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過去世の恋(4)
千早を落ち着かせるように優しくささやき、髪を撫で付ける暁に、千早の心も身体も次第に解けていった。
その間にも、顔中に降るような口付けを受け続け、知らぬ間に一糸纏わぬ生まれたままの姿にされていたことにも気付かなかった。
「千早、美しい…」
その声に、ハッと我に返った千早は
「もっ、申し訳ございませんっ!こんな、こんな身体で、んっ」
動かした唇をまた塞がれた。
熱い舌が侵入してくる。暁の両手が千早の身体を余すことなく撫で摩っていく。
吸い付くような柔肌と心地良い体温に、暁は興奮していた。
千早はなす術もなく、暁のされるがままになっている。
私は暁様の嫁になる…私みたいな人間が恐れ多いことなのに…本当にこれで良いのだろうか。
暁様にはもっと似合いの伴侶がいるであろうに…
そんな不安は、暁の強い瞳と優しい愛撫の前に雲散してしまった。
擽るように舌の根本を扱き上げられ、唾液がぶわりと溜まった。それを器用に啜られる。
千早の頭の中はもう思考が停止し、羞恥と初めての快楽とが巡っていた。
身体中に散りばめられる赤い鬱血の跡。
千早は目を瞑りひたすらに甘い声を上げていた。
「あうっ」
熱を持った先端が、生温かなモノに包まれた。
驚いて視線を下にやると、あろうことか暁が、千早のモノを咥えていたのだ。
「あっ、暁様っ!?」
ちろりと視線を合わせた暁は、一旦口を離すとにやりと笑いながら言った。
「これももう私のものだから。」
そう言って再び口に収めてしまった。
絡み付く舌と口内の圧迫感で、一瞬にして快楽の淵に落とされる。それは熱を孕み膨らんできた。
逃げを打つ腰を軽々と引き寄せられ、動くこともできない。
「暁様…そんな、そんな…」
涙声の千早に、暁は
「これしきで何を言う。今からもっとヨくしてやるから。」
千早は泣きそうだった。これ以上、何をされるというのか。
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