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7.邪魔者はとことん邪魔をする(27)

* * *  薄暗い自分の部屋の中。  カーテンの隙間から漏れる月灯りに、裸の祥吾の白い肌が光り輝く。ベッドに横たわり、息をあげながら自慰行為に耽る祥吾。  相変わらず、悠との連絡がとれないでいる。  気が付けば、悠の家族までも、引っ越していて、窓から見える隣の家には明かりは灯らなくなった。母からは『急な転勤だそうよ』と聞かされたが、それでも悠からの連絡がない理由にはならない。  祥吾の中では悠の身の危険へは、まったく考えもしていなかった。ただ単に、自分への興味が別の者に移っただけだろうと。悠の思いなど一時的なものに過ぎなかったのだと。  そして、百合のほうも、上手くいっていないらしく、祥吾への電話では文句ばかり。 『なんなの、あの男、全然、靡きもしないっ!』  今まで、自ら落としにかかった男で落ちなかったことがない、と豪語していた百合にしてみれば、納得いかないのだろう。たぶん、一度でも百合を抱いてしまえば、彼女の身体のよさに耽溺して、最終的には依存してしまうのだろうが、肝心のその手前で手こずっている。  祥吾自身も、最近、柊翔の態度がなんとなくぎこちなくなってきたことに、気が付いている。 『こんなに、俺が想ってるっていうのに』 「んんっ……は、はぁっ……んあっ、こ、鴻上センパ……イッ……」 ……もう、自ら動くしかないのかもしれない。  熱い吐息とともに、自分自身を擦りあげながら、柊翔の姿……逞しい柊翔の背中、腰、そして引き締まった双璧の奥に隠された蕾を思い描く。 あの中に自分自身を突っ込んで、めちゃくちゃにしたい。 あの人の乱れた姿を俺だけのものにしたい。 ヌラヌラと光り屹立した自分自身を扱く速度を徐々にあげながら、柊翔の名前を呼び続けた。

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