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「んっ……ぁっ」  小さく喘ぐ智治に、「痛くないか?」と問う。 「うん……大丈夫」  緩慢な動きで指を動かすと、中から濡れた卑猥な音が立つ。 「ぁ、お兄ちゃん……」  智治の腰が揺れ、求めるように後孔が指を食い占める。指を増やすと、智治が一段と甘い声を上げ、しとどに指を濡らす。 「智治」  光伸は指を引き抜くと、限界まで膨れ上がった己の欲望を智治の後孔に突き入れる。 「ああっ――」  今までにない質量に智治が悲鳴を上げる。背後から智治の熱い体内に飲まれ、光伸は鋭い快楽に目眩すらした。  智治の細い腰を掴み、ゆっくりと腰を動かす。 「あ、やっ……お兄ちゃん――」  智治の奥まで探るように突き立てると、智治は嬌声を上げて身体を引く。逃がさぬように腰 を掴み、光伸は智治の耳元で囁く。 「智治、愛してる」 「僕もだよ。お兄ちゃん」  智治が顔を後に向け、弱々しく笑みを浮かべる。 「僕は一生涯お前だけを守ってやる。死ぬときも一緒だ」  誓うように光伸は告げ、何度も頷く智治の唇に口づける。 「お兄ちゃん……早く――」  智治が首筋の髪をかき揚げ、「噛んで」と掠れた声で囁く。現れた白い項に強烈な劣情が込み上げる。

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