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地下牢にて-6
「ぐふっ・・!うっ・・うぐっ・・」
芯の何処かが何かに触れているような感触。ごりごりと何かを押しつぶすかのような圧迫感が瞬時に痛みへと変化し、桂樹の背が僅かに弓なりに反った。
「ああ・・思った通りだ。狭いな・・だがっ・・悪くない!」
「いっ・・だぁ・・・」
眼前にはチカチカといくつもの星が飛び、腹部を強く圧迫するかのような衝撃が彼の背を駆け抜けていく。
ジンジンと熱を帯びていたはずの蕾が男の雄を拒むように動こうとするのだが、腿をがっちりと押さえられているせいで逃れる事も出来ないまま、男の雄を一身に受け止めている。
「ここも触ってやらなくてはな」
「ひっ・・いっづぅ・・」
痛みと衝撃で急に萎えてしまった桂樹の雄を掴もうと男が背後から手を伸ばす。
とっさに身を捩ろうとしたのだが、片足立ちの状態で男の腕から逃れることは出来なかった。
「・・うっ・・ううっ・・」
「ああ。すっかり萎えてしまったな・・まぁ良い」
腰の動きに合わせるように男が桂樹の雄を掴み、緩く扱き始めると、乾いた白濁の感触だけが直に伝わり、扱く度に快楽とは程遠い痛みを生み出していく。
「・・いだっ・・ぬい・・て・・やっ・・いだっ・・いだいぃぃっ!」
桂樹の両目からはボロボロと涙が零れ続けている。
ぐじゅぐじゅと粘着質独自の淫猥な水音が男の荒い息遣いと共に桂樹の耳を侵食し、男が動かす度に焼けつくような痛みが腹部を襲う。
絶えず与えられる快楽とは程遠い痛みの数々に、桂樹は、ただされるがままの体で無意識に声を荒げるしかなかった。
先ほどまでの甘い官能は一瞬で覚め、かわりに男から与えられる熱が恐怖へと形を変えていく。速度を緩めないまま、男は一気に腰を打ち付けた。
その度に彼の伸びた足がガクガクと上下に揺れる。
快楽の代わりに与えられる激痛。その痛みに何度も桂樹は男に向かって懇願を繰り返した。
「いっ・・いだっ・・ごわれ・・るっ・・ざけっ・・」
「うん?聞こえないな」
「やだぁ・・・だすっ!・・あぁっ!・・」
「ほら。もっと喘いで見せろ。でないと終わらないぞ」
パァンと激しく腰を打ち付けられる度に焼けつくような痛みが生じ、桂樹の顔は溢れた涙でぐちゃぐちゃになっている。それさえも男にとっては興奮剤にしかならないらしく、彼はがっしりと腰を掴んだまま、一層速く腰を動かした。
「・・っ・・!」
「うあっ!・・あっ・・づうっ・・!」
眉間に皺を寄せたまま、奥を探るように挿れた男の雄が桂樹の花蕾にぴったりと密着し、そのまま果てた。
放たれた男の熱い精が桂樹の中へと沈み、同時に二名は身体の力をふっと抜きながら、深く息を吸い吐いた。
これで解放される。その安堵感を感じながら荒い息を吐く桂樹とは正反対に男の肌からはうっすらと汗が滲み、軽く息を吐くだけだ。
そうして男がかき混ぜるように自身の雄を動かすと、桂樹の口からは甘く高い声が漏れた。
「・・こっ・・これで・・おわ・・」
「何を言ってるんだ?」
「・・っ・・」
「これからだろうが。馬鹿め」
抑揚の無い声で呟いた男の声と、一向に離される事のない男の姿に桂樹の顔からはすっかりと血の気が引き、顔色は青を通り越して白く染まってしまっている。
そうして彼はガチガチと止まらない唇をそのままに、ぶるぶると怯えたままの体で後ろを振りかえると、震える声で男に問いかけた。
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