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第43話 甘い時間

退院した康太の髪は元に戻っていた 意識を戻して3日後に黒くなり…… ずっと三つ編みしていた髪は4日後には短く戻って 5日後には完璧に元の姿に戻っていた 瞳も黒さを増していた 時々、赤く光るが………それは元々だった 退院した康太は村瀬の病院へ母、玲香の見舞いに行った そして真矢の見舞いをした 玲香は喜んでいた 源右衛門が付きっ切りで看病していた 清隆がずっと妻の傍に付き添っていた 真矢が貧血治療と言う名目で入院して、清四郎と共に玲香を支えていた 玲香は涙が出る程に幸せだと想った 家族や清四郎、真矢に支えられ……… 治療出来るなんて想わなかったから… だが、目敏い玲香は康太の首の傷を 「どうしたのじゃ?」 と心配そうに……問い掛けた 「少し怪我した!でももう大丈夫だ!」 少しの怪我ではないのは伺えれた …………が、玲香は何も言わなかった 玲香は何も言わず康太を抱き締めた 「蒼太と恵太が毎日見舞いに来てくれるのじゃ 悠太もバイトの終わりに顔を出してくれる」 「皆、母ちゃんが大事なんだよ! 無理すんなよ母ちゃん!」 「我がおらぬと京香の負担も大変じゃ…」 「子供は専属の保母が送り迎えしてくれる事になってる 保母は送り迎えして、幼稚園で働いてくれてるからな、心配するな 家の事は慎一がやってくれてるだろ? だから、んなに京香に負担は行かねぇよ」 「そうか……逢いたいな……翔達に……」 「病室に子供は連れて来れねぇからな…… 歩ける様になったら下の待合室に連れて来るかんな」 「………康太……」 「母ちゃん、無理せず、ゆっくり治療しろ!」 玲香は頷いた 「………ところで康太……… 少しスカート短くないか?」 玲香がそう言うと康太は榊原を睨み付けた 榊原は康太に女の子の格好をさせて、玲香の病室と真矢の病室に見舞いに来たのだ 榊原はニコニコと笑っていた 康太は榊原を睨み付けた 康太は少し長めの髪のまま、化粧を施されて ピンクのミニスカートをはいていた 上は真っ白なモコモコのニットを着ていた ミニスカートの下は綺麗な脚が見えていた 「今日はデートなんですよ! その前にお見舞いをしなきゃ気になってデートどころじゃないのでお見舞いに来ました」 榊原はニコニコと爽やかに笑っていた 「短いって伊織……」 「気にしなくて良いです 君は充分に可愛い僕の妻です」 榊原の言い分に真矢と清四郎も苦笑した 笙は「……そこいら辺の女の子より可愛いなぁ」と感嘆の息を漏らした 明日菜は「………康太に負けたわ…」と肩を落とした 康太は爆笑した 「お世辞言っても旅行くらいしか出ねぇぞ」 「旅行?……旅行に連れて行ってくれるんですか?」 笙は嬉しそうに康太に問い掛けた 「頓挫したCM、あれを撮るんだよ 母ちゃんが退院して静養の意味を込めて旅行に逝く! その時にCMの撮影もすれば家族全員で行けるかんな!」 康太は嬉しそうにそう答えた 「康太、デートは?」 榊原は少しだけ拗ねて康太に強請った 「お!ならな、伊織とデートに行くからな!」 康太が言うと真矢が 「気を付けて行くのですよ」 と康太を抱き締めた 清四郎も「気を付けて楽しんでらっしゃい」と康太を抱き締めた 「父ちゃん、母ちゃん、じぃちゃん、清四郎さんと真矢さんと笙と明日菜!行ってくるな!」 