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第16話 ※

※攻め以外との絡みアリ※ ※下品な表現が多々出てきます※ 「んっぐぅぅ…。」 「やべー。こいつの喘ぎ声全然エロくない。」 俺の尻に背後から自身のモノを挿しながら言った男に、正面から俺の乳首を舐めしゃぶっていた男が「お前が下手くそなんじゃね?」と笑って返す。 痛みに抗うように手を動かそうとするが、手近な衣類で縛られた腕は布とこすれ合い、臀部とは別の痛みを生むだけであった。 「なー、とりあえず早く出して俺らに順番回してくんね?2人でポーカーすんのもいい加減飽きたわ。」 ベッド横のローテーブルでカードゲームをしていた2人が現在俺を前後で苛む2人に不満を漏らす。 彼らは2人1組となって順番に俺を犯していくと決めたようで、今の2人が終わったら次はあちらの2人、そしてあちらの2人が終わったらまた今の2人…飽きたら組み合わせを変えて、と延々と繰り返していくようなことを話していた。 考えただけで目眩がするそれを、彼らは本当に実行するようで今もローテーブルでカードを切る2人は時々舐めるような視線でこちらを見てくる。 「2人でやんのがポーカーっつー時点で間違ってんだよ。つーかこいつ全然慣れてない感じですげー挿れづれぇんだよな。」 そう言って穴の淵を指でなぞるように撫でた男に、俺の正面にいた男が体を起こして「まじ?処女だったの?」と聞いた。 俺からは見えなくて判断できないが、恐らく頷いたであろう後ろの男の反応に、正面の男は今度は俺に確認を取ってくる。 そんなこと答えたくなくて俯くと「ずりー!じゃあ俺はこっちの処女貰うしかねーじゃん!」と俺の口に無理矢理イチモツを捩じ込んできた。 「んぶ…っ!」 いきなり喉の奥へと当たったそれに苦しくてえづき、生理的な涙が溢れた。 「ちょっバカ!そんな勢いよくやんなよ!こっちが締まんだろ!」 「いーじゃんキツキツの処女味わえんのなんて最初だけだろ。搾り取られとけって。」 下品に笑う4人。 そのうち調子に乗り出した前後の2人が好き勝手に腰を振り出すとローテーブルにいた2人が「いーね。犯してるってかんじする。」と言いながらこちらを熱のある目で見てベッドへと乗り上げてきた。 そうして暫くした頃、口の中には白濁を吐き出され腹の中にも熱いものが広がっていく感覚がした。 「う"ぇ…げほっ…ぅ…。」 疑う余地もなく腹の中にあるものの正体がわかった俺は口に出されたものを溢れさせながら咳き込み、崩れるようにベッドに沈もうとする。 しかしその腰をローテーブルで遊んでいた2人のうちの片方が支える。 「おい、次俺なんだけど。」 「交換してよー。俺もう抑えらんなくて。」 正面にいた男と言葉を交わし、俺の意志などお構い無しに突っ込んでくる男。 『孕むまでここから出らんないから。』 津川先輩の言っていた言葉を思い出す。 孕むなど…βの俺にはありえない。それならこれはいつ終わりが来ると言うのだろう。 生理的なものなのか、感情から来るものなのか…涙が一筋、頬を伝いシーツに染みていった。

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