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第27話 不安定な夜
服を脱ぎ捨て…康太はベッドに潜り込んだ
榊原も服を脱いで…ベッドに入ると…
康太にのし掛かられた…
「康太…?」
「愛してる伊織!お前だけを愛してる」
「どうしました?疲れてないんですか?」
「疲れてるけど…」
康太は榊原を見詰め…ペロッと唇を舐めた
「伊織が欲しい…疼いて眠れねぇよ…」
康太は榊原に口付け…舌を挿し込んだ
榊原の口腔を…味わい…ねっとりとた接吻をする
「ねっ…伊織…欲しい…」
ペロッと榊原の唇を舐め……誘惑する
「……康太…そんなに誘うと…寝かせられませんよ?」
「構わねぇよ…」
「明日は…参考人招致ですよ?」
「……このまま…寝ろと言うのか?
………解った…寝るよ…」
康太は榊原の上から降りようとした…
「……途中で…止まりませんよ?」
「だから、もう良い!」
康太は拗ねて…そっぽを向いた
「康太…」
榊原の指が…康太の乳首を引っ掻いた…
「機嫌直して…ねっ?」
「無理して…やらなくて良い…」
「無理なんかしてないですよ?
君が疲れたと言っていたから…我慢してたんです…」
榊原は康太の体を弄り…穴に指を伸ばした…
「舐めてあげるから…お尻をこっちに向けて…
そしたら君の好きな……僕が舐めれますよ?」
康太は榊原にお尻を向け…聳え立つ…肉棒に手を伸ばした
ゴクンッ…と唾を飲み込むと…康太は榊原の肉棒を食べた
美味しそうに…肉棒を舐める…
肉棒を下から上まで…丁寧に舐める…
血管の浮き出た…肉棒を…舐めて…亀頭の…開いた口を吸った…
榊原は康太の穴を…解して…指を入れ…
舌を挿し込み…舐めて解した
康太の腸壁を…掻き分け…一番イイポイントを引っ掻くと…康太は仰け反った
「ゃあん…伊織…そこっ…あぁん…」
「ここ…僕のカリで…引っ掻いて欲しいでしょ?」
康太は頷いた…
「なら、自分で…乗って…」
康太は起き上がると…ベッドに凭れた…榊原を跨いだ
尻の割れ目を…左右に開いて…榊原の肉棒に狙いを定める…
でも…中々…挿らなくて…つるん…と穴から逃げる…
「何で…?」
康太はそう言い…涙を浮かべた
体は欲しいのに…つるん…と挿らずに抜け出て行く…
何度やっても…挿れられなくて…康太は榊原に縋り着いた
「伊織…挿らねぇ…」
と、涙で潤んだ瞳で…榊原に訴える…
「康太…デカくなり過ぎたんですよ…
出さないと…挿れられないかも…」
「伊織が挿れて……出さなくて良いから…」
「切れますよ?」
「……伊織は…冷静だな…オレは欲しくて…堪らないのに…」
そんな、訳などないのだ…
榊原だって欲しい…
「僕が冷静…?君を手にして…冷静にいられる筈などないでしょ…
でも、明日君は国会に立つのでしょ!」
「………伊織…ごめん…」
康太は…榊原に謝った
総ては康太の為に…我慢してるのに…
「ごめん…体が…暴走した…出して…オレにかけて…」
「何時から欲しかったんですか?」
「羅刹の家にいた時から……お前が
『燃えてますね…力が漲ってますね
君の中は…熱く畝ってるんでしょうね…
抱けなくて…残念です…』って言った辺りから…欲しくて…中が…止まらなかった…」
康太の瞳から…ポロッと涙が零れた
「出したら…寝よう…ごめん伊織…」
「康太…そんなこと言われて大人しくなんて寝されられませんよ…」
「伊織…1つに繋がりたい…」
「少し…我慢して…」
榊原は自分の…肉棒にローションを塗りたくった
そして康太の体を抱き締めると…下から貫いた…
一気に…康太の中に…押し入られて…康太は…その衝撃に堪えた…
「君の中…凄いですね…これじゃあ大人しくは寝れませんね…」
「あっ…アァッ…イイっ…」
榊原の首に腕を回した
「伊織…我が儘言って…んっ…ごめん…」
榊原は康太の腰を掴み…上下させた
