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第10話

会長の楓と夏は春達の机の一つ奥の斜めの机に腰を据えた 夏は斜めから春の顔が見える席に座り、向かいに楓が座る。 だから夏は少し顔を右に向ければ春が見える 春は2人と仲良く話し楽しそうに笑っているのが伺える。それを兄としてはとても喜ばしく安心したように目を細め柔らかい雰囲気で見つめていた。 「夏、顔緩んでるよ!」 と笑いながら話す楓に慌てて夏は顔を戻しご飯を食べ始める。 「しかし、弟は女より綺麗な顔してるね、成績も優秀で夏の弟なら何の問題もないし、俺の番になってくれないかな」 とニヤッとしているが嫌味のない顔で夏を真正面からジッと見る。 「春はまだ1年でまだ番なんて早すぎる」 そう言いながら夏は少し味が美味しくなくなったと感じるご飯を食べ続けた そしてチラッと春を見て心がチクリと痛んだ。 春は将来誰かと、、、、と考えて頭を軽く振りその思考を頭の隅へ追いやりご飯を口に運ぶ その時春は楽しそうに可愛い笑みを浮かべ、今度3人で出掛けるのかその計画を立てていた。 屈託のない笑顔が可愛いが、それは今自分へと向いていないモノと思えば憎たらしくも思えた。 結局思考を追いやっても夏の頭は春の事を考えてしまう。 高校に上がり春は色香かが増し、兄弟なのにドキドキさせるなにかを感じる他に 自分の知らない春が居るのだと、、、 心が締め付けられた。

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