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第20話

今夜の家はバタバタしてる 明日から弟の秋は林間学校で3泊4日で軽井沢、 両親も明日から父の出張でベトナムへ行く、というか春が行かせる。 そして母もそれに連れ立ってベトナム旅行をする事になっているからだ (佐々木流石!そして母を何日間か掛けて出張に付いて行くように仕掛けるのを頑張った自分!グッジョブ!) こうして春の手の上で両親は転がされてるのを知らない。 (明日から3日間2人っきり、、、) フフッと心の中で笑う、さぁ始めよう、、、 そして出発日 (やっと出掛けた〜) 3人からの熱い抱擁を含む行ってきますを受けた夏と春はグッタリしていた。まだ朝の5時半、、、2人は2度寝するべく部屋へ戻る そして春は、、、 白い錠剤を口に入れペットボトルで飲み込む (多分明日から発情期だから今日これ飲めば上手くいくはず) 白い錠剤はヒートを起こさせる薬。 そしてΩ用のチョーカーを外し机の引き出しへ、チョーカーの隣には緊急用のヒート抑制剤と錠剤がコロコロと転がっている。 (うわっ、初めて抑制剤なしでの発情ってきつい、、ヤバイかも、、夏、、、) 夏の所へと行くべくベットから立ち上がろうとしても、もう上手く身体が動かずベットから落ちた ガタンッ 春が落ち少し経った後慌てて夏が入ってくる 春は掛け布団ごと落ち、掛け布団にくるまってる状態でハアハアと甘い吐息を吐きながら夏を待つ 夏が慌てて駆け寄り掛け布団を剥ごうとする途中で夏のフェロモンの匂いが更に春を欲情させていく (夏いい匂い、欲しいよ、、夏、) 「春、抑制剤はどーした?」 「んっ、、ちゃんと、、ふっっ、昨日の夜飲んだよっっ、、でも効いてないっ、、んっ」 「つっ、、分かった、緊急用のヒート抑制剤あったよな!?取ってくる。待ってろ、、、」 きっと夏は緊急ヒート抑制剤とα用のヒート抑制剤を取りに行くんだろう (どっちも机の中だよ、、ごめんね。たぶん飲んでくる薬はヒート抑制剤でも1番効き目の弱いなんだよね。。。) この日のために春は瑠偉にお願いしていた。 α用のヒート抑制剤の1番弱い錠剤を用意して欲しいと。そしてその薬とコッソリ取り替えたのだ。

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