康太は片手をあげて、病室を出て行った 榊原はスキップしそうな勢いで康太を抱き締めていた 榊原を見送って真矢はため息を着いた 「………本当に申し訳ないです…」 息子の趣味に………真矢は謝った 玲香は笑って 「仲が良くて我は安心しておる」と甘い恋人同士を思い起こして笑みを零した 清隆も「幸せそうですからね」と笑った 康太と榊原は手を繋いで病室を出て行った 堂々と手を繋いで歩ける恋人同士の時間を……… 家族は良かったと胸をなで下ろした 病院を出た榊原は康太をベンツの助手席に乗せた 運転席に乗り込む榊原の足取りは軽かった 「奥さん、何処へ行きたいですか?」 「何処でも良い……」 「なら車を駐車場に入れて街を歩きますか?」 「手を繋いで歩きたい……」 康太は呟いた 男同士では堂々と手を繋いでは歩けないから…… 「良いですよ 手を繋いで歩いてプリクラ撮りますか?」 康太は頷いた 「夜は好きにして良いんですよね?」 「………伊織の好きにして良い……」 榊原は康太のミニスカートの中に手を差し込んで太股を撫でた 「……伊織……ダメ……」 「夜まで我慢します……が、君が色っぽすぎるんですよ……」 スカートの中は榊原にはかされた……女性用の下着だけ…… 康太はスカートが捲れ上がらないか細心の注意を払って歩いていた 良くもまぁ女の子はこんな短いスカートをはくもんだと‥‥康太はつくづく想った だが愛する榊原が楽しそうだから許してしまえていた きっとお洒落する女の子達もこんな想いでいるのかも知れないと想った 榊原は桜木町へ行った ランドマークタワーへ行き展望台まで上がる 「奥さん怖くないですか?」 榊原が康太の腰を抱き寄せる 熱々の夫婦はお似合いだった 展望台にあがり手を繋いで歩く 窓の向こうに見える景色に「凄いですね」と堪能した ランドマークタワーを降りると、車に乗り山下公園まで行く 「奧さん、大桟橋の方へ行きますか?」 「大桟橋より赤レンガ倉庫行きてぇ」 「良いですよ」 車に乗り込み赤レンガ倉庫まで行くと駐車場に車を停めた 車から下りると手を繋ぎ歩く 肩を寄せられ、見上げる姿は…… 何処から見ても熱々のカップルだった 「此処に車を停めて大桟橋の方へ行きますか?」 「何か食いたい…」 「ならホテルニューグランドのレストランにいきますか? 部屋を取って夜はそこで迎えましょう」 「……ん……夜景綺麗なんだろうな…」 「クルージングして何処かへ旅に出たいですね」 「………オレ……船はダメ…」 「そうでしたね……」 「でも伊織となら大丈夫…」 康太は榊原に抱き着いて、胸に顔を埋めた 榊原は康太を強く抱き締めた 赤レンガ倉庫に誂えてあるチャペルへ行って二人で鐘を鳴らした 下にいた老夫婦が「幸せにね」と声をかけてくれた 榊原は「ありがとうございます」と礼を言った 傍目から見たら幸せ一杯のカップルに映っていた 榊原が康太の写真を撮ろうとしていたら、側にいた親子連れが 「一緒の所を撮ってあげましょうか?」 と声をかけてくれた 榊原はスマホをその人に預け、康太の肩を抱いて笑顔で笑っていた パシャッと映され、親子連れが 「お幸せに!」と声をかけてくれた 榊原は「ありがとうございます」と礼を言った 笑顔で優しい人達と出逢って残った記念だった 康太は笑顔で榊原を見上げていた 榊原も笑顔で康太を見ていた ベンチに座って榊原が買って来てくれるジュースを待った 二人してジュースを飲んで一息ついて 康太は海を見ていた 「伊織、海をバックに撮ってやんよ」 康太が言うと榊原は海をバックに立った パシャッと康太は榊原を写した 康太が、クシュンとクシャミをすると榊原は康太を抱き寄せた 「寒いですか?」 「足がスカスカする…」 「では、ホテルに行きますか?」 