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第58話 毒気

「疲れた…」 「大丈夫ですか?」 「疲れた、伊織…抱き締めて寝てくれ…」 康太はそう言い両手を開いた 榊原はスーツをクロゼットに吊るし… 康太を抱き締める為にベッドに入った 榊原の体温が触れると…康太は榊原の体に縋り着いた 「伊織の臭いがする…」 「僕の臭い…好きですか?」 「ん。大好き…伊織の香水が…体臭と交じって…伊織の臭いを作り出してる… この臭いは伊織しかいねぇ…同じ香水してても…伊織の臭いは伊織しか…ない臭いだ」 まるで犬並みの嗅覚で榊原を当てるのは…それでか…と、納得した 「康太…眠りなさい…疲れてるんでしょ?」 「ん。疲れた…トナミ海運は乱世に突入した… もう引き戻せねぇ…所へ走り出した… これからが…地獄に行くぜ…」 「乱世に突入しなければ…沈む沈没船になるしかないんでしょ? ならば闘うしかない…遅かれ早かれ…あの会社は乱世でしたよ。 君が手を出して早まった…それだけです」 「伊織…若旦那は倒れるぜ…そしたら沙羅を引きずり出すしかねぇんだよ…」 「若旦那が?………あぁ。それで君は沙羅を絶対の存在にしたのですね!」 戸浪海里の名代が出来るだけの存在に… 「康太…」 「ん?」 「寝ましょう…僕の胸の中にいるんです… もう何も考えずに…眠りなさい…」 榊原の優しい腕に…抱かれ 康太は瞳を閉じた… 愛する男に抱き締められ… 守られ眠る… 至福の時間に…康太は眠りに落ちた 榊原も康太を抱き締めて…瞳を閉じた 翌朝…康太は…体調が悪いと寝込んだ… トイレで吐いて… 最近大丈夫だと思っていたのに… 辛そうに…ベッドに横たわっていた… 榊原は…康太を病院に連れて行く支度をした 飛鳥井義恭の所へ電話を入れ康太の状況を話すと、すぐに連れて来いと言われた 榊原は康太をブランケットで包み…抱き上げた そして寝室に鍵をかけ…一階まで降りて行くと…一生に出会した 「康太!どうしたんだよ?」 一生が顔色を変えて…榊原に声をかける 「吐いたんですよ…まだ無理は出来ないんですね… 昨夜は疲れたと…眠りました… 今朝起きたら…吐いて…辛そうで…気絶しました」 「俺も行く!」 「一生?」 「旦那、行くぜ!」 一生は玄関のドアを開けに行った 榊原は康太を抱き上げたまま外に出た 駐車場に出て、車のドアを開ける 一生は後部座席に乗り込んだ 康太は助手席に座らせた… 榊原が運転席に乗り込むと、康太は榊原の膝に…康太は頭を置いて…甘えた 「伊織…ごめん…」 「気にしなくて良いですよ…」 「伊織…伊織…伊織…伊織…」 康太は魘されたように、榊原の名を呼んだ 榊原は康太の髪を撫でた 榊原の服を掴む指が…一生には刹那かった 心配かけたくないのに…体調が…それを裏切る… そんな時の康太は…榊原を掴んで離さない… やっと元気になったのに… 一生は…握り拳を握った… 榊原は…康太を安心させる為に…ずっと頭を撫でていた そして飛鳥井の主治医の病院へと、榊原は走らせた 飛鳥井の主治医の病院へと着くと、榊原は康太を抱き上げ、院内に入って行った 飛鳥井義恭が待ち構えていて、診察台の上に康太を寝かせろ…と指示を出した 榊原が康太を診察台の上に寝かせた そして、昨夜の事も…今朝の事も…言うと 飛鳥井義恭は 「力の使い過ぎだろ? あんまり果てを見させるな… しかも戸浪で果てを見てたと言う事は… 海神とでも…通じあっていたのかもな… 海神の毒気に当たったかもしれんな…」 と呟き…康太に問い掛けた 「海神の毒気か?」 「………ずっと…目の前にいたからな… そうかも知れねぇ…」 「……お前以外は…大丈夫か? まぁ…赤いのと蒼いのは…弊害ないがな… 他のは…康太と同じだぞ…連れて来い…」 榊原と一生は…顔を見合わせた 「一生、僕は康太の側は離れたくないので… 一生…慎一に電話して迎えに行くか、力哉に乗せてきて貰って下さい」 一生は「了解!」