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第54話 愛が生まれ日 初夜

「やっと君に触れます……」 そう言い榊原は康太の顔を上げさせた 見上げる康太の瞳が潤んでいた 「康太、幸せにします!」 「ん。オレも伊織を幸せにする」 「綺麗ですよ奥さん……」 頬に触れた手を康太の背に回し…… キツく抱き締めた 「伊織も格好良すぎて……ドキドキする…」 「君のですよ 僕の総ては君のです」 「ならオレの総ては伊織のだ」 「奥さん…ドレスを着たまま……」 「何処でも良いぞ 我慢させた分埋めてやる」 「義兄さんがリボンをくれました ドレスを脱いだら……リボンで君を飾ります」 「ん。伊織の好きにして良い」 榊原は康太を寝室に連れて行くと…… 窓際に康太を立たせた 「ドレスの裾を持ってて下さい……」 榊原はドレスの裾を持ち上げると康太に持たせた ついつい内股になってしまうのは、仕方ない 榊原はしゃがむとドレスの中に顔を突っ込んだ 「……奥さん……もう感じてますか?」 白い純白のパンティを押し上げた康太の欲望の象徴に触れた 「………ゃ……触らないで……」 「イッちゃうからですか?」 榊原は笑った パンティを下げて双丘を開く 榊原の舌が硬い蕾を舐めてゆく 指を挿し込むと蕾は硬く慎み深く閉じていた 禁欲の日々は康太の蕾を硬く閉じさせてしまっていた ペロペロ舐めて指で掻き回すと緩んで解れる 榊原は根気に康太の閉じた蕾を解した 窓際に縋りついて康太は喘いだ 「……ぁん…ぁぁっ……伊織……挿れてぇ…」 「ドレスに気を付けて下さいね このドレスは須賀が妻を得た時にプレゼントします 誰よりも幸せな君の着たドレスですからね…験担ぎです」 だから汚すな……と榊原は言う 康太はドレスを掴んで耐えた ガクガクする足で……ドレスを持つ 榊原が後ろから挿入してくると堪えきれず…… ドレスの裾を離しそうになった 「奥さん……愛してます」 「あっ……あぁっ……オレも…愛してる……」 喘ぎは愛を紡ぎ出し、康太は榊原に愛してると言い続けた 「康太……君の中……気持ち良すぎです……」 締まる腸壁が榊原を締め付ける 蠢く様に締め付けられ…… 榊原も絶頂へと上ってゆく 榊原は康太の中に総てを注ぎ込んだ ガクッと崩れる康太を抱き上げ、榊原はベッドの上に座らせた 榊原の指が、康太のドレスを脱がしてゆく 器用に康太のドレスを脱がすとソファーの上に大切に置いた 榊原も服を脱いだ 漆黒の燕尾服を脱いでゆく 康太はそれを惜しそうに見ていた 慎一に頼んで写真は沢山撮っておいて貰った だけど……ずっと見ていたな……と思う 榊原はみとれてウットリする康太を抱き締めた その手にはリボンが握られていた 綺麗なピンク色のリボンだった 榊原はそのリボンを康太に巻き付けた グルッと巻き付け背中に大きなリボンを結んだ 康太は今年もベッドの上に正座して 「ふつつか者の妻ですが末永く……きゃっ……」 また今年も……宜しくお願いします……と言う前に押し倒された 「康太……可愛すぎます……」 榊原の昂ぶりが当たって熱い 康太は榊原にニコッと笑った 「死ぬまで愛して 死んでも愛して……」 榊原は康太の唇に執拗な接吻を送り貪った 「君と僕は未来永劫離れられない…… 僕から離れるなら息の根を止めます ………君のいない明日など……僕は要らない…」 榊原は狂った様に康太を求めた 乱暴に体躯を開かれ……繋がる それさえも刺激に変換され榊原の愛を感じた 「……ぁぁん……はぁん……激しすぎ……」 「止まれません……」 榊原は汗を滴らせ腰を使った ずっと繋がって…… 一つになって溶け込んでしまいたい 「康太……今日はもっと奥へ僕を挿れて……」 もう無理……と康太は悲鳴をあげる   だが榊原はもっと奥へと康太の中へ……奥へと突き進んだ 何時もより長い…… そこを擦られ……康太は意識が朦朧とした 「……ゃ……深い……ぁん…ぁぁん……」 「君を愛しすぎて……狂いそうです……」 「オレなんてとっくの昔に伊織に狂ってる……」 康太は榊原の背中に腕を回した 汗で滑る背中を抱く 強く……強く……抱いて……離さない 榊原は康太の足を抱え 康太と手を繋ぐ 指が白くなるまで……硬く握る…… 榊原はラストスパートをかけた 激しく貫かれ……激しく体躯が揺れる 「………伊織……奥に……奥にかけて……」 「良いですよ 君の好きな場所にかけてあげます……っ……」 榊原は腹筋を引き締める震えた 康太の奥深くに飛沫を感じると 康太も榊原の腹に総てを吐き出した 「康太、初夜です 挙式を挙げて初めて迎える夜です」 「………ん。伊織……嬉しい…」 「まだ終われませんよ?」 「………伊織の好きにして良い オレの全部は伊織のモノだ オレの総ては青龍のモノだ」 榊原は康太の中から抜くと康太を俯せにした 高くお尻上げさせ榊原は愛しいお尻の穴を舐め始めた 蕩けた康太の穴は……蠢き紅く艶めいていた 捲ると赤い腸壁が煽動していた 榊原の舌が舐めあげると歓喜して震えた 愛しい康太そのものだった 「僕のが……出て来てます」 そう言い榊原は舐めた 指を突っ込まれ掻き回されると…… 物足りなさを訴えて榊原の舌を咀嚼しようと取り込む 「君のココ……物欲しそうですよ?」 「……ぁぁっ……オレは何時もお前が欲しい……」 「では君が満足するまで頑張ってみます」 そう言うと榊原は康太の中に押し入った 康太の体躯を持ち上げると膝の上に下ろした 背後から繋がり……榊原の膝の上に座らされる 深く繋がり……榊原に串刺しにされて、康太は仰け反った 榊原の肩に康太が仰け反ると、榊原は執拗な接吻で康太の唇を塞いだ 接吻はそのままで、激しく貫かれ…… 体躯がガクガク体躯が揺れた 榊原の欲望の続く限り…… 康太は激しく求められ……意識を失った

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