「伊織、夕陽が沈む…」 辺りは夕焼けで赤く染まっていた 康太は榊原を見上げた 「夕焼け……見ていたい」 「風邪引かない様に……」 「大丈夫だ」 康太は夕陽に染まる榊原を映した どんな姿だって榊原は格好良かった もうこれ以上………愛せない……と思った先から…… 榊原を愛していく…… 止まらない 榊原への想いが……募っていく 「奧さん……ホテルへ行きますか?」 榊原は強く康太の手を握りしめた 康太は頷いた 手を繋いで駐車場へ向かう 榊原は助手席のドアを開けてエスコートする スマートなエスコートで助手席に座るとドアが閉められた 隣に停まっていた車の助手席に座ってる彼女が羨ましそうに……康太に視線を向ける それ程榊原のエスコートは完璧だった 榊原は運転席に乗り込むと康太の頬にキスを落とした 「奧さん寒くないですか?」 「大丈夫だ伊織…」 榊原はギュッと康太を抱き締めた 「愛してます」 「オレも愛してるかんな!」 榊原は嬉しそうに微笑むとエンジンをかけた 静に車を走らせてホテルニューグランドに向かう 「伊織のエスコートがスマートだから、隣の女の子が伊織を見ていた……」 「僕は康太にだけしかしません! 悪いですけど……他は要りません」 「伊織……」 「……奧さん……君のスカートの中に…… 顔を突っ込んで……愛しまくりたいです…」 「………腹減った……」 「食べさせますよ 君に美味しいモノを沢山食べさせます お腹の膨れた君を僕が食べます」 榊原は声を出して笑った 本当に楽しそうにしていた 「翔や流生達が大きくなったら皆で旅行に行きましょう」 「うん……喜ぶだろうな」 「あの子達の『かぁちゃ』は君です」 康太は榊原を見た 「なら伊織は『とぅちゃ』だな」 「ええ。僕達の子供ですからね」 「………何時か……」 子供達も………気付くだろうか…… 自分の母親が…… 余所のお母さん達と違うと…… そしたら……許されない罪を作るのだろう…… 「そんな遠い何時か………なんて考えなくても良いです! 僕達が精一杯愛して育てて行けば良いのです 恨まれても憎まれても……もう引き返す道なんてないんです……」 「………伊織……ごめん…… 何時も……お前に重い荷物を背負わせる…」 「君と共に生きるのは大変ですが…… 君を愛しているので……乗り越えられるのです これからも……共に……乗り越えて行きましょう 康太……愛してます」 「………伊織……」 康太の瞳からポロッと涙が落ちて零れた 榊原は康太の涙を拭った 「お化粧が落ちてしまいますよ?」 「伊織がオレを泣かせているんじゃねぇか… 愛が溢れ過ぎているんだよ」 榊原は嬉しそうに笑った ホテルニューグランドの車寄せに車を停めると、キーを預けてホテルの中へ入った フロントに行くと 「予約を入れておいた榊原伊織です」と到着を告げた 宿泊の記帳をして榊原は康太に手を差し出した 「奧さん、行きましょうか?」 榊原は肘を差し出した 康太は榊原の肘に手を掴んだ レストランへ行き夜景を見ながら食事をする 榊原はかなり饒舌だった 「奧さん美味しいですか?」 康太は頷いた 「奧さん、今日は凄く楽しい一日でした」 「……うん…」 「君と何時までも……こう言う時間を送りたいです 二人で手を繋いで歩く……凄く幸せでした」 「……伊織……」 康太はその言葉に……我慢できなくて泣いた 「泣かないで……」 「……だって……」 「君を泣かせたい訳じゃない 今日は楽しかった……と記念なりましたね……と言いたかっただけです」 康太達のテーブルにワインが置かれグラスが用意された 榊原は「………僕達は頼んでません……」とウェイターに言うと 「副社長からお心付けに御座います 副社長から心からの時間を……と申し遣っております」 ウェイターはグラスに赤いワインを注いだ 榊原はグラスを持つと康太のグラスに乾杯した 「僕達の愛に……」 カチンッとグラスの音が響いた そこへ副社長が挨拶に現れた 「お幸せなご夫婦がお泊まりとお聞きしました 細やかながら、祝福を……と想いました」 副社長はニコッと笑って嬉しそうだった 榊原は「ありがとう御座います」と深々と頭を下げた 「素敵な時間をお送り下さい」 榊原はニコッと笑って 「ええ。