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地下牢にて-5
男が桂樹の尖った胸の突起に触れると、桂樹の唇から甘い声が漏れる。
執拗に胸の突起を爪で引っ掻いたかと思えば、コロコロと指で転がすように愛撫を続けるその指に翻弄される様に桂樹の腰が僅かに震えた。
「・・・ここをこんなに尖らせて、そんなに見て貰いたいのか?」
「・・やっ・・っ・・」
「違う?違わないだろう?こんなにいやらしく尖らせて・・」
「・・っ・・」
「そんなに私を誘いたいのか?それとも・・・」
そうまで話した男が桂樹の耳元で低く囁きながら息を吐くように呟いた。
「・・私を嫉妬させたいのか・・?」
「・・・っ・・」
「・・・・うん?言葉にしないと分からないぞ?」
「・・・あっ・・・」
男の唇は甘く香る花のように優しく、どこか温かさを含んでいる。
耳を執拗に舐めながら囁くその声を耳にする度に、桂樹の中で弾ける何かがあった。
「うん?」
「・・・やっ・・みっ・・みな・・っ」
「いや?こんなにしているのにか?」
「・・・ひっ・・」
拘束され、顔を背けようとしたその刹那、男が不意に桂樹の顎を優しく掴むとそのまま顔を下方に向けた。視線の先には膨張し反り立った自身が見える。
「・・・ひっ・・やっ・・」
「いや?」
耳の中をぴちゃぴちゃと舐めながら、吐息と共に吐き出される男のその声に桂樹の腰がふるりと震え、瞳からはうっすらと涙が滲んでいく。
「しかもまだ触れてもいないのに、こんなに蜜を垂らして・・」
「・・っ・・ううっ・・」
「いやらしい姫君だな」
その声に返す言葉を持てないまま、桂樹がぎゅっと目を瞑りながら顔を左右に振っている。
桂樹の唇が羞恥に振るえ、ごくりと何度も唾を飲みこむ仕草も構わないといった様子で、男の手が彼の腹部へと伸びた。
「・・ぁ・・っ」
その手の感触にびくびくと桂樹の肌が震え、拒むように左右に揺れていく。
「・・・ん?やめて欲しいのか?」
「・・っ・・」
ふるふると遠慮がちに俯いたまま首を振るその姿は、まるで愛らしい少女のようにも見えたが男の表情は変わらない。滑る様な仕草で男が桂樹の肌を、つつーっとなぞる度に彼の閉じられたままの瞼がふるりと震えた。
「・・・な・・で・・」
「うん?聞こえないな・・」
遠慮がちに閉じられていたままの桂樹の瞳がゆっくりと開いていく。
そうして耳元で話している男に視線を向けると潤んだ目から涙が零れ、パクパクと息を乞うように唇を動かした。
「・・・・さわっ・・て・・・くださ・・っ・・」
その声に男の口角が上がり、背後から伸びた男の腕がぐいんと左の腿へと触れる。
そうして太腿をぐいっと持ち上げると、観衆が彼の花蕾に視線を向けた。
蕾はすっかりと柔らかくなり、とろとろに解れ、ひくついている。
その様子に
「すっかりと出来上がっちまったじゃねえか」
「ああ。最初はあんなに拒んでやがったのに」
と先ほどまで桂樹を抱いていた男達が楽しむように呟いた。
それを構うことなく、男が自身の雄を桂樹の花蕾にぐっとあてがうと、勢いを残したまま一気に突き刺した。
「・・・・ひぐっっ・・いっ・・!」
一気に挿入されたことで、夢から覚めた様に桂樹の眼前にいくつもの星が飛んだ。
最初の頃とは違う。受け入れて解れているとはいえ、先程の男達とは比べ物にならない圧迫感が一気に桂樹の中へと侵入し、同時にビリビリと焼けつくような痛みが彼の肉体を容赦なく駆け抜けていったのだ。
一気に突き刺し、速度を落とさないまま男が腰を打ち付けると、桂樹の唇から悲痛な声が何度も零れては消えていく。その度にガチャガチャと金属音が五月蠅く鳴り響き、桂樹の首がガクガクと前後に揺れていった。
「・・ひぎぃ・・・!・・いっ・・あ・・!」
不意に男が桂樹の腿を持ち上げるように腰を落とした。体勢を変えながら何かを探るような仕草で自身の雄をかき回している。そうしてある一点に気がつくとそのまま激しく腰を打ち付けた。
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