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オトコなワンコ 24

津田の首にまわした腕に力をいれて抱きしめる。 「ケツは痛いか痛くないかって言ったら痛ぇよ。腰もきつい。明日動けないかも。でも、なんかお前とエッチしてーの。特別な日だから寝たくねぇし、なんかお前に骨抜きみたいでさー、お前のことも骨抜きにしたいじゃん」 「いや、俺は既に骨抜きなんですが」 「もっと、って意味だよ。俺、気持ちよかった?」 「そりゃ……」 茹蛸みたいに真っ赤になった顔をみて満足した。 俺も新世界開いたって感じなんだ。 あの本の記事は嘘じゃなかった。めちゃくちゃ良かったし、ぶっちゃけ女の子とするより断然気持ちよかった。 なんだよあのドライオーガズムの投げ出されるような快感は!! もっかいやってみろって言われても、やっぱ怖いくらいに全身の細胞から支配される感じ。 あんなのにハマったらかなりやばいと思うから、やっぱ俺はまだ見知った快感のがいいなと思った。 「お前ってさ、あのエロ本読んでたんだろ? じゃあ、さっきは狙って俺の前立腺突いてきてたのか?」 そう聞けば、津田は何やら首をかしげるとかぶりを振った。 ってことは、知っててやってたわけじゃないってことか。 ……天性の才能? いや、体の相性? 「先輩?」 いろいろ考えながら黙りこんでいると、不思議そうな顔をして津田が俺の顔を覗き込む。 津田の表情が視界に入ると、急に顔が熱くなる気がした。 「やっばー、俺とお前ってめちゃくちゃ相性いいのかもな」 でも、津田は何のことを言っているのかわからない様子できょとんとした顔をしていた。 そんな顔がいとおしくなってまた津田に引っ付くようにして首筋に腕をまわす。 「お前のがさ。俺の中、出たり入ったりするとき両方ともすげー気持ちいいとこ擦れんの。もう、こんなに気持ち良かったら一生お前の女になってもいいかも」 耳元で囁くように言えば、案の定真っ赤になった津田が俺のことを力強く抱き締めてきた。 「俺、先輩を養います!! 絶対!」 どこまで話が飛躍すんだよ。養うって。 でも、そんな馬鹿さ加減も可愛くて頭を撫でてやったんだ。 …───そして、新たな扉を開け余計にあのエロ本の内容が気になってきた俺は、津田が嫌がるのも無視してその内容を熟読した。

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