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 愁は、恐る恐る両足を肩幅ほどに開き、尻に踵を付けると、腰を浮かせた。慣れない格好と、羞恥に、内腿が震え、涙が滲む。霞んだ視界に、乳首に光るピアスと、反り立った自らのペニス、加瀬の美しい顔が見えた。 「これで、…いい?」  許しを請うように求めた声は、濡れていた。加瀬は、目を細めて、アーマーリングを外し、その指を舐めた。  舌と、唇に濡らされた指に唾液を纏わせ、加瀬は満足げに答えた。 「上出来だ。いい子には、ご褒美をやるよ」  加瀬は、口から指を引き出すと、愁の丸見えになった後孔にそのまま挿入した。 「ひゃ…っぁあ!…ぁぁああーーー!」  加瀬の細長い指は、愁の弱点を簡単に突いた。思わず力を失って、愁の腰は落ち、加瀬の指をアナㇽに咥えたまま、愁は背を仰け反らせた。  加瀬は、更に探る様に、執拗に愁の胎内を指で犯す。 反り立っていた愁のペニスは更に膨張し、その先端は溶け出していた。 「ぁあ…っあああ…っ」 「尻だけでイけるだろ?なあ?」 「ぁあ!…だめっ、出…ちゃ…!」  一際高い、悲鳴に似た嬌声を上げると、愁のペニスは、びゅっ、と音を立てる様に精を放った。飛び出した白濁の露は、愁自身の顔面を淫らに濡らす。 「ん…ぁ、あ…」  涙とも、精液ともとれる雫が、愁の頬を滑り落ちる。喘いだ愁の瞳が、縋る様に加瀬を見た。 「まだイキ足りねぇだろ?」  指を引き抜いた加瀬が、その自らのペニスを引き出す気配を察知して、愁の蜜孔が蠢く。 「今度は指じゃなく、コレで犯してやるよ」  愁が、一瞬怯んだように息を止める。その瞬間を待っていた加瀬は、一気にペニスを突き刺した。 「…ッ、…は、ぁあああーーーッ!」  指とは全く別物の、弾力と質量、熱を伴った肉杭が、愁の胎内を強引に暴いていく。  容赦なく、加瀬のペニスは幾度も愁の弱点を突き、愁は涎を垂らして仰け反った。 「ぁあっ、ぁあん、や…ぁーーーーッ」  愁のペニスは再び膨れ上がり、突き上げられる都度びくびくと震えた。 「や…!ま、また、イっちゃ…!」  涙を流して、愁は首を振った。その様を見ていた加瀬は細い首を捕まえて、力を込める。  ひゅうと喉を鳴らして、愁の体は固く戦慄き、再びペニスから精が溢れた。止めどなく流れていくそれを見て、加瀬は喉を鳴らして笑った。  加瀬は、幾度も愁の体を突き刺し、熱く昂った精を愁の中に放った。愁は、声が枯れると漏らす様に喘ぎをこぼし、ネオン光に照らされた白い肌を震わせた。  暗闇に、愁の荒れた呼吸音と、机の軋みが響く。

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