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第7話 ヘルプミー

シャワーを浴びて一息ついた奏太は、この危機を誰かと共有すべく、晴臣にメッセージを送った。 奏太>>『晴臣ー』 10分ほどして返信があった。 晴臣>>『なんよ』 奏太>>『助けてくれ』 晴臣>>『どした』 奏太>>『例の縁の野郎が、寮で隣室な上に仕事も一緒でおまけに土曜に二人でテニスに行くことになった』 晴臣>>『フラグ立ったな』 奏太>>『まったくだ』 晴臣>>『てゆか、呼び名まで変わってんじゃん。仲良くなったか』 奏太>>『いや、職場で縁くんて呼ばれてて、俺もそう呼ばざるを得なくなった』 晴臣>>『愛されてんじゃん縁くん』 奏太>>『そういう訳じゃないんだが……』 奏太>>『結局歓迎会も隣でいろいろ聞かれた』 奏太>>『あの部署全体で俺と縁をくっつけようとしてるような気さえしてくる』 晴臣>>『考えすぎだって』 晴臣>>『そういえば遥ちゃんが奏太の事心配してたぜ』 奏太>>『遥』 晴臣>>『出掛けるとき上の空だったって』 奏太>>『遥に会いたい』 晴臣>>『おい、お兄ちゃん』 奏太>>『はい』 晴臣>>『遥ちゃんには、奏太は大丈夫だからって言っといたから』 晴臣>>『しっかりしてくれよ』 奏太>>『ありがとう』 晴臣>>『いや……真面目に言われるとなんか照れるな』 晴臣>>『で、テニスって何』 奏太>>『庭球』 晴臣>>『そうじゃなくて』 奏太>>『俺も良く分からないうちに土曜に予約された』 奏太>>『連絡先も交換された』 晴臣>>『おおう』 晴臣>>『楽しんでこいよ。てか、奏太テニスできたっけ』 奏太>>『テニス好きの女がいた時、結構付き合わされた』 晴臣>>『なるほどな』 奏太>>『はあ。雨降らないかな』 晴臣>>『今のところ予報は晴れだな』 奏太>>『クソだな』 晴臣>>『ちょっと奏太』 晴臣>>『頑張れよ』 晴臣>>『そろそろ寝ろ』 晴臣>>『おやすみ』 奏太>>『おやすみ。ありがとう』

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