ありがとう御座います」と答えた 榊原はワインを飲みながら食事をした 食事を終えて、部屋に行く頃には…… 榊原はほろ酔い状態だった 榊原は部屋に入ると康太を抱き締めた 「………愛してます奧さん…… ずっと抱きたかった……」 そう言い執拗な接吻を送った 「……ぁん……ぅうん……」 康太は喘ぎを漏らした 「壁に凭れて……立ってて……」 榊原は康太を壁に凭れかけさせ立たせた 榊原は床に膝を付くと康太の前に跪いた 康太のスカートを持ち上げ顔を突っ込んだ 康太の股間は……既に勃ち上がっていた 小さなパンティを押し上げて……窮屈そうにしていた 榊原はそれ昂ぶりを下着の上から撫でた 「……ゃ……伊織……立ってらんなくなる……」 「もう少し楽しませて下さい奧さん」 「……あぁ……伊織……」 康太は堪えた 榊原は立ち上がると康太を抱き上げた 「奧さん、今日は楽しかったですか?」 「楽しかった……伊織と過ごせて幸せだ」 「僕も幸せです康太…」 榊原は康太をベッドに寝かせると、スーツを脱ぎ始めた 康太も服を脱ごうとして 「………康太は脱がないで……」 と言われて脱ぐのをやめた 康太の目の前で榊原は服を脱ぎ捨てた 均整の取れた肢体が康太の目の前に現れた 鍛え上げられた胸板は着やせしているが広くて康太を安心させてくれる広さがあった 筋肉隆々ではないが、康太を守れる力強さを秘めていた 康太はうっとりとして榊原を見ていた 愛してるのだ……この男を…… 好きで……好きで……姿が見えないと……不安で…… 姿が見えると嬉しくて…… 泣きたくなる 榊原は康太の頬に手をかけた 「奧さん、君の愛する男の体躯です」 榊原の股間は熱く滾って…聳え立っていた 血管が浮き出て上を向く性器に、康太はゴクンッと唾を嚥下した 「伊織……我慢できない……」 「僕なんて……君のミニスカート見た時から我慢できません…」 「……嘘……伊織は何時も平気な顔してる…」 少しだけ拗ねる だって………榊原にも同じだけ…… うんん……それ以上欲しがって貰いたいから…… 「平気な顔なんてしてませんよ……」 榊原は康太をキツく抱き締めて…… 「平気な顔なんて出来る筈ないでしょ? こんなにも君が欲しくて堪らないのに……」 自然に唇が引き合わされ…口吻る 合わさるだけの口吻が……口腔を犯す執拗な接吻になる 康太は榊原の頭を抱き締めて……接吻に応えた 「………ぁ……伊織……愛してる……」 「僕も愛してます康太…」 「オレの総てを愛して……」 炎帝な自分も…… 真っ赤な髪と目をした……皇帝炎帝も…… 全部……愛して…… 全部……全部……愛して…… 康太は榊原に訴えた 「愛してますよ……君の総てを……」 「お前に愛されないなら……オレは自分んなんて要らねぇ… だって……生きていけないから………」 榊原は康太を強く抱き締めた 「僕はどんな君でも良いと言いませんでしたか?」 