と言い診察室を出て行った 暫くすると…慌てて戻って来て 「旦那…慎一も駄目だわ…聡一郎も隼人も…吐きまくりらしい どう言う訳か…笙が聡一郎と隼人と慎一を連れて来てくれるって…」 「兄さんが?何故?」 「知らねぇよ…それより龍神って毒気吐くのか?」 「一生…龍神ではなく、海神…わだつみですよ」 「一緒だろ?」 「海神は…契った家は護ります… 元々は、海の道祖神です…祭ってある地域もあります」 「に、しても、毒気…ってあんだよ?」 「僕達…龍には解りません…康太…彼は毒気を吐くのですか?」 「…………存在事態が…毒気だからな… 普通の人間は…いるだけで…当てられる…」 榊原と一生には解らなかった… 「赤いのと蒼いのは…解らないだろう… 位でいけば…お前等の方が上だからな…」 「毒気…何だろ?毒気…」一生は呟いた 義恭が仕方なく答えてやる 「海神は…存在事態が人に影響を与える 人間なら影響を受けて吐くだろう… お前等がブリザードや火を吹くように… 海神は毒を吐く……するとな影響を受けると言う訳だ」 榊原は「僕はブリザードも噴けますが…火も噴けます」と言うと… 一生に頭を叩かれた… 「ノロケるな!」 「少し位良いじゃないですか…」 と、榊原は拗ねた 暫くすると、笙が聡一郎、隼人、慎一を乗せてやって来た 彼等は具合が悪そうだった 榊原は「何故…兄さんが?」と問い掛けた 「康太が欲しがっていた、僕と伊織のパネルが出来上がったんで、社長にお使いに行け!とお使いを出されたんですよ。 飛鳥井の家に、榊原の家に渡す分も持って行きました 父さんは康太から渡された方が喜びますからね… そしたら聡一郎が、真っ青な顔して康太を探してたんです で、隼人も慎一も…吐きながら康太を探してたから…取り敢えず飛鳥井の家の主治医に見せるしかないと思いましてね」 それで、やっと…笙がいる事が理解出来た 榊原が笙に説明されてる間に、聡一郎、隼人、慎一は処置をされて点滴を刺された 康太は榊原に膝の上で抱き締められ…うとうとしていた 榊原は胸のポケットが震えると…取り出して笙へと渡した 「え?僕?嘘…出ろ…と?」 笙が虚しく言うと…榊原は頷いた 「もしもし…」と渋々笙が電話に出ると…相手は瑛太だった 『伊織?康太はどうしました?』 「笙です。康太は処置されて眠ってます 伊織は康太を抱き締めるのが忙しくて…僕に電話に出ろと…言うの出ました」 瑛太は…まさか…笙だとは…思わなかった 声が…榊原伊織…だったから… 『伊織かと想いました…』 「冗談は…止めて欲しいのですが…」 『嫌…本気で…伊織だと想いました。 やはり兄弟ですね…良く似ています』 「瑛兄さん…僕は全然…嬉しくないのですが…」 『そうですか?』 「はい…複雑です」 笙がそう言うと…瑛太は笑った 『飛鳥井の主治医の所に?』 「そうです」 『ならば、康太に逢ってから会社に行きます 応接間に顔を出して下さい…』 「解りました」 笙が答えると…瑛太は『頼みますね』と言い電話を切った 笙は電話を切ってから…ため息をついた… 「……康太の回りは…こんなのばっかし…」 過保護で…溺愛… 少しだけ愚痴を言う… 康太は、笙の愚痴を笑った 康太は…笙の顔を見て 「伊織、お前…瑛兄と同じにされてるぞ…」 と、榊原を揶揄した 「…良いですよ…あの方の溺愛はあの命懸け… 筋金入りですからね… 僕も…超合金の筋金入りになります」 榊原が笑って言うと…笙は 「…お前の…康太への愛は超合金入りでしたか…解りました…もうなにも言うな…と言うことですね…」と呆れて返した 榊原の指が…康太のサラサラの髪を撫でる 髪の中へ…指を差し込み…指の間から… 零れる…康太の髪を楽しむかの様に… 榊原は康太の髪を…撫でていた 「隼人、帰りは…笙の車に乗れ…」 康太に言われ隼人は…了承する 「解ったのだ…その代わり…家に帰ったら… 抱き締めて寝て欲しいのだ…」 体調の悪い時の隼人は甘えん坊になる… 「良いぞ…抱き締めて寝てやる」 隼人の頭を撫でながら…康太は言葉を続けた 「帰りは…聡一郎、お前が乗れ…」 隼人は嬉しそうに笑って頷いていた… 聡一郎は、怪訝な顔をして康太を見ていた そして……なにかを察知する 「康太…何かありましたか?」 