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第26話 おまけ 縁くんの受難4
荷物を片付け終えて、駅前で買ったコーラをリビングで飲んでいると、まりあが浴室から出てリビングに入ってきた。
「あーさっぱりしたわぁ。あ、縁良いもの飲んでるじゃない。一口ちょうだい」
「いい、よ」
ボトルを手渡そうと振り返った縁はボトルを渡すとすぐに前を向いた。
「パンツだけでも履いてくれてありがとう姉貴」
「どういたしまして」
「上にも何か着てくれない?」
「暑いんだもの、ちょっと待ってよ」
コーラを飲みながら、両バストを縁の肩に載せるように押し付ける。
「恥じらいとかさ……」
「この年になって弟に恥じらいなんてないわよ。……何、縁照れてるの?」
まりあが縁の顔を横から覗きこむ。
「どっちかって言うと呆れてる」
「はあ?!」
「んぐっ」
まりあの怒りの声と共に縁は息ができなくなった。
この痛みには覚えがある。ヘッドロックだ。
「ここじゃ私が家主なんだからね!好きな格好させなさいよ」
"家主"が"絶対王者"に聞こえる。
そういえばこんな姉だったな……と今更ながら思い出した縁だった。
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