「……伊織……」 康太の瞳から涙が溢れて零れた 榊原は康太の眦にキスを落として…… 「僕は君の魂さえ入っていれば愛せます 君なら……愛せるんです…… 僕も君をなくせば……狂う…… 正気を無くして狂ってしまいます……」 榊原はそう言い愛撫を再開した 康太の服を捲り上げ……ブラを上にずらし 愛しい乳首に吸い付いた 康太に豊満な乳房など必要ない…… でも女の子の格好をさせれば……不自然で…… カップの豊富なブラを康太に付けた 榊原の所有権の入った乳首を摘まむと康太は喘ぎを漏らした 「……伊織……脱がせて……」 「……後で……ね」 榊原は康太に服を着せたまま、執拗に乳首を責めていた 康太の腰がもじもじと蠢く 「康太……俯せになって……」 康太はベッドに四つん這いになりお尻を高く上げさせられた 「康太……パンティを持ってて……」 榊原はパンティをずらしてお尻の割れ目に触れた 康太は後ろに手を伸ばして…… 自分のパンティを掴んだ 双丘を開いてお尻の穴を露わにすると……口吻た チュッと音がする程に口吻られた そしてペロペロ愛しそうに榊原は舐めた 指を挿し込まれ中を掻き回されると…… 「……ゃ……もっと奥……ねぇ……」 「欲張りですね奧さん まだ舐め始めたはかりですよ?」 「………だって……オレは何時も伊織が欲しい…」 「僕も何時も君が欲しいです でも、もう少し待って……君のココ……まだ硬いですよ? 僕のを挿れたら傷つきます 君を傷つけたい訳じゃないんです」 裂けても良い…… 榊原が欲しい……思いばかり募る 榊原はスーツの胸ポケットから小瓶を取り出すと 康太の秘孔に総て垂らした ひゃっとした感触に康太は身を震わせた 「……なに?……」 「君が良くなる薬です」 経皮吸収催淫剤…… 通販好きの榊原ならばこそのアイテムだった 時々、一生や聡一郎に頼まれて買ってやる位、榊原の趣味を見る目は確かだった 腸壁が催淫剤を吸収して……直接効く…… 榊原は飲んで即効性の媚薬より ジワジワと効いて来る催淫剤の方が好きだった 催淫剤はオイルだったり、軟膏だったり、錠剤だったりする 錠剤は女に遣うなら効果はあるが……康太は濡れないので使わなかった 知り尽くした男が愛する妻の為に用意したアイテムだった その時の気分で榊原は玩具だったり、催淫剤や媚薬を使う 康太とのセックスをマンネリさせない為に、榊原なりの愛だった 不器用な男が愛する妻の為に必死に考える愛のアイテムだった 康太にしたら普通で満足してる! と返ってくるだろうけど…… ジワジワと康太の身体が熱を帯びる 「……伊織……もぉ……ねぇ……ねがっ……」 「欲しいですか?」 康太は頷いた 「言葉にして……康太…」 「欲しい……伊織が欲しい……」 「………僕の何が欲しいんですか?」 「………伊織の……硬いの……」 「硬い……何ですか?」 「硬くて太い………×××…を…」 康太らしいぶっきらぼうな言い方に榊原は笑みを零した 背後から重なり…榊原は康太の中へ挿入した 奥まで康太の中へ押し込むと、榊原は康太の足を抱えて身体を起こした 「奧さん……これで満足ですか?」 「ぁん……イイっ…気持ちイイっ…」 康太は仰け反った 仰け反った康太の唇に榊原は執拗な接吻を送った 「奥さん、スカートを巡って見せて下さい」 「………嫌……あぁん……恥ずかしいってば…」 「君の総てを見せて下さい」 快感に掠れた榊原の声はセクシーだった 榊原に請われれば………康太は何でも聞いてしまう 康太はスカートを巡って……榊原に見せた 康太はまだ下着をはいたままだった…… 榊原はパンティをずらして挿入したから…… 「………恥ずかしいシミが出来てますね?」 榊原は康太の肩越しに康太の下着を見て…… そう言った 康太は慌てて前を手で押さえた 「……奥さん、それじゃ見えませんよ? みせてくれないなら……このままですよ?」 