「後でな…話す…」 そう言われたら…もう聞けなかった 聡一郎、隼人、慎一が処置をされてる間 待って、終わったら全員で…帰ることにした 聡一郎は榊原の車の後部座席に乗り込んだ 笙は一生、慎一、隼人を乗せて 「飛鳥井の家で待ってるね♪」と言い車を走らせて…帰っていった 聡一郎が、榊原の車の後部座席に乗り込むと… 康太は…重い口を開いた… 「……聡一郎、お前…悠太を愛してるか?」 問い掛けは…聡一郎にとっては意外なものだった… 「はい…」 「今更だがな……悠太の…子供が産まれてる… 今…勝也の所へ…少し預かって貰ってる」 聡一郎は……息を飲み込んだ 「彼女は…どうしましたか?」 「聞くな!お前が…行く先を聞くな!」 聡一郎は…押し黙った… 彼女の…行き先は…康太が用意して… 次のステージへと送り出してるのは解る… 「聞いては…いけませんか?」 「聞いてどうするよ?同情して…結婚でもしてやるのか?」 「……違う!」 「なら、子供を捨てた女と…見下すのか?」 聡一郎は…違う!と叫んだ… そんなんじゃない…違う!……と叫んだ 「聡一郎…お前が…彼女の心配をしたら… 彼女は惨めになる…違うか? 悠太の選んだのはお前だ…彼女じゃねぇ…」 康太はキッパリと言った 選ばれた者と… 捨てられた者… 言われてみれば…そうだった…でも! 渡したくはなかったのだ…誰にも… 康太にも…悪いと想っていた… でも想いは…止められず…受け入れた… 解ってる…そんな事は…解っているのだ… 彼女は…妊娠していた… 康太は…言った… ならば…産むのは…解っていた… 解っていたが…日々に紛れて…忘れていた そして今……それが現実だと…突き出された… 聡一郎は泣き崩れた… 康太は…後部座席に…移って…聡一郎を抱き締めた 聡一郎は、康太に縋り着き…覚悟を言葉にする 康太に…沢山の愛をもらった… 返せない…愛を…康太はくれた そして…聡一郎をこの世に…生かして組み立ててくれたのは…緑川一生…その人だ 彼の生き方を誇りに思う 緑川一生は…聡一郎にとって…親だった ぼろ雑巾の様な聡一郎を救いだし…バラバラになった心と…体を繋ぎ合わせて…組み立てて…育ててくれた日々は…忘れない! 一生…お前の…育ててくれた…僕ならば… お前の…想いが解らない訳…ないよな… 「……悠太の…子供も…何時か…一生の様に…母親だと…名乗る日が…来ます様に… 願ってはいけませんか?」 聡一郎は言葉にして…康太に伝えた 康太は…聡一郎を抱き締めてやった 「……何時か…その日が来たら… 名乗らせてやるのか?」 「はい…名乗らせてやりたい… 一生が行く道を…彼女が行くのなら… 何時か…親だと…名乗らせてやりたい…」 聡一郎は、胸を張り…キッパリと言葉にした 「そうか…聡一郎は…乗り越えて…親を知ったか… 緑川一生…と言う……親を知ったか…」 緑川一生の生きる背中から…決して目を離さない…と決めていた… 「はい…僕を育てたのは緑川一生…彼だけですから… そして組み立てた僕の体に…魂を入れたのは…飛鳥井康太…貴方だ…」 「だからオレは、お前から逃げねぇだろ? お前を使うは…この世でオレだけだからな」 「……そうです…康太だけです…」 康太は…腕の中の聡一郎を…強く抱き締めた… 「…お前が育てるか?」 「はい。僕が育てるのが…筋でしょう!」 「ならば…勝也に貰いに行かねぇとな…」 ……何故?安曇勝也が? 聡一郎には疑問だった… 「何故…安曇さんが?」 「永遠はかなり前に生まれてんだよ…… 産まれた赤ん坊をオレは引き取った その病院に勝也がたまたまいてな オレの存在に気付いた勝也が側に飛んできたんだ でな、事情を聴かれたから話したら… 聡一郎が受け止められる時まで…預かってもいい…って言ってくれたんで…預けてきた」 なんともまぁ…そこで預けて来るのが…康太なのであろう… 「安曇さんは…どこか悪かったのですか?」 