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第7話
葵の誘いに断った事に罪悪感はまだある。
だが、今から盛大に兄さんを祝うぞ!という心意気で俺と兄さんは帰宅した。
『兄さん!!今日は本当に誕生日おめでとう!』
『ああぁ、凄く嬉しいよ、ありがとう』
帰宅して真っ先に、玄関口でそう言った。
その言葉に凄く嬉しそうな兄さん。
そして今日の朝の様に俺を抱き締める。
抱き締められる行為は、普通では気持ち悪いのだろうか?
だけど抱き締められた時の兄さんに密着する安心感がとてつもなく俺は好きだ。
『あぁぁ、晴。本当に愛してるよ』
『大げさ過ぎるって…俺も兄さんを愛してるぜ?』
『…俺の愛してるは相当大きいよ?』
『知ってる』
『…いや、まだ晴は俺の愛してるの意味を知らないよ』
そう鋭そうな目付きで楽しそうに言う兄の意味がよく分からなかった。
抱き締めながら俺に顔を近づかせ、嬉しそうに俺に話しかける。
『ねぇ、晴。晴を抱き締めている時に少し時間がたつと僕が颯爽と晴に離れるのはなぜか分かるかい?』
『え、兄さん、どういうこと?』
『今、何か感じないかい?』
そう兄さんは俺に体、特に下半身を凄く密着させる。
…明らかに兄さんのあそこがあたる。
大きくなっていってるのに体全体で反応する。
勃起、だよな?
体全体で俺は驚愕した。
今の状況がよく理解できない。
『これが僕の愛してるの意味だよ』
嬉しそうに告げる兄さん。
驚愕し過ぎて動けない。
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