榊原は動きを止めた 掻き回して欲しいのに…… 串刺しのまま……動かない肉棒が憎らしかった 康太の腰が蠢く それを榊原が押し止めた 「………動いてぇ伊織……ねがっ……」 「なら見せて……」 康太はスカートを捲った 「窮屈そうですね? その下着から出してあげたらどうですか?」 康太は恥ずかしそうに榊原を見た 「………伊織……」 それでも康太は榊原の言うままにするのだ 康太は下着の中から性器を取り出した 康太の亀頭の先は口を開き愛液を溢れさせていた 「はしたなく開いてますね…」 「……ゃ……言わないでぇ……」 「僕がイクまで握り締めてなさい」 康太は自分の性器の根元を握り締めた 「……あぁん……伊織……辛い……んっ…」 「イッて良いですよ……僕もイキます 擦らずにイッて……そのままイッて……っ!…」 榊原は康太の中で弾けた ドクドクと熱い飛沫が康太の腸壁を濡らす…… 康太は擦らずにイッた 榊原の肩に仰け反り……荒い息を着いていた 榊原は康太の中から抜くと、ベッドの背もたれに凭れて両手を広げた 「康太、おいで……」 康太は疲れた体躯を起こし、榊原の傍まで這って行った 「……ぁ……ゃん……」 康太はブルッと体躯を震わせた 「僕のが流れて来てますか?」 康太は頷いた 榊原は康太のパンティを脱がすと榊原を跨がらせた 康太の服を脱がしてやり、裸にすると康太はやはりブラの後をポリポリかいた 色気は………ないかも…… 榊原は苦笑した どこまで煎っても……飛鳥井康太であり炎帝だから… だから愛して止まない 榊原は康太を抱き締めた 「良かった?奥さん?」 「うん……良かった」 「まだ終われませんよ?」 「………これで終わられたら……困る…」 虫が蠢く様に腸壁が蠢いていた 榊原は康太の腰を抱くと 「君の下のお口で食べて下さい」 と言い動く気は皆無だった 康太は恥ずかしそうに榊原に縋り付くと…… 腰を浮かせた そして榊原の肉棒を掴み秘孔にあてた 少しずつ腰を下ろすと…… 康太の秘孔は待ち構えていた様に、榊原の肉棒を飲み込んで行った 康太は仰け反り……腰を動かした 榊原はそんな康太を引き寄せ乳首を吸った 指は康太のお尻を撫でて……結合部分に触れた 「康太……動かないで… ねぇ…触って……君と僕が一つになってます」 榊原が手にとって結合部分に触れさせた 何度触っても……胸が一杯になる 榊原と繋がり一つになっている事実が嬉しい 「………嬉しい……伊織と繋がれて……嬉しい……」 康太は榊原の首に腕を回し口吻た 榊原は康太を強く抱き締めた 「僕も嬉しいです 君でも知らない奥深くに僕だけが逝く事が出来るのですね…」 榊原は息もつかない接吻を送った 「康太……僕を愛して下さい 僕だけを愛して……」 康太を強く抱き締めると、康太をベッドに寝かせた 脚を抱えると抽挿を早めた 「……康太………康太……愛してます……」 榊原は魘された様に言葉にした 康太も「………伊織……愛してる……」と言い続けた 榊原と隙間もない位抱き合い接吻した 離れたくない想いが二人を求めさせた 榊原は欲望の尽きるまで康太を抱いた 康太も榊原を受け入れ……意識を手放した 榊原は康太の中の精液を掻き出すと、康太を抱き締めたままゴロンとひっくり返った 康太を胸の上に乗せて抱き締めていた 愛すべき存在を抱き締めれる喜び 失ったら………生きてはいけない 失ったら……狂う きっと狂って正気ではいられない 康太を…… 炎帝を……失って一分一秒生きていたくはないのだ 「愛してます……」 榊原はそう言い……涙を流した こんなに愛せる存在は二度と出逢えない 「………君だけを愛してます……」 意識を失った康太の意識に……… 榊原の愛の囁きが聞こえて……康太は目を醒ました 「オレも伊織だけ愛してるかんな 幾度生まれ変わろうともお前しか愛せねぇよ」 「康太……」 「泣くな……オレは絶対に伊織を置いて死なねぇかんな 共に……それだけしか思っちゃいねぇ…」 「康太…君を亡くしたら僕は……」 「大丈夫だ伊織 オレ等は絶対に離れねぇ!」 