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第17話
その日の夜
春は部屋でベットを背凭れ代わりにしラグの上に座り本を読んでいた
コンコンッ
と扉を叩かれ「どーぞ」という言い終わる前に扉が開く
「夏お兄ちゃんどーしたの?」
目を少し開き首をコテンと横に少し倒して問う
そんな仕草を他の人が見たら鼻血ものだろうなと毎回思うほど可愛い
「いや、今日放課後は何をしていたのかな、、と。」
少したどたどしく言いながら春の元へと足を進める
春と同じように隣に座ると何故か今日は肩が触れ合う程近くに座る
「今日は図書室で参考資料とこの本を借りてきたの」
と先ほどまで読んでいた本を夏の前に持って行く
「そーなんだっ、少し心配した」
と春の頬を甲でスルッと撫でおデコにチュッとキスをした
ピクッと身体が反応したのが可愛かったのか夏は更に春の身体に腕を軽く回し抱きしめた
それに春は少し身体を固くした
クスクスっと笑いながら
「春は可愛いね!」と首元にあるΩが付けるチョーカーに口づけを落とす
「夏お兄ちゃんどっ、どーしたの?今日はいつもと雰囲気が違うよーな!?」
と少しドギマギした春は夏の部屋着のティシャツをギュッと握る
夏に抱きしめられていて、触れている場所が熱くホウッと少し甘い吐息を吐く、、、、
(何故春は嘘を、、)
夏は揺れる目をギュッと瞑り、抱きしめる力を強めて春の温度、匂い、柔らかさ、自分とは違う華奢な身体を少しの間感じていた
カウントダウンが始まる、、、
堕ちるまで、、、
10..9...8...
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