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第13話

 何千の世界をめぐり       私はあなたとめぐり逢う 幾度の別れを告げようと     私はあなたを手放さない  朝焼けに微笑むあなたにこちらも頬が緩む。 何度となくみてきたあなたの涙にどこか懐かしく、どこか悼ましく、どこか寂しく、なぜか判らないが焦燥感のようなものを感じていたが、今度ばかりは違うらしい。 「おはよう」 「おはようございます」 産まれた時からとなりにいる。 幼なじみのあなた。 まだ、夢をみていますか。 まだ、囚われていてくれますか。 問えることのない言葉は胸のうちに隠している。 時が満ちればわかること、そう理解していた。

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