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第44話 撮影旅行 絆

5月のGWを利用してCM撮影は行われた 飛鳥井の家族と榊原の家族は……… 北海道に来ていた クライアントが北海道でも有数なホテルだったからだ 康太は家族でCM……とは言ったが…… 素人が有名なホテルのCMなど撮って良い訳もなく 康太は躊躇した だがクライアントは榊原の家族で出演してくれるなら、撮影者は飛鳥井康太で、と指名してきたのだ 康太はクライアントに逢う事にした そしたらクライアントはホテルの社長で…… 康太の撮影した数々のCMを見て、是非にと申し出てくれたのだった 先に水野と一色が機材を持って北海道へ一足先に、行って調整を付けて やっと迎えた撮影日だった 去年のGWも……そう言えば北海道に来てたっけ… と康太は北海道で桜を見えて、何だか得した気分だった 「康太さん、クライアントの意向は、このホテルで寛ぐ榊原の家族の自然な姿……と言われてたので 康太さんがホテルを回って気に入った所を撮れば良いとの事です」 水野は康太に付ききったりで説明していた 「康太さん、このホテルを見てお好きな所で、撮影して下さって仰ってました」 「なら、これからあっちこっち見て回るとするか」 「ホテル側の計らいで、一生さん達の部屋も総てホテル側がご用意したと仰ってました」 「…………え?撮影は榊原の家族で、飛鳥井と一生達はオレが支払うつもりだったんだけどな」 「撮影に合わせてお部屋を纏めて開けておいて下さったのです」 「…………それは悪い事をしたな」 康太はそう言い「ちょっと社長に逢って来る事にするわ!」と伝えた 榊原は康太と共にフロントに顔を出した 「榎並社長とお逢いしたいんだが?」 康太が言うとフロントの受け受け嬢が社長に連絡を入れた 「社長がお逢いすると申しております!どうぞ!」 康太と榊原は社長室へと向かった 社長室をノックすると榎並社長が出迎えてくれた 「飛鳥井家真贋と伴侶殿、どうなさいました?」 「榎並社長、宿泊する部屋の事で来ました」 「………あの部屋は気に入りませんか? 空いてればお好きな部屋に変更させて戴きます」 榎並社長は深々と頭を下げた 年の頃なら50代頭の若き社長は宝塚出の母親によく似てイケメンだった 「あの部屋はこのホテルで一番上等な部屋だから気に入らねぇ訳ない……」 榎並社長は不安そうな顔をして 「………でしたら、どの様なご用件ですか?」と問い掛けた 「……飛鳥井の家族や…仲間の部屋まで用意してくれたとか…」 「あぁ!水野さんがご家族の他に側近の方とお見えになるとお聞き致しましたので、ご用意致しました」 「…………それ、飛鳥井の家族と仲間の分は請求書だしてくれ… 榊原の家族の分だけ……撮影に使うからな経費で落としてくれ 後は……オレの家族や仲間の分は……請求書出してくれ」 でないと悪いから‥‥と康太は訴えた なのに榎並社長はニコッと笑っていた 「…………真贋、私の事……覚えておりませんか?」 「………榎並公章……知ってる」 「お久しぶりです……真贋」 「………ハッキリ言ってお前から依頼があるなんて想ってもいなかった……」 「伴侶を得られたのですね おめでとうございます 祝福には足りませんが楽しんで帰って戴きたいのです」 「………ただあき……」 榊原は康太に「お知り合いですか?」と問い掛けた 「…………兵藤丈一郎の秘書してた榎並公伸の長男だ 丈一郎が政局を昭一郎に譲った時に、故郷に帰った……」 康太が榊原に説明する 榎並社長は懐かしそうに康太を見て 「大きくなられましたね真贋 あの頃はまだ小学生でしたね」 と笑って謂った 「伴侶殿、榎並公章です 改めてお見知りおきを!」 「榊原伊織です!宜しくお願いします」 「真贋……不景気は……客足も遠退けているのです ですので、誰もが心に残るCMを、創りたいと想っておりました 一条隼人さんや榊原笙さんのCMを見て、この人に撮って貰いたい……と想って、一条隼人さんや榊原笙さんの所属事務所に連絡を取りました 神野晟雅さん、彼は親身になって相談に乗ってくれました それで叶った、今回の撮影なのです 関係者のお部屋をご用意するのは当たり前です」 「公章……」 「真贋、あのホテルに一度行ってみたいと思えるCM……お願い致します」 「……解った……」 「宿泊の御代の代わりに真贋の目に付いた事をお教え下さい」 「…………なら撮影の後にまた挨拶に来る!」 