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第6話

 雨が降る。世界が水に濡れて呼吸が苦しくなる。 あの日の記憶をもった僕は君を求めてさ迷うだろう。 あの日の記憶をもった僕は君を見つけて微笑むだろう。 あの日の記憶をもった僕は、君を傷つけ続けるのだろう。  朝焼けに笑って泣いて、想いあった記憶。 きれいな記憶だけで生きている。 あの日から、僕はなにも感じない。なにも思わない。 だって、君がいないから。

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