「僕を欲しがるのは…我が儘なんかじゃないです…」
「伊織…伊織…愛してる…」
「康太…次に突く時…行きます…あぁ…イイ…」
康太は…榊原と同時に…射精した…
榊原は康太を押し倒すと…足を抱えた
「君が…僕を離しません…」
「そう…離したくねぇもんよー…」
「愛してます…康太…僕だけの君…」
腰の横に…手を着いて…腰だけ動かされ…
責められる…
榊原が舌を出して来たから…康太は肘を着いて上半身を…起こして…その舌を吸った
「あっ…伊織…そこばっかし…ダメぇ…」
榊原のカリが康太のイイ場所を…引っ掻いて…掻き交ぜる…」
「康太…好きでしょ?ここを僕のカリで…引っ掻くの…好きでしょ?」
「イクッ…」
「僕もイキます…ん…康太…君の中…最高に…気持ち良い…」
絡まる腸壁に…翻弄され…射精するが…腸壁に…締め付けられ…立ち上がる…
榊原は…康太を抱き続けた…
康太も榊原の腰に足を絡め…求め続けた…
情事の後…風呂に入って体を洗う…
中の精液を掻き出して貰い…洗ってもらわないと…下痢するから…掻き出して貰う
そして体を洗って貰い…康太も榊原を洗ってやる
「伊織…ごめんな…我が儘言った…」
「我が儘なんかじゃないですよ?
僕も君が欲しくて…でも明日は…国会に行くのですからね…無理はさせられないと…我慢してました」
「オレ…我慢出来ねぇからな…我慢するようにする…」
「康太!我慢なんてして欲しくないです!
なんで君に我慢をさせないといけないんですか!」
「伊織…お前が好き過ぎて…止まれねぇんだ…
お前が好きで…好きで…堪らねぇ…」
「僕も君が好きで…好き過ぎて止まれませんよ
君を愛してるんですからね…止まれませんよ」
湯船に浸かって…風呂から出ると…康太は…身体を拭いて貰い…ドライヤーで髪を乾かして貰い…ベッドに入った
そして、榊原が来るのを待つ
榊原も身体を拭いて…髪を乾かしたら…
康太の待つベッドに入った
康太を抱き締め…眠りに着く…
康太は…榊原の温もりを感じて…眠りに堕ちた
「康太!康太!起きないと…国会に行けませんよ」
榊原に、揺すられ康太は目を醒ます
「伊織…愛してる」
寝惚けた康太は…危ないかも知れない
「僕も愛してますよ!ですから起きなさい!」
「ん。オハヨ…伊織」
「お尻は…?痛くないですか?」
「お尻…?…………っ!痛いかも…」
榊原に言われて動いたら…激痛が…康太を貫いた…
「軟膏…塗りますか?」
「……ダメ…!今塗られたら…また欲しくなる」
榊原は苦笑した
「やはり大き過ぎたんですよ…」
「…欲しかったんだもんよー…仕方ねぇ…」
「…中には指を入れないから…塗りますか?」
「……堪える…」
鎮痛剤の入った軟膏を…榊原は指に取り…塗った
眉を顰める…康太を抱き締め…榊原は軟膏を塗った
そして、下着を履かせ…スーツを着せた
支度が済むと…康太をリビングに座らせた
そして、榊原は掃除と洗濯を簡単にし、スーツに着替えた
一生もスーツに着替え…リビングに顔を出した
「よぉ康太…お疲れじゃん…大人しく寝なかったのかよ?」
一生が揶揄しながらリビングに入ってくる
「伊織が欲しくて…無理矢理襲って抱いてもらった…」
「そのコメントに…俺は何と答えれば良いんだよ?」
一生が困って康太を見た
「オレ…我が儘…言って伊織を困らせてばかりだ…
伊織が、なりふり構わず欲しがらねぇから…
冷静だって…八つ当たりまでした
伊織が…オレの事考えて我慢してるのを知っていて…言う台詞じゃねぇよな…」
康太は…後悔していた…
榊原は何時も…康太を優先で…自分は我慢ばかりしているのに…
解っていて…我が儘言って困らせたから…
「旦那は解ってるだろ?」
「好き過ぎて…オレは…歯止めがきかねぇ…
まるで盛りが着いたみたいに…無性に欲しがる時がある…みっともねぇよな…」
「伊織はそんな事言わねぇだろ!