康太はそう言い背を向けた 榎並社長は深々と頭を下げた 社長室を出ると康太は榊原と共に、ホテルを歩いた ホテルの施設を見て、展望台に行き 一面の海を眺める 「この展望台にレストラン持ってくれば良いのにな…」 「そうですね……でも夜は夜景もないので……インパクトには欠けますね」 「……夜か……だよな…… 外見ても真っ暗じゃぁな……」 康太は独り言ちた 「夜に一度展望台に来ますか?」 「………伊織がベッドにオレを連れ込まなきゃ…」 「…………そう言いますか?」 康太は嬉しそうに笑った そして下へ下りて、このホテルの人気の日本庭園へと行く 人気の日本庭園には桜が、今まさに満開に咲き誇っていた 「………伊織…」 「……はい……部屋に戻りますか?」 「………だな」 康太と榊原は二人が借りてる部屋へと戻った 部屋に戻ると一生と聡一郎が待ち構えていた 隼人が康太に抱き着いて甘えた 康太は隼人を抱き締めたまま、ソファーに座った 一生はホテルの資料を康太に渡した 聡一郎はホテル内部の情報を入れたPCを康太に渡した 康太はそれに目を通した 「…………このホテル……元々、公伸の妻の実家で… 久家杠(くがゆずり)……公伸の妻が家督を継いだのか…… 久家の親族は……許し難い想いをしてると言う訳か……複雑だな」 聡一郎は康太に次の画面を見せた 「久家の親族が、このホテルを久家に返せと返還請求の最中です……」 聡一郎は康太に伝えた 「………公伸は丈一郎の秘書を辞めて妻の実家に身を寄せたのか…… 家督を継いだ久家杠だが、一族の者は息子である、榎並公章には継ぐ権利はないと主張してる……複雑だな…」 まさか家督争いの真っ只中だとは…… 榊原は康太を抱き締めた 「愛してます奥さん 君には僕達がいます…」 「………伊織…オレも愛してるかんな!」 抱き合う二人に一生は 「さっさと撮影場所を決めて来なはれ!」 と葉っぱをかけた 「伊織…最近一生がオレに冷たいんだ…」 クスンクスン…と泣き真似して榊原に訴えた 「……首輪を付けられましたからね…… ラブラブの新婚なので仕方ないんですよ 大丈夫です、君には僕がいますから!」 榊原は康太を抱き締めた 一生は嫌な顔をした 聡一郎は康太を抱き締め 「康太、駄犬は放っておいて、下見に行きますか?」と問い掛けた 「聡一郎、下見なら行ったんだよ だけどな……此所!って言う場所がねぇんだよ」 「………それはキツいですね……」 「家族は楽しみに来てる 母ちゃんの休養もさせてやりてぇかんな 動きたくねぇ……だからな撮るしかねぇ……」 「………少し探りを入れて来ますか?」 「今……探りを入れに行かせてる 少し待て……」 「………誰を行かせてるんですか?」 「………それは秘密」 康太はそう言い笑った 聡一郎は拗ねて……ケチ……と言うと、康太は耳元でゴニョゴニョと囁いた 「…………え?………」 聡一郎は固まった 一生は「俺にも教えろよ!」と言ったが…… 水野が康太を呼びに来て、康太と榊原は部屋を出て行った 一生は聡一郎に教えろよ!と迫ったが、聡一郎は無視して……部屋を出て行った 一生は………孤独で…… 「………あんだよ……皆……」 と呟いて泣いた ホテルの部屋を出た榊原は…… 「一生、多分泣いてますよ…」と康太に言った 「遊びに来てる訳じゃねぇからな! 仕方がねぇな」 「…………教えてあげても良いのに…」 「それじゃ……意味ねぇじゃん…」 康太はそう言い、撮影機材を置いた部屋へと向かった 真矢と清四郎、笙はニコニコ、撮影の時を待っていた 「清四郎さん、真矢さん、笙、休まりましたか?」 「康太、何処でCMを撮るのですか?」 清四郎はウキウキ康太に問い掛けた 「今なホテルを検索中 もう少し待っててくれ GW終わる前に撮って遊べる様にするかんな!」 真矢は「こうして皆で来れるだけでも嬉しいわ」と康太を抱き締めた 笙は「サプライズ、本人に知らせてないよね?」と確かめた 「あぁ!本人には何も知らせてねぇ!」 「良かった」 笙は美智留を抱き締めて笑っていた 「あれ?オレの子は?」 そう言えば………朝から見てないかも…… 「慎一が面倒見てましたよ?」 「その慎一、何処よ?」 「………中庭かな?」 「………中庭……オレ等通って来たんだけど、いなかったよな?」 「……え?慎一は中庭にいます……って言ってた」 康太は撮影より我が子を見に行った 榊原は走る康太の手を引っ張った 「………奥さん……走ると転びます」 「………伊織……」 榊原と手を繋いで中庭に行くと……慎一はいなかった 榊原はホテルの使用人に、中庭は此所の他にはないか…問い掛けた 「中庭は此所しかありませんよ?」 