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「それでいい。ホラ、ご褒美をやるよ」
加瀬は、言い終わる間もなく、愁の中にペニスを挿入した。
「あ…っ、あーーーーー!」
加瀬は愁の両手首を捕らえると、きつく握り、自分の胸元へと引っ張った。頬をベッドに押し付けていた愁は、突き上げられる都度仰け反り、更にきつく加瀬の手に戒められた。
「あッ、ぁ、う…っ!ぁあっ」
肌を打つ音が部屋に響く。愁が堪らなく声を上げると、次第に濡れた音へと変化した。
音は、次第に早まっていく。
「…ッ、マジ、女みてぇな濡れ方だな…」
ふいに、加瀬は愁の肘を掴むと、強引に抱き起こした。
「…っ、ぁ…」
背後から加瀬の体に抱きとめられる格好で、愁は仰け反った。
「アレ、おまえとキオンだろ?」
耳元で、加瀬が低く囁いた。その指が指し示すのは、姿見のミラー越しに映った二人のスナップ写真だった。
煌びやかな背景が写るのは、去年のクリスマスに撮った、付き合いだして一年を祝った写真だった。
その鏡に一緒に映る、淫らな姿。
「あ…」
「へェ、可愛く写ってるね。とても、こんなイヤラシイ恰好するとは思えないね…」
「や、いや…、ちょっ…と、待っ…」
「待たねェよ」
加瀬は愁の言葉を強く遮ると、乳首を抓り上げた。
「アッ…!」
「見せてやれよ、俺とのセックス」
加瀬の歯が、耳朶を甘く噛む。加瀬は言って、愁の腰を持ち上げると、下から激しく突き上げた。
愁は濡れた音を放つ結合部を抑えるように手を延ばす。加瀬はその手を掴み、更に囁いた。
「違うだろ」
加瀬の長い指が、愁の指に絡み、そのまま愁のペニスを扱く。
「ひゃ…ッ」
「ホラ、シコりながら俺のペニスでイクとこ、キオンにみせてやれよ」
加瀬は愁の肩に唇を這わせ、柔らかくペニスを扱き上げる。
「あ…!ぁ、や、イッちゃ…」
「ふぅん?イク?じゃあ、俺もイこうかな」
加瀬の動きに合わせ、静かだったベッドが軋みを上げる。
濡れた音が激しさを増し、愁は仰け反った。
「やッ、やめ…ッ…あ、ああ、キオ…ぁあああっ」
「ッ…」
加瀬が、耳元で息を吐く。
胎内に熱いシャワーが放たれるのを感じながら、愁は痙攣した体を、加瀬の腕の中で弛緩させた。
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