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ちょっとした解説
用語解説
この物語には作品独自の設定や名称が多数含まれています。
実際の歴史を参考にオリジナルの設定を追加して製作していますので、少々ややこしいかもしれません。
※実際の名称とは異なる部分がございます。予めご了承ください。
(参考資料:Wikipedia様。コトバンク様。)
この世界の王族と諸侯。州牧。官吏について・・。
王・・王様。第三者からは陛下と呼ばれる。
王子・・王の息子たち。第三者からは主に殿下と呼ばれる。
公主・・第三者から呼ばれる王の娘の称号を意味する。
公・・・王の血を引いている一族を第三者から見て公と呼ぶ。
※公主についてですが「○○公主の娘の○○姫」「○○公主が~に嫁がれるのか・・」といった感じで会話に登場する事が多いです。
王族の女性について
狼国には四名の王がいます。
狼国の歴史を書いた古い書物には
各国の王家から必ず一名以上の女人を各王の国に嫁がせる事とする。
政略的な婚姻ではあるが、それを以て停戦条約と成す。
必ず、この条文がどの国にも記されています。
狼国のそれぞれの王妃は、他国の姫君以外に貴族や商家の娘も含まれており、共に後宮で九嬪と呼ばれる女官達と共に生活をしています。
四名の王と、その嫁ぎ先について。
豚国と猪国との国境に近い北部は王の伯父である葵公。
魚国と龍国との国境に近い東部は桂樹の父である彩公。
海に囲まれた南部は王の叔父である芺公。
豚国との国境に近く海に囲まれた西部は親族である黒公。
がそれぞれ治めています。
桂樹の母は芺公の娘。三番目の側室として彩家に嫁ぎました。
芺公の娘は黒公の息子の黒亮公の正室として。(黒亮公は側室を持たなかった)
黒公の娘(黒亮公から見て姉妹)は芺公の側室として。
彩公の娘二人は葵公と芺公の下にそれぞれ嫁ぎました。
以下、王妃の名称です。
皇后・・・皇帝陛下の妻の名。王后とも呼ばれる。
狼国には皇帝が座していましたが、皇帝の死後、国を分けてしまった為、皇后ではなく『妃』の名称を使います。(現在、皇帝がいない為、『皇后』の名称は使用されていない)
本妻。正室を意味する正妃は、順番で言うなら第一妃。
側室を意味する女人は、第二妃。第三妃。第四妃と続いていく。
狼の国の正妃は一名のみとされており、第一妃以外は皆、側室とみなされる。
一度、正室として迎え入れられてしまうとずっと正室。側室は永遠に側室。と決められている為、位が上がったり下がったりはありませんが、寵愛に差が出ます。
※王の死後、正室である第一妃はそのまま城に残りますが、側室である第ニ妃以下の姫君、及び女官たちは、下賜される事が暗黙の了解となっています。
どの者の家に嫁ぐのか、彼女たちは知りません。目隠し+馬車に乗せられて旅立っていきます。
というわけじゃないのですが、彼女達からすれば、王にはいつまでも健康で長生きしてほしいですよね。うんうん。
(※ちなみに残月記の時代はこの方法を取り入れていましたが、現在は廃止されています)
その妃の身の回りのお世話をするのが九嬪。
(この方たちの位や名称は、後に宮女や侍女の○○と書く予定ですので省きます。)
王族について・・。
王族だが、姓がそれぞれ異なる為、○○公と呼ばれる場合もあれば、○○家でまとめられることが殆ど。王の血を引くそれぞれの当主が権力を維持したまま、東西南北それぞれの大きな都市へと移り住んだ為、現在も各都市を治めているのは王族である○○家という流れになっています。
姓は違いますが、貴族であり、王族。それは変わっていません。
例:
豚国と猪国との国境に近い北部は王の伯父である葵公。→葵家。
魚国と龍国との国境に近い東部は桂樹の父である彩公。→彩家。
海に囲まれた南部は王の叔父である芺公。→芺家。
豚国との国境に近く海に囲まれた西部は親族である黒公。→黒家。
家・・・貴族を含む資産家、権力者も含めて一族を『家』と呼んでいます。
狼国は四つに分断されていますが、治安を維持し国を治めている王族以外にも、貴族も同じように○○家と称されています。
例:梳 花穂の家の身分は貴族です。ですので、梳家で一族がまとめられています。
諸侯や州牧について・・。
候・・・都市を治めている者をそう呼びます。領主。
伯・・・これもまた上記と同じく、領主。
牧・・・王からの命令で王都から各都州に赴任する官吏の事を州牧と呼びます。
役人になる為の官吏登用試験を受けて、各部署に配属されて数年が経過すると、辞令と共に
各都市へと足を運びます。
まとめ役である候や伯には負けるけれど、地方都市を含めてその土地を治める州牧がいないとその都市の政は成り立ちません。
候・伯(上司)牧(部下)彼らの下で日々働く官吏。
予算編成から、治安維持。事故があった際の救助、視察、現場の復興に至るまで、この三役でこの世界の各都市は構成されているんですなあ。いやはや頭が下がります。
官吏・・・簡単に言えばお役人さん。
数年に一度、開催される官吏登用試験。
受験資格は貴族。商家などの富裕層のみ。
村民はどれだけ優秀であったとしても、貴族の後ろ盾がなければ受けることは出来ません。
この時ばかりは全都州から試験を受けに人々がやってくるので、王都の人口が一時的に膨れ上がります。
国によって受験資格は男性のみ。女性も可と規約に違いがあるので、官吏になりたい者は事前に知らされる試験規約に目を通し、試験場所に出向きます。
なんとかこの試験に合格すれば晴れて役人としての道を歩むことが出来るわけですな。
フムフム。
ただ、刑部も含めて各部署の配属先に関しては文句を言っちゃあいけません。
軍隊・・・この狼国は自国の領内での戦だけでなく、多国間との争いに応じてすぐに軍を派遣し、戦闘に応じます。王都を守る王直属の軍以外にも、自分達で治安を守る治安維持部隊(私設兵)も各部署に散らばっています。
ただ上空からの奇襲を得意とする空軍はまだ開設されていないみたい。
罪人と奴隷について。
罪を犯した者は奴婢と呼ばれ、刑を受けます。
死刑を受けた者。刑を免れたものの、人身売買によって奴隷となる者。
その未来は様々です。
奴隷制度は廃止されておらず、市場にて売買が可能です。
村が襲撃され、家畜と共に民を略奪、その後、下働きに欲しいと奴隷を探しに市場を訪れる客もちらほらいます。(六国共通)
一度、奴隷の身分になってしまうと、一生奴隷の身分から這い上がる事は難しく、そのまま一生を終える者が殆どです。
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