榊原は康太を強く抱き締めた 「伊織……愛してるかんな!」 「僕も愛してます康太…」 榊原はそう言い康太に口吻た 「外……明るくなって来たな…」 「朝陽が上がる頃ですかね?」 「オレとお前の朝があける…… そしてオレとお前の朝が始まる 行くぜ伊織!オレを離すんじゃねぇぞ!」 「当たり前でしょう! 僕は死んでも君を離しません!」 康太と榊原は窓の傍に立った 窓に立つ康太の背後から榊原は康太を抱き締めていた 「伊織………夜が明けたな……」 海の果てから真っ赤な朝陽が上って来ていた 「炎帝の赤みたいですね」 康太は仰け反り榊原を見上げて笑った 榊原は仰け反る康太の唇に口吻た 榊原の顔が朝陽に染まる 夕陽に染まった色を変えて……希望に満ちた顔をしていた 「伊織愛してる」 愛の囁きを受けて榊原は胸を張った 「奥さん、行きますか?」 「おう!行こうぜ!」 康太はニカッと笑った バスルームまで康太を抱き上げて行くと、榊原はバスタブにお湯をためて、康太を洗った 「伊織、洗ってやんよ」 康太が悪戯っ子の顔していた 「奥さん優しくお願いしますね」 康太は榊原の体躯を綺麗に洗うと……… やはり悪戯っ子で、榊原の性器を念入りに洗い始めた 「……康太……もう出ません……」 イケないのに……感覚はイッてしまう……かなり苦しい感覚だった 康太は榊原の泡を綺麗に落とした 「本当に僕の奥さんは悪戯っ子なんですから…」 「オレのだかんな!」 「全部君のモノですよ 君の全部は僕のモノです!」 「当たり前じゃねぇかよ!」 康太は笑った 榊原はお湯に浸かり、外に出ると支度を始めた 康太に着替えを着せる このまま会社に出るからスーツを着せた 榊原も新しいスーツに着替えた 支度が全部終わると、榊原は康太に手を差し出した 「行きましょうか?」 榊原の腕には伴侶の時計が光っていた 左手にはエンゲージリングが光っていた 康太は榊原の手を取った その手には揃いのエンゲージリングが光っていた 共に部屋を出ると……… 康太は榊原と距離を取った 榊原は康太の後ろを歩いていく 一緒に並べるのは……… 人のいない場所だけ…… 同じ性を持つ二人は…… 手を繋いで堂々と歩けなかった 愛は誰にも負けていなくても……… 互いが同性だと…… 大手を振って歩けなかった 榊原はエレベーターに乗り込んだ 誰もいないエレベーターで康太の手を握りしめた 1階に到着すると榊原はフロントに精算に行った 精算が済むと二人はホテルを後にした そして飛鳥井建設へと向かう 夜叉王はこの世から消えたが…… 飛鳥井建設を狙っているのは……後を絶たない 気を許せば足を救われかねない 康太は榊原を見上げて笑った 「伊織、オレと死んでくれ…」 「ええ!喜んで!」 榊原はアクセルを踏み込んだ 行こう…… 君へと続く場所へ 闘おう 我が子の果てを揺るぎないモノにする為に…… 榊原は康太の手を強く握りしめた 「……我が子の果てを揺るぎないモノにする為に… 共に逝きましょう!」 康太は嬉しそうに笑った

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