使用人の言葉に康太は榊原を見上げた そして庭を歩くと、子供の声が聞こえた 「………え?……流生?」 康太が叫ぶと流生は「かぁちゃ!」と叫んだ 中庭の奥から慎一が顔を出した 「康太、どうしました?」 「…………中庭にいるって言ったから探しに来た… オレ等さっきまで中庭にいたんだぜ? なのに何故逢えなかった?」 「此所は政治家の方とか使われる時もあるそうで迷路みたいになっているらしいです 仲居さんに聞いたんですけどね……」 慎一は笑った 翔や流生は「かぁちゃ」を見つけて上機嫌だった 「かぁちゃ、ねぇねぇ」 流生が甘える 翔も「かぁちゃ、ねぇねぇ」 同じことを言う 最近翔と流生は同じことを言ってキャッキャッと笑う 「康太は翔と流生を抱き上げた」 音弥は……「あちょぼ!」………と竹藪の方を向いて喋っていた 榊原と康太は顔を見合わせた 「………竹藪……何かいますか?」 「…………子供かな?」 榊原は固まった まさか………康太が見える人だったなんて…… 太陽と大空は榊原の足に掴まって 「らっこ」 と催促した 榊原は太陽と大空を抱き上げた 「やら……やら……うぁん……」 音弥は泣き出した 康太は翔と流生を慎一に預けた そして音弥を抱き上げると 「弥勒……想ったより早く封印が必要かもな…」 と呟いた 『それは九曜の力ではない 琴音の力が作動しておるのだ…』 「………琴音は霊媒体質だったな…」 『………見えぬ様にするなら……道場に連れて来い』 「………帰ったら頼む…」 康太はそう言うなり押し黙った 弥勒は康太を抱き締めて……気配を消した 「………どうしたんてすか?康太……」 「………ん……ちょっとな…」 「……何でも言って下さい……」 「……後でな……それよりもCMだ!」 榊原は康太の手を掴んだ 「……隠し事は嫌です!」 「伊織、子供の前で言いたくねぇんだ」 相手は子供だが… 小さくてもただの子供じゃないから…… 榊原は口をつくんだ 「とぅちゃ…ちゅきらから…」 太陽が榊原の頬にチュッとした 「めんめ……らめ……」 と大空も頬にチュッとした 和希は「康太ちゃん、僕が音ちゃんを見てあげる」とニコニコしていた 「なら頼むな…」 康太は音弥を和希に預けると 「慎一、頼めるか?」 と声をかけた 「はい!大丈夫です」 「なら、ホテルの探索に行くな!」 康太は榊原の手を引っ張って、ホテルの中に入って行った 「伊織、トイレに行きてぇ…」 「トイレ……ですか?」 「おう!行こうぜ伊織」 康太はズンズン榊原を引っ張って……… 職員用のトイレに来た そして男子トイレの個室に榊原と共に入った 中へ入ると、榊原を便座に座らせた 康太は便座に座る榊原の上に乗り、耳元で囁いた 「音弥は……琴音の力が強く出てる 九曜の力を押さえつけてるのか? 不安になっただけだ……九曜の力が発揮出来ねば… 琴音を封印するしかねぇんだよ…」 「………え…」 それは子供の前では言えない事だった 「オレもな転生の義は初めてだったかんな…… 上手くいったのか……解らねぇ…」 榊原は康太を強く抱き締めた 「君と僕の子供達です……大丈夫です」 榊原はそう言い康太に口吻た 軽い口吻が執拗な接吻になり…… 榊原の熱を……お尻に感じた 「………伊織……」 その時、バタバタと数人がトイレに入って来る声が聞こえた 榊原は康太の唇に人差し指で「しっ!」と黙らせた 「CM撮影とか来てるだろ?」 「あぁ、鬱陶しい!今更撮影しても…このホテルの買収は決まってるのにな!」 「そうそう!余所から来た奴が大きな顔してるなと言うんだよな!」 「それもあと少しだ」 「だな!」 男達は用を済ませるとトイレから出て行った 職員用のトイレでは……想わぬ収穫があるとは‥ 人気がなくなると、康太は榊原の手を掴んだ そして榊原の手を服の中に入れた 「弄って……」 「……康太……誘ってますか?」 康太はズボンのポケットからゴムを取り出した 「………え?どうしたんですか?……それ?」 榊原は驚いた 「通販で買った!」 康太はニカッと笑った 「……本当なの?何でゴムなんか……」 榊原は不安になり康太に問い掛けた 「伊織と犯る為に……な」 「……僕以外に使うなら……息の根……止めますよ?」 「伊織だけだ…」 「当たり前です!」 榊原は康太の服を捲り上げると…… 康太の乳首に吸い付いた 「……康太……挿れても良い?」 