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捕獲〜兄を手に入れた弟たち〜

「おはよう、兄さん」 「ぐっすり寝られるぐらいならもう少しやっても良かったな」 大きくてふかふかなベッド。何も纏わず、二人の青年の間で、いつのまにか眠ってしまっていた。 「いてて」 「腰痛い?ごめんね、涼が無理させちゃって」 「は?お前も焦らしまくってただろうが響」 くせ毛が強い茶髪の青年が響、金髪ヤンキーが涼だ。昨日から俺の弟になったが、まさか抱かれることになるなんて。 ★★★★★ 「加奈子の連れ子の拓馬だ。今日から大神家の一員となる」 母の再婚相手の家は大富豪だった。何も相談されず夏休みに連れてこられ、戸惑うばかりだったが、自由奔放な母には慣れているので受け入れるしかなかった。 今までボロアパートに住んでいたから、大きな屋敷にソワソワしている。 「涼と響しかいないのか」 「そこらへんで好きにしてんじゃねえのか」 「いつも兄さん達帰ってくるの遅いし」 「まったく。拓馬、屋敷のことは使用人や弟に聞きなさい」 義父は仕事があるからと会社に戻るようだ。母は買い物に行ってくると言って出ていってしまった。 「部屋に案内するよ、拓馬さん」 「ありがとう、響くん」 「そいつには気をつけた方がいいぜ」 「え?」 「すぐ分かる」 不敵な笑みを浮かべながら涼がどこかに行ってしまい、響の後を追うしかなかった。 「喉乾いたでしょ。僕、お茶入れるの上手いんだ。入れてあげる」 「ありがとう」 変わった兄弟達だとどうしようかと思ったが、少し安心した。 響は高級そうなカップに紅茶を注いでいく。涼は気をつけた方がいいと言っていたが、どういう意味だろうか。 「どう?」 「美味しい。響くん、本当に上手なんだね」 「お菓子取ってくるよ」 「僕も手伝う、よ。あれ?目眩が」 「来たばかりで疲れてるんですよ。僕のベッドで寝てていいですから」 「うん」 申し訳ないが睡魔に勝てず、ベッドに倒れ込むように寝てしまった。 ★★★★★ 「拓馬さん、そろそろ起きましょうか」 呼ばれる声がして意識が浮上する。動こうとすると金属が擦れる音がした。 「えっ、これ何だよ」 「何って手錠♡」 キラキラした目で大きなベッドに乗ってくる響。響は拓馬の下着を目の前でヒラヒラさせてから放り投げる。 「涼が戻ってくる前に仕込んでおこーっと」 自由な足を響に当てようとするが避けられてしまう。 「拓馬さん、弟を蹴ろうとするなんてダメだって習わなかった?」 「その理屈なら兄にこんなことダメって習って、んっ」 「確かにそうだよね。でも、戸籍上は兄ってだけだし」 「だからって、あああっ」 亀頭に爪を立てられ身をよじるが、強く握られ擦られる内に気持ち良くなっていく。 (なんで、反応して) 「甘い紅茶は美味しかった?」 「あれに仕込んで」 「すんなり飲んだから笑いそうになったよ」 「お前!」 「響って呼んで」 「嫌だ」 「抵抗?じゃあ、我慢くらべしよう」 拓馬の足を開き、鎖で繋がれる。どこのSMプレイだと暴れても、動くたびに不思議な感覚がする。 「大神家は薬品会社の家系なんだ。兄さんはβだからフェロモンもΩほど効かない。そこでじゃじゃーん!βにも効く媚薬」 「な、何言って」 「普通の媚薬で少しずつ躾けるのも良かったんだけど、研究発表の日も近くてさ」 「研究発表?」 「僕は大学院生だから論文を書かなきゃいけないわけ。そこで僕が研究して作った媚薬を試したいんだけどβが周りに少なくて」 喋りながら瓶を開け、どろっとした液を筆で掬いナカに入れていく。くすぐったいが、次第に熱を帯びムズムズする。 「やっぱり処女じゃないから、すんなり入るね」 残念そうな声に一瞬戸惑うが、筆で無遠慮にかき混ぜ足がピクピクする。 