「……勝也の父親が…入院してんだよ」 あぁ…そのお見舞いか… 「勝也の父は…長くはない…時を全うして…黄泉に渡る…要は寿命だ…」 「悲しいでしょうね…安曇さん…」 「親だからな…」 それ以降…康太は安曇の話はしなかった 「引き取るか?」 「はい。引き取り僕が育てて…四宮興産を…その子に…渡します 僕の実子に…入れます…」 「………それなら大丈夫だ…東青に頼んである…」 総ては…お見通しか… 結果は解ってるのに…康太は問いかける そして、最後は自分で決めさせる 決めた事を聞くのは言質を取るためだ… 引き返す…道はそこで…断たれる… 狡い生き方は…させない! それが飛鳥井康太…なのだから… 飛鳥井の家に帰ると、応接間から瑛太が飛び出してきた 「康太…どうしたのですか?」 榊原が康太を手渡すと…瑛太はその手に康太を抱き上げ…抱き締めた 「戸浪は…海神…だろ?毒気にやられた しかもオレの目の前に…いやがるからな… 戸浪の明日を…見届ける使命がある…って言われれば…聞かねぇわけにはいかねぇかんな」 「あぁ。あの家は…そうでしたね… 今は…どうですか?大丈夫ですか?」 「処置してもらったからな…大丈夫だ」 「今日は寝てなさい…伊織も…ねっ?」 「隼人と…寝てやる約束してるからな…寝る」 「では、私は会社に行きます! 伊織は康太と共にいなさい 佐伯に怒られるのは…兄だけで良いです…」 「義兄さん…すみません…」 瑛太は笑って会社へと向かった 康太は隼人に手を差し出すと…隼人はその手を取った 康太は隼人と手を繋ぎ、榊原はその後に続き…寝室に向かった 服を脱ぎ…隼人をベッドに放り込むと、康太を服を脱ぎ…下着は着けたまま…ベッドに入った 榊原は脱ぎ散らかした服を片付け… 全部脱ぐと…ベッドに入った… 康太を抱き締めるのに…布切れ一枚も…邪魔だから… 榊原は…総てを脱いで…康太の横に…入った 隼人に抱き付かれた康太の腕が、榊原に搦み着く… 榊原は康太に抱き付かれ 康太は隼人に抱き付かれ 眠りに着く事にした 榊原は眠りの中にいたのに…… 意識よりも…体躯が反応して…行くのが解った… 榊原は…無意識に抱き着く…康太の体温に… 体躯が…反応して…慌てて飛び起きた 股間が…ドクドク…熱を持ちはじめていた 「伊織…どうした?」 康太が…榊原が起きたのに気づいて…声をかけた 「康太…」 榊原は康太の手を掴むと…股間に導いた… 康太が驚いた顔をして…榊原を見た 「出してやろうか?」 腹這いに寝そべる康太が…榊原の股間めがけて近付いてくる… 「康太…隼人が…」 「我慢出きるのかよ?それとも何処かへ行くか?」 「我慢…出来ません…。 だから、君が触れば…止まれません…」 「止まるな…止まらなくて良い…」 康太は…榊原に腕を伸ばした… 康太を抱き上げ…榊原は康太を膝に乗せた… すると康太の腕が…榊原の首に絡まり… ペロッと唇を舐めた 欲情した瞳を向けられて…榊原は止まれなくなった… 「オレが欲しいのに…我慢するな…」 「でも…隼人が…」 榊原は躊躇する… 隼人が寝てるのに…康太を抱くのは… 幾ら厚顔無恥でも…躊躇する… だけど…そんな想い以上に…榊原の体躯は… 康太を求め…暴走する… この匂いに… この瞳に… この唇に… この体躯に… 康太の全てに…魘され欲する 榊原は康太を抱き締めた 康太のお尻に…榊原の熱が当たり… 欲望を示す… 榊原の耳元で… 「伊織の……熱い…挿れたら弾けそうだ…」 なんて囁かれたら…理性なんて瞬時に尽きる 榊原は康太の唇に…唇を重ねた… 初めは…ゆっくりに…そして舌を挿し込み… 舌が搦み合い…貪る接吻へと変わる 「…ぁん…ぅうん…伊織…愛し合お…」 康太の…尖った乳首を弄り、榊原は康太の下着を取り去った 榊原が康太の唇に…自分の指を…差し出した… 「舐めて…そしたら君の…下のお口に挿れるから…」 康太は榊原の指を…舐めて…唾液を…舌の先から垂らした… そして、榊原の視界を犯す様に…舐めた 「……っ!…」 榊原の…熱を孕んだ…肉棒が康太のお尻の下で…窮屈そうに…鎌首を擡げていた 「ぁん…伊織ぃ…オレ…お前の…んっ… 食べるから…お前…あぁっ…わぁ!」 