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第14話
うわぁ、なんかエロい。
悠介は呆然と傷を舐める男を見つめていると
いきなり相手がパッと手を離し すまない。と言いながら後退して行く。
何故か離れた事にイラつき無意識に男の手を掴みマンションへ向けて歩き出す。
歩きながら何故自分が相手を引っ張って歩いてるか分からない。何だよクソッ。
連れ帰ってどーするんだよ。
考えても分かるはずもなく、とりあえず歩いていると
カシャッ
シャッターの音が後ろからするから振り向けば後ろの男が引っ張られながらカメラを構えて写真を撮っている。
俺の顔が相当変な顔だったのか男は少し焦った様に目を見開いている
「何撮ってるんですか」
「あっ、あぁ〜手?」
「はぁ〜!?手?てか良くこの状況で」
「あーすまない。どうしても撮りたいと思ったらウズウズして耐えられないんだ。」
「はぁ、まぁ良いですけど責任取って下さいね」
なんで手?の写真なのか、自分が何故責任を取って下さいなんて言ったのか全く理解不能だ。
とりあえず帰って手当てして飲み物でも飲んで冷静にならなくてはとそのままのペースでマンションへと向かう。
男は何も文句も言わず付いてくる。というか逃げられない状態か。
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