「はぁ、はぁ、調べたのか?」 「そりゃ大神家に入るなら当然でしょ」 「なんで僕なんだ」 「教えてあげない」 足を折りたたんだ状態で紐を結ばれ固定される。 「兄さんは僕たちのだから」 ★★★★★ 「はぁ、はぁ、気が狂いそうだ」 「触ってほしい?お願いしてみせて」 「してほしかったらこの鎖外してくれ」 「諦めるの早い」 「何だよ、さっきから。好きにしていいから外せって言ってんのに」 「どうして拓馬兄さんはβなの?」 「何でって、そんなの僕が聞きたい」 何でβなのかなんて一番拓馬が知りたいことだった。αだったらと今までの人生で何度思ったことか。Ωだったらあの人の恋人としてずっと入れたのではないかと。 「βでも何でもいいだろ」 扉の方を見るとコートを着たままの涼が立っていた。 「もう用は終わったの?」 「ああ。それに響に好き勝手させるか」 涼は上だけ脱ぎ捨て、拓馬の顎を掴む。 「まだ堕ちてねえじゃん」 「ん、っは、まっ、んんっ、んん」 舌を入れられ絡まれてしまう。きつく吸われ呼吸が上手く出来ず苦しい。離されると頭がクラクラした。 「涼、邪魔しないでよ」 「じれったいことしてるんだろ」 「研究中だから」 「俺が出てから何時間経ってるか分かるか?効果が弱いんじゃ」 「見てよ。こんなにぐちょぐちょ」 響が指を拓馬のナカに入れ、引き抜く。指には粘液が付いていた。 「拓馬さん、我慢してるんだ。可愛い。俺はβだろうが関係ないよ。俺ので気が狂うまでしてやる」 「兄さんに何する気?」 「兄さんか。そうだな、拓馬兄さん、突いてやるから気にせずよがれ」 涼は全裸になり、ぐずぐずな穴へ指を二本入れる。もう片方で拓馬のを擦って一度いかせた。 「俺のも擦って、兄さん」 拓馬の横に座り、涼は拓馬に握らせる。 「これから一緒に生活するんだしさ。気持ちいい方がいいじゃん」 「りょ、う」 「俺は拓馬兄さんのことタイプかも」 「ほんと、たらしこもうとするのやめてよね」 響はムキになるが、手を動かし始めた拓馬を見て涼に目線で訴える。 「涼を仲間はずれにするのも楽しくないし、体勢変えようか。四つん這いになって」 「鎖外すから四つん這いにさせて」 「一度イかせたらもう我慢できない筈だ。ほら抵抗しないだろ?響の媚薬効いてたのに我慢して凄いな」 「僕は後ろ貰うから」 「響が拓馬兄さんの後ろを可愛がってあげるって」 「はぁ、分かったよ。拓馬兄さん、ごめんね。さっきのはβだから嫌って意味じゃないよ。元彼がいることにイラついただけ。今日はたっぷり可愛がってあげる」 「待って、ひびきぃ、ナカは、ああああああっ!?」 「たくさん擦られると気持ちいいでしょ。我慢させてた分、何度もいかせてあげる、ほら、もっと突いてあげる」 「は、まって、イク、また、イっちゃう」 「俺のを咥えて兄さん」 拓馬は喉に涼のを擦り付けられ、深く咥えるよう腰を大きく振られた。苦しいけど、髪を優しく撫でられる。 舌を使って時々吸うと、褒められる。 「凄い、気持ちいい」 「んん」 「出るっ」 出し終わると、涼は頰にキスをした。 「ありがとう、兄さん。これからもよろしくね。さあ、響と一緒に気持ち良くなろう」 ★★★★★ 「朝?」 「おはよう兄さん」 「よく寝てたぜ」 「響、涼。僕は一体、いてっ」 「昨日抱きすぎちゃって腰が痛いかも」 拓馬を挟むように涼と響が横になっており、勿論三人とも全裸だった。 「気持ちよかったよ」 「僕はこんなこと」 「拓馬兄さんは誰にも渡すつもりないんで、もう少し寝よ」 響が拓馬の腕に抱きつき動けない。 「俺たちに堕ちちゃいな、兄さん」

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