「良いぜ……ゴム被せてやんよ」 康太はズボンと下着を脱ぐと…… 榊原の前を寛げた そして勃起した榊原の性器を舐めて濡らすと… ゴムをはめた 康太は榊原の上に乗った お尻の穴に榊原を受け入れながら、榊原の首に腕を回した 「伊織……オレのにも被せて…」 康太は榊原にゴムを渡した 「おめぇの服を汚したくねぇんだ……あぁん…」 康太は口を押さえた 「……声…聞きたいですけど……トイレ……ですからね…」 榊原は残念がった 康太は榊原の耳元に 「……夜……伊織の好きにして良いから……」 「本当ですか?」 「ん……オレの全部は伊織のだから……」 だから好きにして…… 康太の言葉に…… 康太の中の榊原の肉棒は嵩を増やした 「……伊織……動いて…ねぇ……擦って…」 と誘った 榊原は康太の性器にゴムを被せると腰を使った 康太に締め付けられ……激しく求めて…… 康太の中を擦った 康太の体躯は激しく上下した 「……康太……一緒に……」 康太は自分の手を……噛み締めて……声を殺していた 榊原は康太の腕を口から引き抜くと…… 激しい接吻で口を塞いだ 康太と榊原は同時に……達した… 榊原の熱く滾る白濁が…… ゴムの先の集まる 「………やっぱしゴムは……嫌だな…」 榊原に体内の奥深くに掛けて貰いたい…… 熱い飛沫を受け止めたい…… 康太の体内に…… 熱い飛沫……ではなく……熱い塊が……溜まって行く感じだった 康太のゴムの先っぽに……白濁が溜まって行く 康太は、榊原のゴムを外して、ハンカチを取り出して拭いて下着に戻し、服を整えた そして自分の性器のゴムも外して…… ハンカチで拭いた そして自分の下着をはいて、ズボンをはいた 「伊織、収穫があったし部屋に戻るか?」 「………康太……足らないです…」 「………ゴムはまだあるぞ?やるか?」 「………トイレでは嫌です……」 「なら夜まで待って……」 「………良いですよ 君を抱かせてくれるなら…」 榊原はそう言い康太に口吻た 二人してトイレを出て、部屋に戻った 部屋に戻ると康太は携帯を取り出し電話を入れた 「陽人、久家屋グランドパレスの買収って、何処まで話が進んでるのよ? そしてそれを誰が進めてるのか教えてくれ」 『調べたらPCの方に送る』 電話はそれで切れた 康太は何も言わずPCのキーボードを叩いていた そして何か見付けて……… 唇の端を吊り上げて嗤った 「やっぱし勝機は来てんじゃん」 そう言い立ち上がった 可愛らしく榊原にニコッと微笑むと 「伊織…」 と榊原の膝に乗った 榊原は康太を抱き締めた 「伊織、デートしてぇ…」 と、榊原に甘えた 榊原は康太を抱き締めて 「良いですよ、何処へでも共に逝きます」 康太は榊原の耳元で、行き先を囁いた 榊原はそれを聞き、何も言わず頷いた そして康太を立ち上がらせると、自分も立ち上がった 「奥さん、行きますか?」 「おう!行こうぜ伊織」 2人してラブラブで部屋を出て行った 同じ部屋にいたのに……… 一生は2人の視界にも入っていなかった…… 一生は疎外感を感じていた 北海道に皆で来てるのに…… 皆が微妙に……一生を避けているのが解った 何故? 俺……嫌われる様な事したっけ? 一生は想い悩んだ 心当たりはない 何時も通り……康太と共に…… 想いは変わらない なのに………取り残されていた 聡一郎は忙しく動き回っていた 隼人は笙と出かけていた 飛鳥井の家族も…… 榊原の家族も…… 一生を見ると……用を思い出し……部屋へ帰る 力哉に至っては、水野と飛び回って撮影の準備に余念がなく… 一生所じゃなかった 一生は何もやる事がなかった 部屋を出て……ホテルの中をウロウロ 慎一を見つけて、一緒に子守をする 「………慎一、俺、何かやったっけ?」 一生は慎一に弱音を吐いた 「…………何かしたのですか?」 逆に問い掛けられて…… 「………何もしてねぇ!」と怒鳴った 「なら、気に病まなくても良いでしょ?」 「…………皆が俺を避けてるんだ……」 「気のせいでしょ?」 一生は黙った 気のせいじゃない…… 「かじゅ、ろーちた?」 流生が元気のない一生に声を掛けた 一生は流生を持ち上げて抱き締めた 「………流生……カズくんはどーもしてねぇぞ」 「にゃらいい」 偉そうに言い、流生は一生の頭を撫でてくれた 一生は……そんな流生の優しさに…… 泣いた 慎一は「夜には家族は揃います」と肩を抱いた 「………俺……いて良いのかな……」 「………流生を見ずに生きて行けるのか?」 