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第48話

恵は落ちた水に気付くと水滴を払いシャツを少しつまみパタパタと仰ぐ… 仰いだ襟元から鎖骨が見え隠れしその、風で少しの汗の匂いと恵の匂いがする… 欲情した… 慌てて落ち着けと顔を覆い仕事の事を考える… 「すまん…行儀の悪い事をした…床は拭いておくから…」 何か言ってだけどほぼ頭に入ってきてない…今までにこれ程の抑えられない欲情を感じた事無かった… 気付いたら身体が勝手に動いてシンクに押し付けキスをしていた… 紅茶で冷たくなった唇…舌…口内…気持ちいい… 喰えるなら喰ってしまいたい… 「ッ…おい……ゆう……すけ……っ……」 背中の服を掴まれても止められない… もっとと片足を股の間に捻じ込み下半身を押し当てる… 「んふっ…恵が悪い…」 俺を煽った恵が… 薄めの唇を吸い口内に舌を捻じ込み味わう いつしか俺の熱で温かくなった舌が俺の舌を追い絡めてくれるようになる… 喰いたい…触れた部分を… 喰いたい…重なり合う下半身を… 喰いたい…恵を… 出来るならこのまま… 呼吸の為に離れた隙に恵の掌が口を覆う… そして手で胸元を押され少し離れた 「はぁ…はぁ…悠介タイム…落ち…着け……」 恵…苦しい… 掌に覆われた口を少し開き舌で掌を舐める 「ツッ!!おい!!」 バッと離れる手… 「息…流石に苦しい…」 とまだ濡れた唇を自分の親指の腹で拭い、その後恵の口端から流れる唾液と唇を舌でペロッと舐め上げる 「タイムはこのぐらいで良い?」 と冗談で言えば 「もう、終わりだ!!」と俺の中から抜け出し口元を拭う 「ケチ」 「そういう、事じゃない!もうチーズケーキあげないからな!」 「チーズケーキ??」俺の大好物! 「帰りに有ったお店で買ってきたんだ。3時のおやつ用に….」 「食べよう!紅茶とも合うし!早く!恵!!」 俺は自分と恵の紅茶を持ちテーブルに運ぶと恵はおずおずと冷蔵庫へ向かい白い箱を持って来た 「ここのお店のチーズケーキ美味しいだよね!恵は初めて?」 「あぁ、初めてだよ。てかチーズケーキ好きなのか?」 「ケーキで1番好き!というか甘いものは苦手だけどチーズケーキだけは好きですね!」 「それは良かった。」とケーキと付属のスプーンを出して貰い頂きますをして頂く… 美味い…スフレチーズケーキの方でフワッとジュワッとした口溶け…下のスポンジもしっとりとしてて甘くなくチーズの香りと旨味… はぁ〜幸せ〜 そして紅茶をひと口… オレンジの香りでサッパリとしててチーズケーキによく合う!!ナイフコラボ!!!

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