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オトコなワンコ 4

首に回した手に力を込めてお互いの顔をもっと近付けて、鼻と鼻が触れ合いそうになる距離で止めた。 「なぁ、もっとエロいチューいっぱいしようか」 「で、でも」 途端に焦り出す津田が可愛い。凄くいい気分になってくる。 「俺がしたいの。俺、キス魔なんだからな」 「お、俺だって、先輩とキス…し、したいですけど。……ほ、他が……我慢できなくなる」 耳まで赤くして俯いているが、さっき俺が跨がった時点でお前のが既に半勃ちなのは知ってたし。 でも、我慢してるみたいだから知らなかった振りしてやるけど。 俺がお前の童貞をもらってやるつもりだって言ったらどうするだろう? 驚き過ぎて倒れるか? それはそれで面白いから、そうなったら俺が上に乗って腰でもふってやるか。 頭の中でシュミレーションしてニヤリと笑った俺は、津田の耳元で囁いてやったんだ。 「我慢しなくていいぞ」 顔を見なくても津田が目を見開き体を震わせたのがわかって、また言い知れぬ満足感というか優越感というかそんな感覚が充満してすごく気分がよくなる。 多分、いまなら全部津田にやることが出来る。 俺は自分で津田に跨がり童貞を奪うシュミレーションを完璧にして、またねっとりと我慢できなくなるようなキスを落とした。 舌が絡まってとろけそうなくらい。甘い感触を味わった。 「ダツ、キス気持ちいい?」 「は、い……こんなに気持ちいいとは思ってなかった」 「じゃあ、もっと気持ちいいことするか?」 「え……!?」 明らかに戸惑った津田を見ながらニヤリと笑えば、期待した津田の下半身が俺の太股に当たった。 それは、さっきより更に硬くなっていて、すでに完勃ちなんじゃないかって思うほどなのに当の本人とくれば。 「だ、だめです! が、我慢出来なくなるって」 「我慢も何も、もう恋人なんだし」 多分、前に俺の部屋で起こったことを懸念して控えているんだろう。 だから緊張も解すように、更に誘惑していく。 我慢してる雰囲気は可愛くて、俺自身もムラッとしてしまったから流れに任せたいとこもあるんだ。 俺だって男だしさ、好きな子が目の前にいたら触りたくなるじゃん。 「なぁ、ダツぅー」 耳元で喋れば、微かに震えてまた皮膚が赤くなる。 やべー、首とか耳とか舐め回してやりたいんだけど、我慢してるこいつが可愛いから言葉とギリギリな態度でその気にさせるように仕向けることにした。

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