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オトコなワンコ 14

そんな風に俺は思っているというのに。 津田ときたら、さっきまで獣みたいに襲いかかってきていたくせにいざとなると煮え切らない様子でモジモジしながら俺の顔色を伺っていた。 「でも先輩、後ろ痛いでしょ?」 「処女は痛いもんだろ」 「だってさっき……」 「したくねーの?」 「したいです……けど」 本当に正直なやつ。手はかかるんだけど可愛いやつ。 こんなにもお前に触って欲しいって思ってるというのに、どうして気付かないんだろう。俺だってお前に欲情してる顔してるはずなんだけどなぁ。 おずおずと俺をみてくる津田の目を真っ直ぐにじっと見つめた。 「さっき触ってくれたとこ気持ちよかった」 「先輩……なんかエロすぎて、困ります」 「なんで?」 「だって……」 「ちゃんと解してくれたら大丈夫だと思う」 もじもじしながらも津田はきっと今、必死で頭の中の天使と悪魔と戦っているんだ。 だから俺はそっと後押しするように囁いた。 「だから、しようよ……」 すると、うつむいていた津田がゆっくりと顔をあげ目を合わせてきた。 「あ、あの……俺、初めてで……上手に出来るかわからない」 本当にたまらなくなってきた。 ごろっと転がるように今度は俺が津田を組み敷き、上に跨るようにして津田の服を脱がしにかかる。 津田は恥ずかしそうにしながらも俺が脱がしている様をじっと見ていた。 そしてトランクスを脱がすと勢い良く飛び足したものはやはりでかくて、腹にくっつきそうなくらい反り勃っていた。 「なんか、お前のなら舐められそう」 そんなことをボソッと呟くと反応するようにビクッと津田のが震えて面白い。 「せ、先輩……」 焦った顔をする津田を起き上がらせて向き合うような格好に座った。 そしてわざとお互いのモノの先が少し触れるような感じにさせて、ベッドの上に転がっていた軟膏を手に取る。 津田は緊張した面持ちで俺の次の動きを伺っているのか、ゴクリと唾を飲み込む音も聞こえてきた。 「おーた」 そっと津田のを掴んで軽く扱くと吐息を漏らし濡れた目で俺を見てくる。あと一押しか。 「気持ちいいか?」 「き、気持ちいいです……」 素直に頷く姿にまたゾクリとする。 「なぁ、桜太。しようよ」 「先輩。ど、どうしたんですか?」 「どうしたんだろうな? なんかすげーお前が可愛くて、すげーエロい気分。幻滅したか?」 「そんなことないですけど、俺がヤバい」 「今度はゆっくりな」 そう言いながら津田に軟膏を渡した。 すると津田は俺のことをぎゅっと抱きしめてそのまま反対側へ押し倒し、キスを落とす。 そのキスはやっぱり鼻とか歯とかぶつかるんだけど、食べられてしまいそうなくらい激しいキスは気持ちが良くて悪くない。

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