慎一は一生にそう問い掛けた 「………それは無理だわ……」 「なら、夜には皆のいる部屋に来なさい 避けてたら……絶対に後悔すると思う!」 「………ん……解った…」 一生は元気がなかった 慎一は胸が痛んだ いっそ…言ってやりたくなった だが………言えない苦しさに…… 黙って側にいた 「かじゅ、れんきにゃいぞ!」 流生が発破を掛けた こんな所は……康太の子だと痛感させられる 血は繋がらなくても…… 流生は飛鳥井康太の魂を受け継いでいる 「流生は何時も元気だな……」 「あたちまえやん」 かぁちゃの真似をする 最近の流生達は、かぁちゃの真似を良くする 「れんきらもんよー」 そう言い流生はニカッと笑った 「………康太かよ……」 一生は呟いた 「かぁちゃ、ちゅき」 流生は嬉しそうに言った 本当に流生はかぁちゃっ子で、顔を見ればかぁちゃに甘える 「とぅちゃも、ちゅき」 とぅちゃ………も、………かぁちゃが一番なのが良く解る 一生は爆笑した 「そっか!流生はかぁちゃが一番好きか」 一生は流生の頭を撫でた 音弥が一生に手を伸ばした 「お!音弥起きてたのかよ?」 音弥は何時も寝てる感じがする 抱き上げると音弥は一生の頬にチュッとした 「かじゅ、ちゅき」 音弥は一生びいきだった 「俺も音弥好きだぞ」 音弥はキャッキャッと声を出して笑った 一生の足に太陽と大空がよじ登る 背中に翔がよじ登る 「おいおい……俺で遊ぶんじゃねぇ」 一生は苦笑した いつの間にか……和希が横に座っていた 「カズくん、拗ねなくても大丈夫だよ」 と慰めていた 先見の和希 予知の和馬 慎一は「和希!」と怒った 和希は「ごめんなさい」と謝り父親に抱き着いた 「………おい…慎一、和希を怒るなよ…」 「怒ってません!注意しただけです」 ………同じだろ? 一生はそう思った 「かじゅ、ちーれた!」 流生がオムツを替えろ!と一生に訴えた 一生は慎一にオムツを渡されと、流生のオムツを変えた 夜まで、一生は子供たちと過ごした 康太は榊原と共に千歳空港に来ていた 足取りは確実に何処か目的を持っていた 康太は誰かを見付けると、ニコッと笑った 向こうが「康太!」と突然の再会に慌てて康太に駆け寄った 「康太、どうしたんですか? 何故……北海道に?」 そう言い抱き締められた 「若旦那、久し振りだな!」 戸浪海里は秘書の田代と共に北海道の千歳空港に降り立っていた 空港のロビーで康太と榊原を見付け、信じられない想いで近寄った 「………康太……これは偶然ですか?」 戸浪は問い掛けた 「多分、必然だな」 「………そうですか… なら貴方には私が北海道に来た理由がお解りか?」 「その理由にオレも乗りたくてな、若旦那に逢いに来た」 「………え?……」 「今夜は何処で泊まるのよ?」 「………まだ決めてません…」 「なら来いよ!目的も同じだしな」 「………康太……君は何のために……北海道に?」 「オレか?オレは撮影旅行だ!」 「………え?撮影旅行……」 「母ちゃんが癌の手術したんだよ で、退院して休養の意味も込めてな 頓挫したCMの撮影旅行に来てるんだよ」 「………なら……目的は飛鳥井には関係ないのですか?」 「飛鳥井には関係ねぇけどな、飛鳥井康太には縁のある人間だからよぉ……動いてるんだよ」 「………縁?……お聞きして良いですか?」 「兵藤丈一郎の秘書をしていた榎並公伸の息子、公章が久家グランドパレスホテルの社長をしてるんだよ」 「…………久家グランドパレスホテル…… ひょっとして……私の目的の方が……買収中のホテルですか?」 「流石、若旦那 取引相手の事は良く解ってるわ で、オレを佐藤英作の処へ連れて行って欲しいんだけど?」 「構いませんよ! 今夜は動きません……良いですか?」 「良いぜ、今夜は一生の誕生日の祝いをサプライズでするかんな! オレも動きたくねぇんだ」 「………一生の誕生日ですか? なら私達は……遠慮した方が…」 「構わねぇよ 流生も話す様になっしな 見て貰いてぇんだ」 「………良いんですか?」 「おう!行こうぜ若旦那」 康太は榊原と共に歩き出した 戸浪は康太の後を着いて空港を出た 「ホテルの方で車を借りたかんな 駐車場へ着いて来て下さい」 駐車場へ行き、車に乗り込んだ 榊原が運転して、田代が助手席に乗り込んだ 康太と戸浪は後部座席に乗り込んだ 戸浪は嬉しそうに 「北海道で康太に逢えるとは想いませんでした」 と告げた 「佐藤英作は強引な買収、乗っ取り……するらしい人物らしいな 若旦那は佐藤英作に何の用よ?」 