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二度目のプロポーズ
冗談で言ったつもりの言葉にトーヤは難しい顔をして黙り込んだ。
その様子にアレクもアレンも困惑した。
「…少し話があるんだ。いいかな?」
「…?どうぞ」
トーヤと家に招き入れ、リビングでソファーに座る。
重い沈黙が続いた。
意を決したトーヤが重い口を開いた。
「アレンには辛いことを言うこと、先に謝っておく。すまない」
「…?」
「アレクを私の国に連れて行きたいと考えている」
衝撃を受けたのはアレクだった。
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして固まっている。
アレンは二人の様子と結婚の話が出た時から言われるであろうと覚悟していたから、さほどショックは受けていなかった。
トーヤは頭を下げ、アレンに告げた。
「どうか、アレクを私の嫁に国に連れて行く許可が欲しい」
「トーヤ、それを言うのは僕ではないはずです。隣にいる人には告げたんですか?」
アレンの言葉にゆっくり頭を上げ、アレクに向き直り、再度トーヤはアレクにプロポーズした。
「アレク、君の国とは全く文化も習慣も違う国だ。そんな場所へ連れて行くような私だけど、一緒に来てくれるかい?」
「もちろん!この間のプロポーズの時に覚悟は決まっていた。君とならどこへでもついて行くよ」
「ありがとう」
二人は熱い口づけを交わした。
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