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第3話 ふたりでつながる
「あぁぁっ!」
咲夜の体は伸弥のためにあるかのように、2人は隙もなく繋がり、天を見るほどの快感を共有する。
伸弥のフェロモンに咲夜は酔っていた。出会った時から虜にして放さないムスクとシナモンが混ざったような大人な香りがこの部屋に広がる。
咲夜のフェロモンはデザートのように甘いのだと熱を持った声が耳元で教えてくれた。
「咲夜、かわいいっ」
弧を描いた華奢な体を両腕で抱きかかえ伸弥は呟いた。
胡坐をかいた膝の上に力の入らない腰がぴくぴくと蠢く。
「ひゃぁんっ!まって、そこだめぇ、やぁぁんーー!」
唾液に濡れる唇は体とは逆のことを呟くようだ。
奥へ奥へと誘うように咲夜の蜜蕾は動いた。
本能は欲しいモノに忠実だから。
体はやるべきことを知っている。
αはΩを孕まそうとし、Ωはαの精液を体内に取り込もうとする。
それが、自然なのだ。
必然的に2人は求めあう。
運命の番だから。
「うんっ、ひゃぁっ、そこっ、そこだめぇ、出ちゃうのっ」
「ここか?」
「んっ!」
前立腺を突かれるたびに咲夜は泣きそうだった。
叫び声が出そうなほど気持ちよくて、尿意を感じるほどの快感が生まれる。
それを知っているから、伸弥は意地悪にそこを狙ってくる。自分の番である
咲夜が蕩けながら喘ぐ姿に、己の性器がかたさを増すから。
「あああっんんー!やだっってばぁ!ぼく、こわれちゃうっ!」
激しすぎる快感に気が狂いそうだった。
それは伸弥も同じだ。少しでも気を緩めれば持っていかれそうで、眉間にしわを寄せて我慢をしていた。
その表情は咲夜のお気に入りだ。
いつでも男らしい伸弥だが、この時だけ見せる野生的な表情が体の芯を火照らせる。
「咲夜ッ」
αだからΩの咲夜を求めているわけじゃない。
人間として、この第二の性関係なく咲夜に恋をしている自信が伸弥にはあった。自分より10歳ほど若いこの子がいなくては人生の意味などない、と言いきれるほどに。
「んんーー!!ゃぁぁぁんっ!おく、にちょう、だい?」
太くて硬いソレが最奥までたどり着く。
Ωの体は番を受け入れようと形を変えた。
「ぅんっ!ぁぁ、あついのっ」
熱がどくどくと注がれていく。
腹の奥にそれを感じると咲夜は伸弥の唇を探した。
ぎこちなく動く舌が擽ったい。
α特有の長い射精に緩やかに腰を動かす伸弥は微笑ましく思った。咲夜は自分を求めてくれる。番ったからだけではないはずだ。この子は自分の愛に応えてくれる。
「大丈夫か、咲夜?」
「う、んぅ、汗、べとべと」
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