「………もう総てお解りでしょ……君には…… GWを家族よりも仕事を優先為ねばならぬ事態です まさか……この地で君に出逢えて……私はどれだけ嬉しかったか……お解りですか?」 「飛鳥井の家族の前で仕事の話は……避けてくれ… オレは純粋に母ちゃんの保養とCM撮影の為だけにいるんだからな……」 母親に下手な心配などさせたくない……… と言う康太の想いが伝わってきた 「解ってます! 最初っから仕事は明日からと決めてました」 戸浪が言うと田代が 「社長は今夜は休もうと申しておりました ですので、無粋な事は申しません」 と、社長に変わり付け加えた 「昔話をしてやろう若旦那 兵藤丈一郎を影で支えたのは榎並公伸と言う第一秘書だ 公伸は丈一郎が政局を去ると秘書を辞めた 兵藤丈一郎の影に榎並公伸在り……言わしめた切れ者だ その息子、公章は子供のオレとよく遊んでくれた ガキに礼を尽くす男だった公伸の倅が……昭一郎に着いててくれたら…… と、言われた程優秀な男は……故郷に還ってオレの目の前から消えた それが久家グランドパレスホテルの社長をしてた 苦境に立たされても弱音も吐かねぇで……ホテルを守ってるからな…… 餞別もくれてやらなかったからな、遅らばせながら餞別をやろうと想ってな」 それで、動いてるのか……と戸浪は納得した 「………康太……誰も知らぬ地に下り立ち…… それでも会社の為に闘わねば…と想っておりました 君の顔を見て……嬉しくて飛び付いてしまいました 明日になれば……私は会社の為に闘わねばなりません…」 「若旦那、肩の力を抜けよ」 「………はい……凄く緊張してました……」 「若旦那、流生のムービー撮ってやれよ」 「……はい……流生は2つになりましたか?」 「おう!流生達は来年桜林の幼稚舎に入る」 「………年子……でしたね…大変ですね」 「皆で協力して生きてる 兄弟として流生達は生きて行くんだ」 「翔が長男ですよね?」 「そう。流生は次男」 「三男と四男が太陽と大空ですか?」 皆……勘違いしていた 康太は苦笑した 「音弥が三男で、四男が太陽、五男が大空なんだけどな……音弥が一番最後に家に来たからな…… 皆、太陽と大空が三男と四男と間違えてるんだ」 「………超未熟児……でしたね確か……」 「そう……今じゃ翔や流生に負けてねぇかんな」 康太は我が子を想い笑った ホテルの駐車場に車を停めると、康太は車から下りた 戸浪も車から下りると、榊原は康太を抱き締めた 田代も車から下りると4人でホテルへと戻った 康太は家族の部屋に行くと 「瑛兄、準備出来てる?」と尋ねた 「笙が率先してやってましたからね出来てます あ……若旦那、康太に捕まりましたか?」 「千歳空港で出逢いました」 戸浪はニコニコとそう答えた そして玲香の側に行くと深々と頭を下げた 「入院されていたとか……知りませんでした もう大丈夫なのですか?」 玲香は微笑みながら 「もう大丈夫だと言うのに…康太が養生しろと申すからな……静養させて貰っているのじゃ」 「ご無理はなさらないで下さい!」 戸浪は真剣にそう訴えた 笙が、部屋に入って 「準備出来たよ!」と皆を迎えにやって来た 「あ!若旦那、康太に捕まりましたか?」 瑛太と同じ台詞を吐いて笙は笑った 「若旦那も田代さんも、早く! 広間に会場を作って来ました! 今夜は雑魚寝で良ければ寝ましょう! 康太と伊織の部屋は………ダメですよ 何時始まるか解りませんからね……」 笙はぶっくさ謂った 戸浪は苦笑して聞いていた 康太は立ち上がると 「母ちゃん、広間に行こうぜ!」と声を掛けた 「あぁ、行こうとしょうぞ」 「母ちゃん、飲むのは禁止だかんな!」 「………解っておる……」 清隆は玲香を抱き寄せた 清四郎も真矢を抱き寄せて 広間へとゆく 京香は「瑛太、ゆくぞ!」とスタスタ行ってしまった 瑛太は苦笑した 「若旦那、康太から聞いてると想いますが、サプライズです!楽しんで下さい!」 瑛太はそう言い広間へと向かった 康太と榊原は戸浪と田代と共に広間へ向かった 一生は慎一が連れて来る予定だった 広間に行き、席に座る この時点で……戸浪と田代が来るのは知っていたのか……料理を出されて戸浪と田代はビックリしていた 水野や一色も席に着いていた 飛鳥井の家族も榊原の家族も席に着いていた そこへ慎一が子供を連れて一生と共にやって来た 部屋へ入るなり……… 全員で【一生、誕生日おめでとう!】と言われて…… 一生は驚いた顔をしていた 「………え?