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過去世の恋(3)
頭が真っ白で目の前がチカチカする。
息苦しくなり、言われた通りに慌てて鼻で呼吸すると、喉奥で主が笑った。
初々しい千早の様子をこの上なく好ましく感じた彼は、舌を無理矢理捻じ込むと、千早の口内をなおも執拗に楽しむように嬲っている。
ついに千早は甘い声を上げ始めた。
「ん…んっ、むぐっ…ん…んふっ」
かわいらしい喘ぎ声に、主はますますその舌の動きを加速させた。
そして、千早の着衣のたもとから手を差し入れると、容易く胸の粒を見つけ出して軽く摘み捻った。
「ふむっ!?」
いきなり触られた驚きと、それ以上にそこから全身に流れた甘美な痺れに、千早は目を大きく見開き硬直した。
「ふふっ…いい感度をしているな…流石我が嫁。
感じるのはここか?それともこっちか?」
主はうれしそうに呟くと、左の粒、右の粒、と指先を交互にくにくにと動かしている。
「あっ、そんな…どうか、どうか…お止め下さいっ!」
千早の哀願も虚しく、飾りのような胸の粒は、つん、と立ち上がって主の指の間で転がっている。
じわりと熱が溜まり始めた下半身は、千早の下履の中で窮屈そうに容積をしめてきた。
主は、布越しに当たる千早自身に気付くと
「寛 がせてやる。こちらに…」
と、軽々と千早を抱き上げると、いつも2人が休む寝屋へと運んで行った。そしてそっとその身を横たえた。
どうしてよいやら分からず、身体を縮こまらせ目を泳がす千早の髪の毛を撫で付け、優しい声で語り掛けた。
「私の真名 は『暁 』だ。二人きりの時はこの名を呼べ。」
「…暁、様…」
「そうだ。真名…“本当の名前”をお前だけに教えたのだ。他の誰にも教えてはならない。
伴侶のお前だけが知る名前だ。
よいな?」
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