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第18話

夏のクラスは体育の為、体育館へとゾロゾロと移動をしている 隣から友人のアオイが俺の横腹へ軽く肘を突いてくる んっ? と視線をアオイへと向けるとアオイは顎でクイックイッと右前方を指す そこにはクラスメイトの田中 涼介と屈託のない笑顔で何かを話している春が居る。 (クッ あいつまた、、、しかも春もあんな笑顔を) 黒く濡れた瞳は半分になり睨みつけるように2人を見つめる 「あっ、夏お兄ちゃん!」 と言った後、春は涼介にニコッと笑顔で胸の前で可愛く手を振った後夏に向けて歩いてくる。 「これから体育?今日は何するの?」 と可愛い顔で尋ねてくる。それに思考が飛んでいた夏はすぐ返事が出来なかった 「今日はバスケだよ」 と横から腰を曲げ春の前に顔を出して答えたのはアオイだ。 やっと戻ってきた夏はアオイの肩を押し戻しながら春に向かう 「今日は試合形式のバスケだよ。さっき話してたのはバスケ部の田中涼介だよね!?仲良いの?」 と何でもないように聞く春の胸の中は黒いモヤがグルグルしていた。 「あっ、涼介先輩とは受験の時に出会ってたみたいで話しかけてくれるようになって、、、」 と少し目を伏せ後半は尻窄みになっていく言葉達を紡いだ 「ふぅ〜ん」 と少し面白く無いのが態度と言葉に出ていたのか春はそんな雰囲気を感じ取ったのかギュッと夏の体操服の裾を握り上目遣いで見上げてくる その可愛さにモヤッとした気持ちも落ち着き 大丈夫だよ!という気持ちを込めて微笑んで春の頭をポンポンとしてあげると春は嬉しそうに頬を染める 堕ちるまで、、 7....6....5.....

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