開けると甘い溜め息を溢して。
「やぁ……ん」
気持ち良さそうに啼いてくれた。
食前酒、結構アルコール度数高かったよね。それから別に頼んだビールと、その後のサワーも少し飲むペースが早かったかな。頬赤くなってたから。
「あぁ、指、気持ちい……照葉さんっ」
酔っ払ってる、かな。
「あぁぁ、あ、あ、も、ダメっ」
中が熱くて、たまらない。
「あ、あ、あ、指で、そこ撫でちゃ、や……出ちゃうってばっぁ、あ、あ」
ただの指にさえしゃぶりついて離してくれない。
「あっ……ン」
早く、君の中に――。
「も、平気……だから……」
「……」
「お願い……中に来てよ……照葉さん」
君の中に捩じ込んで。
「ここ、早く来て……照葉さんのおっきいの……欲し」
可愛い君を、腕の中に仕舞い込んでしまいたい。
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁっ」
「公平」
「あ、あ、イっちゃった、のにっ」
「っ」
「やぁ……ん、ンっ、あ、あ、あ」
熱くて、溶けそう。
「あ、あ、あ、すご、ぁ、照葉さんっ、もっと、あ、あ、あ」
君の中がすごいことになってる。
「もっと、して、ねぇ……照葉さんっ」
絡み付くように中がうねって、たまらない。
「あ……ン」
体勢を入れ替えて、君を俺の上に乗っけた。
「あ……」
どうしようか、これ。
「公平」
「照葉さん、こそ、わかってないよ」
「?」
「独り占めできて嬉しいのは、こっちだし」
肌蹴た浴衣に、チラリと見える乳首と、腰の帯で留まってるけれど、その乱れた布から覗く濡れた身体がさ、目に毒のような、目にご馳走のような。
「俺の……照葉さん」
そして、そんな絶景に見惚れていたら、君が俺のを身体の奥でキュンキュン締め付けながら、前に倒れて、旅行のためにと持ってきたどんなお菓子よりも美味しい甘い甘いキスをくれた。
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