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第2話

「なぁお前そういや高校生になったんだよな」 「…ぇ?」 普段は僕を罵声する時以外ほとんど話しかけてこない兄に話しかけられ驚いていると、返事をさせる間もなく 「だったらもう、大人、だよなぁ…」 そう言ってにやりと笑った。 そのまま僕をベッドに投げ捨て上に跨ると両手を拘束され身動きが取れないようにされた。 「っや、なに?」 暴れるものの貧弱な僕の身体ではビクともしない。 あっという間に僕の衣服は脱がされ一糸纏わぬ姿になった。 「いや!やだっ…」 これから何をされようとしているのかなんて嫌でも分かった。 精一杯の抵抗はしたものの自分より五歳も年上で体格も大きい兄にそれが利くはずもない。 そうしているうちに上にいる兄は何かを取り出した。 「俺も優しいからさ、辛くならない薬飲ませてやるよ」 ほら口を空けろ、と顎をつかまれる。 そんな怪しい薬なんて飲むわけにはいかない… ギュッと口を結んでいると兄はイラついたように僕の頬を叩いた。 そんな攻防戦をしているといきなり下を握られ、驚いて思わず声が出てしまった。 その隙に口に薬を入れられ、頭が真っ白になり飲み込んでしまうと、すぐに身体の奥がじんっと熱くなるのを感じた。 「あぁ、これ思ってたより効くのはやいな」 兄も初めて使ったようで僕を実験体のように見ている。 「っやだ…さわら、ないで…」 声が出てしまいそうになるのをグッとこらえて懇願してみるものの到底無理。 むしろ反応を見て面白がっているようだ。 「っふ、あぁ!…やだ、おかしく、なる…!」 今まで触ったこともない乳首を弄られても、声をこらえられないほど感じてしまい、強すぎる快感に頭がおかしくなりそうだった。 「っは、気持ちよさそうじゃん?」 「ッ気持ち、よくない!…ぁ、そこ…ふ、ぅん」 気持ちいい、気持ちいい! 口にだしていることと考えていることがもうめちゃくちゃだ。 もっと触ってほしい。 もっと、もっと… 「っひ!な、そこ…」 急に後ろに異物感を感じると、兄の指がそこに入っていた。 昂っていた熱が一瞬覚めると、我に返ったようにジタバタと抵抗をする。 不意に兄の指がある一点を掠めるとまた快楽の波に呑まれてしまう。 「あぁ、むり…や、きもち…ぬいて、もっと」 「お前、言ってることめちゃくちゃだけど大丈夫?」 兄が僕を見て笑っているのも考えられないほど頭は溶かされている。 いつの間にか増えていた指でグチグチと弄られていると、それがずるりと引き抜かれた。 急に引き抜かれると物足りなさがあり、もっと触ってほしいと気づいたらねだっていた。 「もうすっかりトロトロだな。心配しなくてもすぐに指より太いの入れてやるよ」 グチュ、と押し付けられた兄のものがだんだんと中に入ってくる。 指とは比べ物にならない圧迫感にメリメリと内壁が押し広げられるのが分かる。 あまりの苦しさに息が詰まるが、それもまた快感として身体が拾ってしまう。 涙と涎が止まらず顔も頭もすべてがぐちゃぐちゃだ。 「あぁぁ、イクっ…!イッちゃ、う…」 「お前の中最高…」 「やぁ!」 腰をつかまれ激しく腰を動かされると、気持ちよすぎて絶頂が止まらない。 足はピンとのびたまま痙攣し頭の中は真っ白だった。 「また、イクっ…も、やだ…!」 「くっ、中に出すぞ」 じわりと中に温かいものが出されると休む間もなく、またピストンが始まった。 やっとこの行為が終わったのは夜が明けるころになってからだ。 意識を失っていた僕は目が覚めると兄はすでに大学に行っており、ベッドも体もグチョグチョのまま放置されていた。 起き上がると中からドロリとしたものが出てきて、どうしたらいいのかわからずとりあえずお風呂場に行ってできるだけ掻き出した。 いったい僕はどうしてこんなことをしているのだろう…。

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