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第20話
今夜の家はバタバタしていた
明日から弟の秋は林間学校で3泊4日で軽井沢までいく。
両親も明日から父の出張でベトナムへ行く為母もそれに連れ立ってベトナム旅行をするらしく、出発の準備でワタワタとしていた
「2人とも明日からお留守番宜しくねー!ご飯
とりあえず2日分は冷蔵庫に作り置きしておくから!後はお金を渡すから好きにしてね」
と母から夏と春はお金を貰う。
そして朝が早いと3人は自室に入る時間も早かった
(明日から3日間2人っきり、、、)
フフッと心の中で笑う、さぁ始めよう、、、
出発の朝は早かった。そして煩かった、、、、
秋は学校に5時半集合の為4時半起き、流石の早起きの秋でもムスッとしながら準備をしている姿は何故か癒された。
父は相変わらずいつもの日常だか母はアレコレとバタバタ部屋を行ったり来たり、少し心配性な性格で忘れ物が有ってはならないとソワソワしていた
(やっと出掛けた〜)
3人からの熱い抱擁を含む行ってきますを受けた夏と春はグッタリしていた。まだ朝の5時半、、、2人は2度寝するべく部屋へ戻る
夏はベットに戻りウトウトしていた
ガタンッ
と大きな音にビックリして起きたがまだ脳が寝ているのかキョロキョロと部屋を見るだけ、数秒したのち脳が働きだし今の音は、春?と思い慌てて春の部屋へ向かう
「大丈夫か?」と言いながら扉を開けるとベットの下に掛け布団ごと落ちてる春を見つけ、ヒュッと驚きと心配からくる怖さで喉が鳴る
慌てて春に駆け寄り掛け布団を剥ごうとする途中で手が止まる、
(なぜ?ヤバイ、ヒートする。)
グッと唇を噛み締め春から溢れるフェロモンから理性を失わないように努める
「春、抑制剤はどーした?」
掛け布団から出ている潤んだ目元に語りかける。
「んっ、、ちゃんと、、ふっっ、昨日の夜飲んだよっっ、、でも効いてないっ、、んっ」
と必死に発情期の辛さを耐えている顔に更にフェロモンに当てられそうだ
「分かった、緊急用のヒート抑制剤あったよな!?取ってくる。待ってろ!」
と逃げるように立ち上がり向かうはリビングにある救急箱と自室のα用のヒート抑制剤へだ。
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