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第23話※
「伶。力抜いてろよ、入れるぞ」
龍也さんが言った瞬間、後ろにこれまで感じたことのない圧迫感を感じた。
「んんん!まって、くるしっ」
「お前の中きっつ」
動きが止まった後ろに安心したが、後ろの圧迫感がなくなるわけではない。
「りゅ、やさん、くるし」
「ちょっと我慢してくれ、もうちょっとで全部入るから」
それからまたグッと奥まで龍也さんのが届いた。
「ああぁぁ!」
中の奥のほうが割り開かれる感覚がする。
「動くぞ」
「んぁ、あっ、、んぅ、、、ひゃぁぁぁ」
「んっここか」
「まって、りゅやさ、そこや!」
「やじゃないだろう、お前の中が締め付けてくるぞ」
「やぁぁぁ、こわ、い、、ああ!や、イきそ」
「はっお前初めてで後ろだけでイケるのか、いいぞ、イけ」
龍也さんが僕の弱いところをグリっと押すとビリっと電流のような快感が全身に流れた。
「やああああ!」
「ふっイッたか、イッたところ悪いがもうちょっと付き合ってくれ」
龍也さんがイって敏感になっている僕の中を出たり入ったりする。
「ああああ!まって、イッた、イッたから!んああ、またイク!」
「っ俺もイクっ」
龍也さんがイッたのを中で感じて僕は意識を手放した。
翌朝、目が覚めるとすぐ近くに龍也さんの寝顔があった。いつも僕よりも先に起きてるから、龍也さんの寝顔はかなりレアだ。
?体きれいにしてくれたんだ。昨日は龍也さんと、、、、
そう考えるとボッと顔が熱くなるのを感じた。そしてものすごく腰が痛いことに気が付いた。
モゾモゾ動いていたら龍也さんも目を覚ました。
「伶?起きたのか。今何時だ」
龍也さんがベッドサイドに置いてあった自分の携帯で時間を確認する。時刻は5時半。起きるにはまだ早い時間だ。
「まだ早い、もう少し寝ていろ。腰痛くないか?」
「腰痛い。」
「だろうな、もう少しこっちによれ」
そう言って龍也さんはギュッと僕を抱き寄せて、腰をさすってくれた。
「昨日は嫌じゃなかったか?」
僕の腰をさすりながら龍也さんが聞く。
「…いや..ではなかった…」
「そうか、まぁ二回もイっていたからな。才能あるんじゃないか?」
龍也さんが意地悪なことを言ってくる。
「ないです!」
ガバッと起き上がって言った僕に腰の激痛が襲ってきた。
「っっったぁ」
「無理するな」
龍也さんに腕を引っ張られてまたベッドに倒される。
「もう少し眠っていろ」
龍也さんに腰をさすってもらいながら僕はもう一度眠りについた。
すぐ近くでなにかが動く気配がしてゆっくり目を開けると、スーツを着てネクタイを締めている途中の龍也さんがいた。
「すまない、起こしたか?」
「んーん、お仕事?」
「ああ。でも今日はすぐに終わるから夕方には帰ってこれる。多分椎名か和泉が伶の分の昼食を持ってくると思うからそれ食べて待っていてくれ」
「んー分かった」
腰は痛かったが龍也さんを玄関まで送りたくて、ベッドから出る。よたよたはしていたが歩くことはできたので龍也さんのお見送りをする。
「じゃあ行ってくるからいい子で待ってろよ」
靴を履き終えた龍也さんが僕に言う。
「いい子で待ってるから、早く帰ってきてね」
「わかった、出来るだけ早く帰ろう」
「行ってらっしゃい」
「ああ。行ってきます」
チュッ
龍也さんは僕に軽いキスをして仕事に出かけて行った。
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