誕生日……」 誕生日は、少し先だった 「北海道にいる間に祝いたかったんだよ! 一生、誕生日おめでとう!」 康太はそう声を掛けた 一生は……唖然として……そして泣いた 康太は立ち上がって一生を抱き締めた 「泣くな……一生…」 「……だって……無視されて…… 俺嫌われたのかと想った…」 「………莫迦だな一生…… おめぇを嫌う訳ねぇだろ?」 「……だって……」 「ほら、席に座れ! 家族が乾杯も出来ねぇだろ?」 康太は一生を席に座らせた 一生は泣いていた 戸浪は一生の涙を拭ってやった 「………若旦那……すまねぇ… 変な所を見せた………」 「気にしなくて大丈夫です」 戸浪は一生を抱き締めていると……… 戸浪の腕に………よじ登ろうとする子供がいた 「…………え……この子は……」 戸浪が呟くと…… 康太が「流生、かぁちゃの所においで!」と呼んだ すると嬉しそうな顔をして 「かぁちゃ!」と走って行った 「…………流生……」 戸浪は呟いた 康太は流生を抱っこして一生の前に立った 「一生、誕生日おめでとう」 すると流生も「おめれと」と言った 「一生にプレゼント」 康太は流生を一生の目の前に差し出した 「………え?…」 「ほれ、流生、手の中のかじゅにやるんだろ?」 流生は言われて手の中のモノを一生に見せた 「かじゅ、ん!」 流生は手を開いて見せた キラキラ光るビー玉が流生の手の中にあった 「あげりゅ」 一生は流生からビー玉を貰った 「かぁちゃ、あげた」 流生が言うと康太は流生を抱き上げた 「偉いぞ流生!流石オレの子だ!」 「かぁちゃ、ちゅき」 ほっぺにチュッとして貰い康太は嬉しそうだった 「一生、今流生を貰えるかと想ったろ?」 「想わねぇよ!流生はおめぇが大好きだと言ってた」 「流生はとぅちゃも大好きだぜ!」 「とぅちゃも好きだって教えてくれたよ」 康太は笑うと戸浪に流生を渡した 「飛鳥井流生だ! オレの次男坊だ!」 「うーちゅ!」 流生は挨拶した 「流生、うーちゅは駄目だって言ったろ? こんにちは!だろ?」 流生は怒られて……クシュンとして「こんにらら…」と言った 戸浪は愛らしくて流生を抱き締めた 眉毛は一生譲りで…… 瞳や目元は妹に似ていた 戸浪は流生を撫でた 「かぁちゃ、りゅー」 翔は流生が盗られそうで……康太に訴えた 「翔、大丈夫だ!誰も流生を盗らねぇよ」 「………りゅーちゃ……ぅぁん……え~んえん」 翔は泣き出した 何かを感じていたのだろう 血が呼び寄せる……何かを…… 康太は戸浪から流生を返して貰った 「ほら、これで良いだろ?」 翔はうん…と頷いた 「りゅーちゃ…」 「かけりゅ…」 2人は抱き締め合った 既に友情以上の絆が……そこに在った それに太陽と大空と音弥が加わる 「りゅー」 「ひなちゃ…」 「りゅーちゃ」 「かなちゃ」 「りゅーたん」 「おとたん」 五人は………互いを抱き締め合った 一生は五人の首根っこを持つと引き剝がした 「おめぇらはよぉ、んとに伊織と康太の真似ばっかりするんだからよぉ!」 と怒った 康太と榊原は笑っていた 「一生、ケーキのローソク消せよ そしたらオレの子達がケーキを食うからな」 「………康太が食うんじゃねぇかよ?」 「オレも食うぜ!なぁ!」 「「「「「ねぇ!」」」」」 康太の五乗と化していた 戸浪は楽しそうに子供達と飛鳥井や榊原の家族を見ていた 来年……自分も血の繋がらぬ子を貰い受ける 自分は……こんなに子供を愛せるか…… ローソクを消して、ケーキを3個切り分ける 一個のホールケーキは康太達家族のモノだった 榊原がせっせと、妻とわが子の分を切り分ける 我が子はお皿を持って……妻と共に待っていた 瑛太が戸浪と田代にケーキを渡した 「……若旦那、田代、お酒も用意していますから!」 と瑛太は笑った 榊原は我が子と妻にせっせとケーキを乗せて、食べさせる 康太は流生を食べさせ 榊原は太陽と大空を食べさせ 一生が音弥を食べさせていた 翔は甘いのが……嫌いだった で、瑛智の所へ入ってミルクを飲ませていた 戸浪は「………翔は?」と問い掛けた 「翔は甘いのは嫌いなんですよ…… 僕に似たのですかね……」 榊原が言うと翔は榊原に抱き着いた 「とぅちゃといっちょ!」 「とぅちゃも翔と一緒ですよ!」 翔は榊原の背中に抱き着いて甘えた 流生や音弥……太陽と大空の口は… 凄い事になっていた 「………流生……おめぇがケーキかよ?」 「かぁちゃ、たべりゅ?」 康太は流生を抱き上げて 「食っちまうぞ!」