ならばお前も考え過ぎるな!」
康太は…曖昧に笑った
「飯食いに…キッチンに行くわ…」
康太は…さっさとキッチンに向かった
榊原がリビングに顔を出すと康太の姿がなく…一生に…聞いた
「康太は?」
「キッチンに…行ったわ」
「……そうですか。」
「喧嘩したのか?」
「喧嘩じゃありません…僕が…気を使い過ぎて…康太を怒らせる時があるのです…」
「今日は国会だからな…気を使って当たり前だ…」
「……今夜、ゆっくり康太と話をしてみます」
「そうしろ!」
榊原は一生と共にキッチンに向かった
康太は、悠太に用意してもらったご飯に食い付いていた
康太は食事が済むと…席を立ち上がった
そして、応接間へと向かってソファーに座った
暫くして三木がやって来て…康太は応接間へと三木を招き入れた
「三木、とうとう参考人招致だな!
力哉を置いてきた…お前が力哉の変わりに…
オレを国会に連れて行け…」
「解ってますよ!」
「ならば、行くとするか!」
「康太一人だけで?伴侶や一生は?」
「一生の母親は…ホスピスに入ってるから…置いて行く
伴侶は…国会へは連れては行けねぇ…」
「何故!」
「敵に…弱味を見せて…どうするよ?」
あっ!……そう言う事か…
「伊織の顔を…晒す気はねぇんだよ
相手は…それを狙っている…オレは…そうはさせたくない…と言う訳で…三木…連れて行け…」
「解りました…」
三木は立ち上がった
「向こうは…心理作戦で…オレの弱味を着いてくる…
オレの弱味は…同性の伴侶がいる事だけだ…
オレは…良い…だけど伊織は…晒し者にはしたくねぇ…
だから精神状態が…少しおかしくて…伊織を困らせた…
行くぜ!三木!行って勝ち取ってくるぜ!」
「では、参りましょうか!」
「おう!オレを連れて行け!」
康太は三木と共に応接間を出た
玄関に行き…靴を履くと…外に出た
玄関の閉まる音で…榊原は走って外へと走って行くと…
康太が三木の車に乗り込む所だった
「康太!待って!何故!何故僕を置いて行くんですか?」
「伊織…留守番だ…!
絶対に来るな!」
「康太!」
榊原は叫んだ!
康太は三木の車に乗り込み…車を出させた
榊原は……駐車場で…立ち尽くしていた
そこへ兵藤貴史がやって来た
「伊織…どうしたんだよ?」
「康太が…勝手に…三木と国会へ行ってしまいました…」
榊原は呆然と…呟いた
「伊織…俺を応接室に連れて行き…もてなせ」
兵藤は榊原にそう言うと…強引に…榊原を促して…飛鳥井の家に入った
そして応接室に行くと…ソファーに座った
一生が心配して…応接室に見に来ると…康太の姿がなくて…康太は?と問い掛けた
「三木と国会へ行ってしまいました…」
榊原は呆然と…呟いた
一生も呆然となり…嘘…と呟いた
兵藤は二人に
「何故康太は三木と行ったか…解るか?」と問い掛けた
榊原も一生も首をふった
「心理作戦で…陽動の一貫で…相手の弱点を突いてくる…事がある
康太の弱点は…伊織…お前だ
お前を晒し者にするのは…康太は堪えられねぇんだろ?
一生は母親の側から…あまり離したくねぇし…
伊織を晒し者にしたくねぇ…
そりゃあ…三木と行くのは当たり前だ…」
「康太…」
榊原は拳を握り締めた…
だから昨夜…あんなにも不安定で…我が儘を言ったのか…
解ってるつもりで…解っていなかった…
「康太!何故!……僕は…堪えれるのに…」
「解ってやれよ…伊織!
康太は不器用に…お前を守り貫こうと…してるんだ…」
「僕は…康太と…共に在れば…堪えれるのに…」
「……世間は…そう言う訳には行かねぇからな…
世間の怪異な目で見られ続けた康太だからな…
誰よりも…愛するお前をそんな目には…会わせたくねぇんだろ?」
榊原は静かに泣いた…
見ている方が辛くなる位に…刹那い涙だった
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