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第4話

 運動は? と聞かれたら普通……。  ホントに普通。とことん普通。普通の見本。  転校する前の友達に『頭良くて、童顔の可愛い顔で運動までできるなんて事があったら、迷わず女装させて男に襲わせるね』  などと言われたものだ。  襲われたけど、どこか幸せなんだけど!  男に襲われていい気がしないというのは確かだけど。  自分が女の子扱いされてるような気がしたのが嫌なのは確か。それ以外はなんか嫌じゃない。  寧ろ、南雲くんならいいかもって思っているのは事実で。  顔が良ければいいのかと言われたら違うと答えたいけど、……一目惚れの多い僕。  情けないけど、こんな僕でも、彼女ができたことがあった。あ、もちろん童貞だよ?  一目惚れで付き合った彼女がこれまたかっこよくて、僕なんかより背高くてめっちゃ女受けの良い女子と付き合った訳ですよ。  それでキスするにも恥ずかしくて『したい』なんていえないし、さりげなくするなんてことできないし。  でもこれが今となれば笑える? いや笑えない。心が痛いけど。  その子が好きだった男の子が、『僕のことが好きで腹いせに付き合った』と言われた瞬間。僕は泣いた。  もう泣いたよね。引きずったし。普通なら女の子だめになるよね。  でも僕は、それでも好きっていったんだけど、最後は『そんな女っぽくて女々しい奴を男と思えないから無理、まじで私の前から消えて』と言われて心が病んでしまった……。それから僕は人前で上手く話ができなくなった。  だからこんな大事な時期に転入なんてしたんだけど。僕は、過去の『悲痛な思い出』に負けたくなくて、色々と頑張ってはみた。  でも、食欲は減ったし、人間不信に陥ったりもした。  正直、今でも女の子怖いし、男も怖い。  共学だったんだけど。この話を知った男子はみんな女々しい奴だもんなと人の気もしらないで言うし、その度に心がすり減っていった。  ここまで回復したのはひとえに主治医の先生と優しいカウンセリングの先生のおかげ。   やがて授業は終わり放課後になった。

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