とくすぐった 流生はキャッキャッと笑って康太に抱き着いた 飛鳥井の家族や榊原の家族は、戸浪と田代と共に 早々にお酒に切り替えた 玲香は薄いお酒を作って貰った 子供達は食べ疲れて……眠りに落ちた 翔は美智留を抱き締めて寝ていた 笙は「……あらら……飛鳥井の子になるか?」と笑った 「おお!良いぞ!」康太は冗談で言った 「…………冗談です……美智留は僕の大切な子供です」 と、笙は明日菜を抱き締めて言った 明日菜は黙って笑っていた 流生も腹が膨れると……ウトウト……眠りだした 慎一はお絞りを康太と榊原に渡した 綺麗にお口やお手々を拭いて、オムツも変えて服を着替えさせ抱き上げた 康太は戸浪に流生を渡した 「頑固な眉毛は似てんだろ? そして目元は母ちゃん譲りだ……」 「………ええ……そっくりです…… 本当に愛されて育ってますね 兄弟がいるからか……良く喋りますね」 「おう!口だけな達者になってるな! 来年、幼稚舎に通う様になると、もっと悪ガキになりそうだな」 康太は笑った 康太は音弥を抱き上げると 「これが音弥だ……大きくなってるだろ?」 「………ええ……流生達と変わりませんね…」 「この子は成人すると同時に神楽に養子に出す事になってるんだよ」 「…………え?……定め……なのですか?」 「そう!定めだ! それまでは愛しまくって曲がらねぇ様に育てる 何時か……自分の親が……人と違うと気付くだろう… オレも伊織も男だ……父と母と呼んでた人が……本当の親じゃねぇと気付く日は必ず来る…… 恨まれても罵られてもな…… オレは明日の飛鳥井の為に生きて逝かねぇとならねぇんだ……」 あまりにも……酷い定めに……… 戸浪は胸を痛めた 田代も……来年……社長も同じ苦しみを背負うのか…… と胸を痛めた 瑛太は「今宵は飲みましょう!」と杯を傾けた 「曲がらぬ様に……守って行けば良いのです」 瑛太は総てを擲って…… 護る覚悟を見せていた 戸浪は、今は忘れて飲もうと想った 夜更けまで広間で宴会を続けた 宴会がお開きになると、瑛太は自分達の部屋に呼んだ 瑛太はわざわざ和室を取ったのだ 京香は玲香と共に部屋に戻り一緒に寝た 瑛太達は時間の許す限り飲んだ 榊原と康太は早々に宴会と化した広間を後にした 宿泊してる部屋に戻ると、榊原は康太を抱き締めた 「………康太……ずっと…不完全燃焼で熱が燻っていました…」 「……オレも…ゴムなんて付けるんじゃなかったって後悔した…」 「何でゴムなんて買ったの?」 「………たまには変わったシチュエーションで…… と想ったんだ…… でも……それだとゴム要るかな……って想って…」 「通販で買ったんですか?」 「極薄って書いてあった まるで生の感覚って……あんまし良くなかったけどな 伊織の液……奥に掛けて貰えないのは…物足りねぇ…」 「……あぁ……康太……僕も君の奥深くに掛けたいです… 昔は……ゴムを着けなきゃ……しませんでした… でも今は生で君の中を掻き回したくて…… 出来ないのが辛くて……」 「………ゴム……捨てる……要らない…」 「………ええ……僕達には不要です…」 「……伊織……挿れて……あんなんじゃ足りない…」 「……ええ……僕も足りません……」 榊原は康太を抱き上げた そしてベッドに寝かせると服を脱がせた 康太の服を脱がせると、榊原は自分の服を脱いだ 途中……康太が榊原の性器を悪戯して…舐めて困ったが…… 榊原は康太を打つ伏せにした そしてお尻を抱えるとペロペロ舐め始めた 「………君の下のお口……もう開いて……大変な事になってます……」 「……あぁん…だって欲しいからな」 「……直ぐに……挿れても大丈夫?」 「ん……来いよ……奥まで来いよ……」 康太は足を開いて誘った 榊原は康太の脚を抱えると… ゆっくりと挿入した 「……痛くないですか?」 「……ぁん……大丈夫……ぅんっ……イイッ…」 榊原を包み込んで締め付けて……蠢く 榊原は気を抜けば持って行かれそうになった ゆっくりと腰を動かして康太を味わう 康太の腸壁を味わい……掻き回す 開ききったエラで掻き回すと康太は仰け反った ドクドク……性器に熱学集まるのが解る… 榊原は夢中になり腰を使った 康太は榊原に縋り付いて……快感を分かち合った 欲望の限り…互いを貪り…… 熱を放出した 康太はそれを総て受け止め… 恍惚の顔で微笑んだ そして意識を飛ばすまで…… 貪り合った

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