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俺の最強ワンコ 1
それから飯を食った俺たちの夜はというと……。
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「あっ、そこ…んっ…気持ち、い……はぅ、んぁ」
「先輩、ここ?」
「あぁっ、あっ、ああっ…すご…あぁぁ……」
覚えたてってのは一番危ないんだ。
快感が伴うやつは特に。
──次の日。
抜けたみたいに腰が立たなくて休みでよかったって心底思った。
しかし津田の両親が日曜日にならないと帰ってこないっていうものあって、その日もなんだかんだヤりまくりみたいになっちゃったけど。
俺が柔軟なのか、津田に天性の才能が備わっていたのかは知らないが、貫通して間もないはずなのに既に違和感は消え快感だけになってることに自分のことながらびっくりだ!
「なぁ、おーたー。なんでケツがこんなに気持ちいいの? 童貞にイカされまくる俺ってどーなの? つか、お前何者なの?」
すると津田は顔を赤らめて照れながら俺をチラチラ横目に見る。
「あ、あの。先輩はくすぐったがりみたいだから元々敏感なんじゃ……。お、俺に駄目なとこあったら言ってください。頑張りますから」
お? なんか、やる気満々だし。
「頑張るってこれ以上頑張られたら廃人になりそうなんだけど」
そう言いながら手近にあったクッションを抱えてゴロッとベッドに転がると、津田はもじもじしながら相変わらず俺をチラチラ見てはボソボソと呟くように言う。
「……だって、先輩……最初の1回以来、ドライでイケてないし」
「そんな簡単に何回もイクか!! あの本にもそう書いてあっただろ!」
すると途端に津田は耳を垂らした犬みたいにシュンとしてしまった。
「あのな。俺はドライじゃなくても充分いいんだって。気持ちいいって言ってんだろ? むしろあれは投げ出されるような快感がなんかまだ怖いし……」
すると「そういうものですか」と言いながらも、ホッとしたのか優しそうに微笑んだのが可愛くて俺も目を細めた。
「お前にそんなに頑張られたら、ハマっちまうじゃん。もう充分ハマってるけどさ。ヤバイわ、まじお前のこと好き」
「な、なんですか。急に」
「お前ってさ、押し強いくせに相手に押されたら引くんだな。なんか可愛いな」
「へ?」
不思議そうな顔をしてる津田に目を細めながらサラサラしている黒髪を撫でた。
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