康太が言うより…榊原が動く方が早く… 康太は榊原にうつ伏せにされ…お尻を…舐められていた… 康太の目の前に…淀を垂らしたように濡れる榊原の肉棒が…突き出された… 康太はそれを口に咥え…舐めた 榊原の亀頭は愛液で濡れていた 溢れる愛液を康太は啜って舐めた… 舐められる…性感帯を康太の舌が刺激して行く… 「アァ…康太…ダメです…」 榊原が康太の口から…肉棒を抜こうとする 咥えた肉棒を…康太は離さなかった… そればかりか…指で陰嚢を揉み射精を促す… 榊原はその刺激で…射精した… 康太はそれを口で受け止め…飲み干した 「伊織…オレを離すな…」 「離しませんよ…死んでも…君を離しません…」 「オレだけを愛して…」 「君だけを愛してます… 康太…君も…僕だけを愛して…」 「愛してる…伊織だけを愛してる…」 榊原は康太の体を抱えて…寝かすと足を抱えた 「挿れますよ…康太…」 康太の穴に…榊原の熱く滾る肉棒が押し当てられた 「来て…伊織…お前のでオレを…ぁ…感じさせて…んっ…あぁっ…」 榊原の肉棒で貫かれ…康太は刹那げな声をあげた 榊原に接吻をせがみ…縋り着く… 唇を貪り…腰を動かす 「ぁん…イイっ…凄くイイよぉ…」 「ァッ…康太…僕も凄くイイです」 貪る榊原の接吻から逃れようと…仰け反ると…視線の先に… 隼人が…起き上がって…見ていた 「……伊織っ…ダメ…あんっ…隼人が…」 「もぉ…無理です…はぁ…はぁ…イキます…」 「オレも…イクっ…ん…あぁぁっ…」 康太は榊原に貫かれ…射精した… 榊原も康太の中に…精液を吐き出した 康太も榊原も抱き合って…息を乱していた 「ぁっ…はぁ…はぁ…伊織…隼人が…」 「解ってます…ぁ…はぁ…はぁ…でも無理です…また…解りますか?」 康太の中で…榊原がビクビク育って行く… 康太は…その感触に身震いした 「解るぅ…伊織がぁ……ビクビク…大きいの…ぁん…また来るぅ…」 「隼人…少し待ちなさい…っ!康太…緩めて…」 「無理っ…伊織…早くぅ…」 康太が焦れて…腸壁を煽動させる… 榊原は康太を抱き上げると…膝の上に乗せた 「少し…力を抜いて…僕のを食いちぎる気ですか?」 康太は榊原の首に腕を回し…キスをねだった 「違っ…ぁん…伊織…キスして…」 榊原は康太の唇に…接吻し…貪った… 力が抜けて行くのを見計らって…榊原は腰を抽挿した 榊原は…もう止まれなかった… 隼人が見ていようが…止まれない… そして康太に夢中になり…なにも考えられなくなる… 互いを抱き締め合い…求め合い…互いしか与えられない感覚に溺れる… 隼人は…榊原に抱き着く康太の頭を… 榊原から離すと…キスした 「オレ様だけ除け者は…嫌なのだ…」 榊原は苦笑した 「なら康太を…舐めますか…」 「なっ…伊織…ゃめ…」 康太は暴れた…これ以上の快感は…拷問だから… 隼人は…大人びた笑いをして… 「オレ様は好き勝手に舐めるから…康太は鳴いてれば良いのだ… でも…イク時は握って欲しいのだ…」 憂いを秘めた隼人はセクシーだった… いつの間にか…大人の男に成長して… 艶を帯びていた… 隼人は…康太の体を舐めた 隼人に好き勝手に舐められ… 榊原に貫かれ…康太は…泣きまくりで… 息も絶え絶えだった… 隼人は…康太の手を掴むと… 自分の性器を握らせた… 康太は…隼人の肉棒を握りしめ… 榊原に奥を貫かれ…榊原と同時にイッた 隼人も…康太の手の中に…精液を吐き出した… 榊原は…康太の中から抜くと…康太を抱えて仰向けになった 隼人は…そんな二人に…身を寄せ…甘えた 「目が醒めたら…凄かったから…勃起してしまった…酷いのだ伊織…オレ様の目の前で犯るか?」 隼人はボヤいた 榊原は苦笑して… 「隼人の目の前だろうが止まれなかったんですよ…」 と言った 「オレ様 は…菜々子が死んでから…誰とも犯ってないのに…」 隼人か言うと…康太は隼人を強く抱き締めた

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